2014年7月21日 更新
家の中で毎日使う場所は、汚れやすい反面、ポイントを押さえれば掃除も楽々。季節によって積極的に行いたい掃除と、場所別に知っておきたい「普段のお手入れ」と、余裕がある時に行いたい「小掃除」のテクニックをご紹介します。
不用品の処分
就職や入学、引っ越しなどで新生活が始まる時期。気持ちもフレッシュになっているので、押し入れやクローゼットに入っている不用品を処分する絶好のタイミングです。新生活に必要ないもの、2年以上使わなかったものは思いきって捨てるか、フリーマーケットやネットオークションを活用して処分します。
ホコリを一掃
冬の間に悩まされていた静電気も、春になると発生しにくくなります。家中に溜まったホコリを払うにはベストシーズンなのですが、窓を開けると花粉も飛び込んでくるので、花粉症の人は家電についたホコリをメラミンスポンジで取り除く程度にとどめましょう。花粉症ではない人は、窓を開けて掃除機やペーパーモップでホコリを一掃してください。
湿気とカビ対策
じめじめとした梅雨は、湿気とカビ対策を念入りに。湿気がこもらないように押し入れやクローゼットを定期的に開けて、水回りを重点的に掃除しましょう。
窓ガラス掃除
湿気が多いと窓ガラスの汚れが落ちやすいので、曇りの日や雨上がりをねらってガラス拭きをすると、お手入れが簡単に!
キッチンの大掃除
暑い夏はキッチンにしみついた油がゆるむので、油汚れを掃除するのに好都合。キッチンの大掃除は、年末に行うより夏がおすすめです。
カーテンの丸洗い
洗濯物が乾きやすくなるので、カーテンなどかさばるものを洗うのに便利な時期。丸洗いできるカーテンを洗濯機で洗い、もとどおりに取り付けるだけですぐに乾燥します。
エアコンの掃除、暖房機器の点検
夏の間に大活躍したエアコンのフィルターを掃除して、冬に備えます。暖房機器の点検も秋のうちに済ませておけば、寒くなってから焦ることもありません。
衣類の処分
衣替えのタイミングで、着古した服やもう袖を通さない服を処分しましょう。着古した服は、ハサミで20×20㎝程度にカットすると、掃除の時に役立つカットクロスに早変わり。1年以上袖を通していない普段着は今後も着ない可能性が高いので、フリーマーケットやネットオークションを活用して、必要とする人に譲りましょう。
水回りの掃除
水仕事がつらくなる前に、浴室や洗面所などの水回りの掃除やメンテナンスを。故障している箇所があれば早めに修理します。
冷蔵庫の整理
冷蔵庫の中の冷えた食材を出しても安心な時期です。この機会に食材を取り出して、消費期限切れのものがないかチェック。庫内の汚れもさっぱり拭き取って、気持ちよく新年を迎えましょう。
玄関回りの掃除
年始はお客様の訪問の機会が増えるので、玄関回りを掃除しておきましょう。郵便受けやドアノブなどは知らず知らずのうちに汚れや手アカが溜まりやすいので、重曹水をスプレーして雑巾などできれいに拭き取ります。
換気とホコリ対策
冬は空気が乾燥しがちで、ホコリが発生しやすくなっています。ホコリは換気の不十分な環境で溜まりやすくなるので、こまめに換気をしたりホコリを払ったりすることが大切です。
何をしなくても部屋のホコリは溜まっていくもの。だから、テレビを見ながら、電子レンジで調理をしているのを待ちながら、汚れを取り除く「ながら掃除」を習慣づけましょう。フローリングや畳、ビニール床にはペーパーモップ、カーペットやじゅうたんには粘着ローラーがあると便利です。
普段のお手入れ
床に置いてあるものを片付けてから、フローリング、畳、カーペット、じゅうたんなどの目に沿ってゆっくり掃除機をかけていきます。フローリングは時々ワックスをかけると、汚れが目立ちにくくなります。畳は水拭きをせず乾拭きを行います。
雑巾がけ
フローリングやビニール床の雑巾がけは、雑巾で拭いてきれいになった床面を足で踏んでしまわないように、後ずさりしながら拭いていくのがコツ。重曹水をスプレーして水を固く絞った雑巾で拭き取るか、住居用洗剤を薄めた水で雑巾を固く絞って拭いていきます。
カーペット、じゅうたん、畳の汚れ
カーペットやじゅうたんの汚れは、重曹パウダーを振りかけて汚れを浮かしてから、水を固く絞った雑巾で優しく拭き取りましょう。畳に液体をこぼしてしまったら、液体が奥までしみこむ前に拭き取れば大丈夫。ペットの尿などは酢で拭き取ると良いでしょう。
フローリングの傷・油汚れ
フローリングについてしまった傷は、市販のクレヨンタイプの補修材を使ってカバーしましょう。床と同じ色がなければ、複数の色の補修材をスプーンにとり、火であぶって調合します。ベタベタの油汚れは重曹水をスプレーして、水を固く絞った雑巾で拭き取ります。
くもりがないピカピカの窓だと、窓に映る景色もきれいに見えて気持ちがよくなります。逆に油汚れや指紋で汚れてしまった窓を見ると、気持ちが滅入ってしまいがち。古新聞を使ってガラスを磨く方法なら、サッと手軽に掃除をすることができますよ。
普段のお手入れ
窓拭きは曇りの日や雨上がりなど、湿気のある日に行います。普段のお手入れならガラス用洗剤を使わずに古新聞を使用しましょう。濡らして絞った新聞紙で拭いてから、乾いた新聞紙で拭き取るだけで、新聞紙のインクに含まれる油の効果でピカピカに。
窓の外側の汚れ
窓拭きは曇りの日や雨上がりなど、湿気のある日に行います。普段のお手入れならガラス用洗剤を使わずに古新聞を使用しましょう。濡らして絞った新聞紙で拭いてから、乾いた新聞紙で拭き取るだけで、新聞紙のインクに含まれる油の効果でピカピカに。
網戸の汚れ
まず、網戸の表面についたホコリをブラシで払います。濡れ雑巾を2枚用意して、網戸の両側から挟み込むようにして拭いていきます。汚れがひどい時は雑巾に重曹パウダーを振りかけてから網戸を優しくこすった後に、濡れ雑巾で挟み拭きをしましょう。
ブラインドのホコリ
ブラインドはホコリが溜まりやすいものの、1枚1枚掃除するのは骨が折れるし、縁が当たって怪我をする可能性も。そこで、マイクロファイバーの手袋をはめて、ブラインドの1枚1枚を指で挟むようにして掃除をしましょう。安全で楽にきれいになります。
キッチンは、家の中でも最も汚れやすい場所のひとつ。調理中の水ハネ、油ハネ、調味料の液ダレ…などいろいろな汚れがありますが、いずれも調理後のまだ温かいうちに拭き取るのが大前提。すぐに拭き取れば汚れもとりやすく、イヤなベタつきやにおいを感じることもありません。
普段のお手入れ
調理が終わったら、ガス台のまわりや流し台の側面を布巾やカットクロスで拭きます。次にシンクを食器用洗剤で洗って、シンクのごみ受け、排水溝も歯ブラシなどで洗います。蛇口も忘れずにカットクロスやメラミンスポンジで磨きましょう。最後にシンクの水気を拭き取って完了。
シンク回り小物の漂白
洗い桶に水で薄めた漂白剤(酸素系漂白剤なら40℃以上の湯で薄める)を張り、シンクのごみ受けや排水溝などを入れて、一定時間放置して除菌しましょう。洗い桶の水を捨てた後、とりきれなかった汚れを歯ブラシでこすり落とします。
五徳の汚れ
汚れがこびりついていたら、割り箸やスプーンの柄でこそげとります。スポンジに重曹ペーストをふりかけ、五徳を少し磨いて放置。汚れが浮き上がったら水で流します。また、バーナーキャップの穴を竹串などで突いて汚れを取り出し、目詰まりを防ぎましょう。
冷蔵庫の汚れ
庫内に食品が少なくなった時に、食品を取り出します。重曹水をスプレーして布巾で拭き取り、区分けのケースなどがあれば外して、食器用洗剤で洗います。仕上げに酢水やクエン酸水を拭きつけると、においが中和されて、雑菌の繁殖を抑えることができます。
1日の疲れを癒す浴室も、足が床に触れた瞬間にぬめりを感じてしまうと、気分が台無しです。浴室の石けんカスや水気を放置しておくと、ぬめりやカビの温床になってしまうので、最後に浴室を使った人が軽く掃除をするようにしましょう。入浴のたびに軽く洗えば、洗剤は必要ありません。
普段のお手入れ
最後に浴室を使った人は、シャワーで石けんカスを流します。風呂用スポンジを使ってバスタブと蓋、床、壁を軽く洗い、ドアやドア回りも水で流しましょう。最後はスクイージーを使って水気を拭き取り、換気扇を回し、ドアや窓を少し開けて換気を行います。
浴室内の水アカ
バスタブ、壁、床などに酢水をスプレーして、スポンジで拭き取り、シャワーで洗い流します。頑固な水アカには、重曹パウダーを振りかけた後に、酢を染み込ませたスポンジで洗いましょう。重曹と酢の泡立ち効果で水アカ汚れが浮き上がり、ピカピカになります。
洗面器やイス
ザラザラした質感を感じたら、スポンジに重曹パウダーをつけてこすります。重曹は分子結晶が柔らかいため、多少強めにこすっても大丈夫です。水を流した後に、酢水をスプレーして水分を拭き取ると、カビ予防にもなります。
排水溝
排水溝に重曹パウダーを振りかけ、その上から酢を注いで発泡させます。そのまま栓などで蓋をして、10分ほど放置してください。その後、お湯で流せば排水溝のぬめりがスッキリとれます。汚れが落ちきらなかった場合は、歯ブラシやスポンジで排水溝の中を洗いましょう。
家の中で頻繁に使う場所だけに、水アカや汚れが目立ちやすい場所。お客様が使用する可能性も高いので、いつもきれいにしておきたいものです。浴室と同様、洗面所もトイレも日頃からこまめに汚れを拭き取っておけば、洗剤は必要ありません。
普段のお手入れ
洗面所のお手入れは、石けんカスと水気を取り除くことが大切。洗顔や歯みがきの後に、スポンジやカットクロスで拭き取るようにします。トイレも使用後にトイレ用ブラシでこする習慣をつけるようにしましょう。水洗タンクの水受けは、陶器ならメラミンスポンジ、樹脂ならスポンジで汚れをこすり落とします。
洗面所の水アカ
洗面台や鏡に白くこびりついた水アカは、酢で取り除くことができます。酢水をスプレーしてからスポンジで軽くこすり、水で流して乾拭きします。洗面台の水アカがなかなか落ちなかったら、重曹パウダーを振りかけてから酢をつけたスポンジでこすってみてください。
便器まわりの汚れ
汚れが少ない便座の表や蓋→タンクの側面→便座の裏側→便器の外側と裏側の順番に、酢水をスプレーしてから濡らして固く絞ったカットクロスで汚れを拭き取ってください。便座の裏側は汚れに気付きにくいですが、忘れずに掃除しましょう。
トイレの水面の輪じみ
トイレ用ブラシを水の中でゴシゴシと数回押し出して水位を下げてから、酢水をスプレーしてこすり洗いします。汚れがなかなか落ちない時は、トイレットペーパーを2~3枚貼り付けた後に酢水をスプレーして10分ほど放置。水で流した後に、重曹パウダーを振りかけてこすれば落ちやすくなります。
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最終更新日 2024年12月02日
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