2014年7月21日 更新
前ページで紹介した「普段のお手入れ」と、5~10分の空き時間に行う「小掃除」さえこなしていれば、大掃除は決して大変なものではありません。上手な手順とポイントを押さえて、なるべく楽に大掃除を乗りきりましょう!
大掃除の最大の難所が、調理をしているうちに少しずつ固まってしまったキッチンの油汚れ。できれば油がゆるむ夏、集中的に油汚れを落としましょう。
![]() | 流しの排水口に蓋をして、大きなゴミ袋をハサミで開いてシンクに広げ、ガムテープでとめる。 |
![]() | ゴミ袋の内側で油汚れを落とすので、シンクが汚れません。 |

![]() | 約50~60℃のお湯に台所用洗剤を薄めた溶液をはり、換気扇やフィルター、五徳などの部品を入れて浸け置きする。 |
![]() | 浸け置き時間は約30分~1時間ほど。その間に、③④の作業を進めましょう。 |

![]() | レンジフードや換気扇まわり、ガス台などに油汚れ用洗剤をスプレーして、5分ほど放置→水拭き→乾拭きをする。 |
![]() | 汚れがひどい場所は、キッチンペーパーを貼り付けた上から洗剤をふきつけて10分ほど放置すると汚れが落ちやすくなります。 |

![]() | タイル壁についた汚れを落とす。ボウルなどに約50~60℃のお湯に台所用洗剤を薄めた溶液をはり、布巾につけてタイル壁をこする。 |
![]() | タイルの目地に油汚れがこびりついている場合は、上の溶液にクレンザーを混ぜてペースト状にしたものをつけて、歯ブラシでこする。 |

![]() | ②で浸け置きした部品の油がゆるんでくるので、溶液の中で軽く洗い、新聞紙の上に置く。 |
![]() | ゴミ袋の内側で油汚れを落とすので、シンクが汚れません。 |

![]() | 換気扇はカットクロスで拭き、細かなところは歯ブラシで優しくこする。五徳はクレンザーをつけた布巾やスポンジなどでこする。こすり終わったら水拭き→乾拭き。 |
![]() | 焼け焦げがあれば、割り箸や竹串を利用してこそげ落とします。 |

![]() | 台所用洗剤を薄めた溶液を布巾につけて、電子レンジや冷蔵庫などの台所家電を拭く。 |
![]() | 油とホコリなどが混ざって固まってしまった家電の汚れは、メラミンスポンジでこするときれいになります。 |


汚れでくすんでしまいがちなフローリングをきれいに保つには、定期的にワックスがけを行うこと。晴れて空気が乾燥している日の午前中は、ワックスが乾燥しやすいのでワックスがけに適しています。
![]() | 床に置いてあるものを片付けて、掃除機やペーパーモップを使って、床のゴミやホコリを取り除く。 |
![]() | 日常的に「普段のお手入れ」と「小掃除」を実践しているなら、ここはサッと汚れをとる程度で大丈夫。 |

![]() | 部屋全体を見回して、ワックスのかけ始めとかけ終わりの場所を決める。 |
![]() | 部屋の出入り口から遠い奥の方からスタートして、塗った後を踏まないようにして出入り口に向かいます。部屋の手前からワックスをかけると、乾くまで出られなくなってしまうので注意! |

![]() | ワックス塗布用モップにワックスの原液を染み込ませ、ワックスをかけた後を踏んでしまわないよう後ずさりしながらかけていく |
![]() | 布などにワックスを染み込ませる方法もありますが、ワックス塗布用モップを使うと経ったまま作業ができるので疲れにくいでしょう。 |

![]() | 塗り残しがないよう薄く均一に塗り広げて、出入り口から退室する。 |
![]() | 部屋の角や隅などは塗り残しが多い場所。忘れないように塗り広げましょう。 |

![]() | ワックスが乾くまで、室内には入らない。 |
![]() | 小さな子どもやペットがいる家庭では、ワックス乾燥中の部屋に立ち入らない工夫を。 |


エアコンのお手入れをおこたると、においが気になるもの。冷暖房の効率が悪くなるので電気代もかさんでしまいます。専門業者にクリーニングを依頼するのが一番ですが、掃除機と住居用洗剤を使ってフィルター掃除をすることもできます。
![]() | フィルターを取り外し、溜まったホコリを掃除機で吸い取る。 |
![]() | フィルターの裏に新聞紙を当ててから掃除機で吸い取ると、効率よくホコリがとれます。 |

![]() | しばらくお手入れをしていない場合、フィルターにホコリがかなりたまっているはず。住居用洗剤を水で薄めた溶液に布を浸して拭き、その後乾拭きをする。 |
![]() | 油汚れなどが染み込んでいるフィルターは、厚めのレジ袋に住居用洗剤を薄めた溶液を入れ、その中で浸け置き洗いをしましょう。浴室で行うと万一の水漏れも気になりません。 |

![]() | フィルターを十分に乾かしてから取り付ける。 |
![]() | 湿ったまま取り付けるとカビの発生の原因に。しっかり乾かしましょう。 |

![]() | エアコンの外側を掃除する。それほど汚れていない場合は布で水拭き。汚れが目立つ場合、住居用洗剤を水で薄めた溶液で布を濡らして固く絞ったもので拭いてから水拭きする。 |
![]() | 室外機は水で洗い流すか、固く絞った雑巾で拭きましょう。 |




家の中でチラホラと見かける、イヤ~な害虫。害虫対策の基本はこまめな掃除ですが、このほかにも注意しておきたい点をご紹介します。
ゴキブリ
ゴキブリの発生を防ぐために、食べかけの食品やシンクのゴミ受けに溜まった生ゴミ、汚れた皿などを放置するのを止めましょう。これらはゴキブリの餌になるだけではなく、食中毒などの原因にもなります。ゴキブリは食器棚の隙間やベランダの植木鉢、観葉植物などの中に潜んでいることが多いので、これらは壁から2~3㎝ほど離し、風通しを良くしておきます。もしもゴキブリに遭遇してしまったら、すぐに高濃度のアルコールスプレーをふきつけて応戦しましょう。ホウ酸団子や粘着トラップなども効果的ですが、子どもやペットのいる家庭では、誤飲を防ぐためにホウ酸団子は避けた方が良いでしょう。
ダニ
人のフケやアカなどを好み、大量発生するとアレルギーの原因にもなるダニ。ダニは温度が20~30℃、湿度が60%を超えると繁殖しやすくなります。最近では住宅の気密性が高くなり、冷暖房によって室内環境が快適に保たれていることもあり、ダニが繁殖しやすい条件が揃っています。ダニがいるかも?と感じたら、まずは換気をして湿度を60%以下にキープしましょう。そして掃除の頻度を増やし、天日や乾燥機などで寝具を徹底的に乾燥させます。畳の上にカーペットやじゅうたんを敷いている場合は、ダニが発生しやすいので、カーペットやじゅうたんを上げて掃除機をかけます。
チョウバエ
夏になると、キッチンや浴室にあらわれる小さなハエのような虫がチョウバエです。チョウバエは汚泥や汚水などで発生し、配水管などを通ってあらわれます。水回りに発生しやすい虫ですが、水をかけると簡単に死滅します。ただし発生源である汚泥や汚水を取り除かないことには、何度でも発生しますので、発生源を見つけたら重曹と酢をふりかけて洗い流し、水気を拭き取るようにします。
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