2016年6月23日 更新
北半球と南半球では季節が逆になるため、オリンピック期間中のリオデジャネイロの季節は冬にあたります。ただし平均気温は約22度で、昼間は蒸し暑さを感じるほど。
日本との時差はちょうどマイナス12時間です(サッカーの試合の一部は、日本との時差がマイナス13時間のマナウスでも開催されます)。
前回のロンドン五輪で行われた26競技から、7人制ラグビーとゴルフの2つが追加され、計28競技・306種目の実施となります。
- リオ五輪の実施競技
陸上競技、水泳(競泳・飛込み・水球・シンクロナイズドスイミング)、サッカー、テニス、ボート、ホッケー、ボクシング、バレーボール、体操(体操・新体操・トランポリン)、バスケットボール、レスリング、セーリング、ウエイトリフティング、ハンドボール、自転車、卓球、馬術、フェンシング、柔道、バドミントン、射撃(ライフル射撃・クレー射撃)、近代五種、ラグビーフットボール(※)、カヌー、アーチェリー、トライアスロン、ゴルフ、テコンドー
※競技名は「ラグビーフットボール」ですが、種目は「7人制ラグビー」で実施されます。
前回のロンドン五輪において、日本は史上最多となる38個のメダル(金7、銀14、銅17)を獲得しました。この勢いにのって2020年の東京五輪開催へ弾みをつけたい日本オリンピック委員会(JOC)は、「リオ五輪では14個の金メダルを目指す」と宣言しています。
- 日本勢のメダル獲得が期待される競技や種別
日本勢が国際舞台で圧倒的な強さをみせる女子レスリング。2004年のアテネ五輪からのオリンピック3連覇を達成した53キロ級・吉田沙保里選手と58キロ級・伊調馨選手は、今回のリオ五輪でオリンピック4連覇が射程圏内に。ほかにも48キロ級・登坂絵莉選手や69キロ級・土性沙羅選手など金メダル候補がズラリと揃っています。
前回のロンドン五輪の体操競技において、男子個人総合で金メダル、男子団体と男子種目別ゆかでそれぞれ銀メダルを獲得した内村航平選手が、五輪連覇を目指します。内村選手は昨年の世界選手権でも6連覇を成し遂げて自身の史上最多記録を塗り替えるなど圧倒的な強さをキープしています。
前回のロンドン五輪で、男女合わせて11個のメダルを獲得した競泳。今回のリオ五輪でも、昨年の世界選手権で男子400メートル個人メドレーを2連覇した瀬戸大也選手、女子200メートル平泳ぎで金、同200メートル個人メドレーで銀の2つのメダルを獲得した渡部香生子選手、女子200メートルバタフライを制した星奈津美選手などが金メダルの候補に名乗りを上げています。
オリンピックで柔道競技が始まった1964年の東京五輪以来、日本の柔道は通算36個の金メダルを獲得しています。近年は外国勢の台頭などで苦戦が続いていますが、それでも「お家芸」の実力は健在。昨年の世界柔道で男子73キロ級を制した大野将平選手をはじめ、ロンドン五輪では銅メダルの男子66キロ級・海老沼匡選手、オリンピック2連覇を目指す女子57キロ級・松本薫選手など有力選手がメダル獲得を狙います。
競技が開催される時間帯ですが、ほとんどがリオデジャネイロ現地時間の午前10時~翌午前0時くらいの間に開催されます(サッカーの場合は、キックオフが現地時間の午後1時~午後10時となっています)。つまり、日本にいてTVなどでライブ観戦するなら、時差の都合上、午後10時~翌午後0時くらいの観戦となります。
開催時間に幅があるため、比較的早い時間帯に始まる競技なら街なかのパブリックビューイングなどで楽しむことができます。1人より、みんなと一緒に観戦したいという人は、ぜひ最寄りのパブリックビューイング会場に足を運んでみましょう。
また、競技の中継はテレビだけでなくインターネットでも配信されます。民放テレビ各社による共同公式動画サイト「gorin.jp」では、ライブストリーミングの配信やハイライト、注目競技などの動画も更新される予定です。インターネットなら、深夜や明け方でもスマホなどですぐ観戦できるのでお手軽です。
(参考)民法オリンピック公式動画サイト「gorin.jp」
http://www.gorin.jp/
今回のリオ五輪で、新たな追加種目として採用された「7人制ラグビー」。日本ではラグビーといえば15人制がポピュラーですが、7人制ラグビーはニュージーランドやアフリカ、ヨーロッパなどで人気が高く、「セブンズ」と呼ばれて親しまれています。
ここでは7人制ラグビーを観戦時に知っておきたいルールや15人制ラグビーとの違いなどを紹介します。
- 基本的なルールや反則は15人制とほぼ同じ
7人制も15人制も、基本的なルールや反則はほぼ同じで、コートの大きさも一緒です。
ただし7人制ラグビーには、次のような違いがあります。
1.人数
「7人制」という名前のとおり7対7で試合を行いますが、コートの大きさは15人制と同じで、1人あたりのスペースが広くなります。空いたスペースを一気に攻めればすぐにトライが決まるため、15人制より得点が入りやすくなっています。なお、7人制のスクラムは3対3で行います。
2.試合時間
15人制は前半・後半40分ずつ、計80分の試合時間ですが、7人制は前半・後半7分ずつ、計14分(決勝戦のみ前半・後半10分ずつ、計20分となります)と試合時間が非常に短い分、展開がスピーディです。
3.ゴールキック
15人制の場合、トライ後のキックや反則後のペナルティキックはボールをキックティーに置いてから蹴るプレースキックが多いのですが、7人制では、ボールを地面にワンバウンドさせてから蹴るドロップキックになります。これは短い試合時間の中でテンポよく進めるためのルールです。
15人制ラグビーしか知らないという人でも、基本のルールは同じですから、とりあえず上記の違いさえ押さえておけば大丈夫です。
7人制ラグビーは、男女ともに日本勢の出場が決定しています。トライシーンが多く、攻守が次々と入れ替わるハイスピードな7人制ラグビーを、ぜひチェックしてください。
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