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1月の行事 お正月 1月1日~

2017年8月8日 更新
1月の行事 お正月 1月1日~

1年の始まりを祝して、五穀豊穣や無病息災を願うお正月。
特に1月1日の元日は、お正月の神様である「年神様(地域によって「正月様」「歳徳神」などともいわれます)」を祀る神聖な日であり、かつては炊事や掃除などの日常の家事から離れて、心穏やかに過ごすものとされてきました。

お正月の主な風習

※地域によって異なります

1日(元日) 初詣……1年の初めに神社や寺院にお参りします。
お屠蘇(とそ)……お酒などに屠蘇散を加えた「屠蘇」という薬酒を飲み、無病息災や長寿を願います。
2日 初夢……元日の夜に見る夢のことを「初夢」といい、初夢の内容で吉凶を占う風習があります。
年始まわり……実家や親戚、友人などへの年始の挨拶は、この日から出かけるようにします。
7日 七草粥……7日の朝に七草粥を食べて無病息災を祈願します。正月飾りを外すのもこの日です。
11日 鏡開き……年神様にお供えした鏡餅を下ろし、お雑煮などでいただきます。
15日 小正月……農耕にまつわる行事が多く行われます。
20日頃 二十日正月……この日でお正月の行事が終わるとされ、農耕や商売漁業にまつわる行事が多く行われます。

お正月の由来

「お正月」とは本来、1年の初めの月に行われる行事のことで、1月1日(元日)から「二十日正月」と呼ばれる1月20日頃の祝い納めまでを指していました。
元日にはお正月の神様である「年神様」が家々を訪れるとされており、年神様をお迎えする門松や、お供えの鏡餅飾りなど、さまざまな風習が受け継がれています。
年神様が居るのは1月1日から7日(または15日)までの「松の内」です。近年は、この「松の内」までをお正月とする考えが一般的です。

ちょこっとメモ!ちょこっとメモ!

お正月の風習あれこれ

初詣

初詣

もともと初詣は、元日の朝にその土地の守り神である産土神(うぶすながみ)や、一族を守る氏神(うじがみ)に参拝して新年の挨拶をするものでしたが、近年は東京の明治神宮や千葉の成田山新勝寺など、各地の有名な神社や寺院にお参りする人も増えています。
初詣の風習もさまざまで、大晦日の夜にお参りをして、除夜の鐘を聞いてから再び参拝する「二年参り」や、その年の恵方(年神様がいる縁起のよい方向)にあたる神社にお参りする「恵方参り」、七福神を祀る神社や寺院をめぐる「七福神参り」などがあります。

お雑煮

お雑煮

お雑煮のルーツは室町時代の武家の祝い膳といわれており、お餅に野菜、肉類、魚介などをとり合わせたもの。地域ごとにいろいろな具材や味付けがあり、お餅を焼いて汁に入れたり、生のまま汁に入れて煮たり、調理法も異なります。

関西(主に京都)風
生の丸餅を、白味噌仕立てのとろみのある汁に入れていただきます。
関東風
焼いた角餅を、醤油ベースのすまし汁に入れていただきます。

おせち料理

おせち料理

本来は季節の変わり目にあたる「節(せち)」に食べる料理でしたが、現在ではお正月にいただく作り置きの料理のことを指します。
紅白かまぼこ、数の子、黒豆など、保存がきく食べ物ばかりで構成されているのは、「三が日には年神様をお迎えするために台所を騒がせてはならない」という考えがあり、この期間中に火や刃物を使わなくても美味しくいただけるように、という意味があるからとされています。

おせち料理の由来
紅白かまぼこ 半円形のかまぼこは日の出を象徴する縁起物。紅は魔除けや慶び、白は清浄をあらわしています。
数の子 ニシンの卵である数の子は「二親から数多くの子が生まれる」という意味があり、子宝や子孫繁栄の象徴です。
昆布巻き 昆布は「喜ぶ」にかけたお正月の縁起物です。
黒豆 まめは「まめに働く」などと言われるように、勤勉の象徴です。勤勉に働き、代々繁栄するようにという願いが込められています。
えび えびのように腰が曲がるまで長生きできることを願って、おせち料理に用いられます。
栗きんとん 黄金色の栗きんとんは財宝の象徴。栗は「勝ち栗」とも言い、縁起のよい食べ物です。
田作り 田畑の肥料となるイワシを使い、五穀豊穣を祈願します。
たたきごぼう 地中に深く根を張るごぼうにあやかり、その土地に根を張って代々繁栄するようにという意味が込められています。
菊花かぶ かぶを菊の花に見立てて飾り切りをしたもの。菊は不老不死の象徴といわれます。

お年玉

お年玉の「たま」とは「たましい」のことで、「としだま」は年神様のお供え物が下げられたものという意味。もともとはお正月に一家の家長が、年神様に供えたお餅を家族や奉公人に分け与えたのがお年玉の始まりといわれています。現在のお年玉は、ポチ袋にお小遣いを入れて子どもたちに手渡すものを指します。

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最終更新日 2024年12月02日