2015年7月10日 更新
夏を乗り切るために欠かせないエアコンと扇風機ですが、効率の悪い使い方をしていると、なかなか室内が涼しくならなかったり、電気代の負担が大きくなったりする原因になってしまいます。また、使い方によっては健康を害してしまうケースもあります。
涼しく健康的な生活のために、エアコンと扇風機の上手な使い方をマスターしましょう。
エアコンの効率を高めると、短時間で室内が快適な温度に。電気の消費も抑えられるため節電にもつながります。
室内の温度は26~28℃に設定 夏場の室内で過ごしやすい温度の目安は26~28℃。ただし温度の感じ方は人それぞれですので、体調などを見て設定温度を調整してください。ちなみに冷房時の設定を1℃高くすれば約10%の節電になると言われています。
おすすめは自動運転 エアコンの「自動運転」モードは、最も効率よく設定温度をキープできます。そのため基本は「自動運転」モードにして、暑さや冷えを感じたら設定温度を変更する方法がよいでしょう。冷えすぎを警戒して「微風」や「除湿」モードを選択する人もいますが、それよりも「自動運転」で設定温度を高めに設定してください。
電源をつけたり消したりするのは逆効果 エアコンが最も電気を消費するのは運転を開始する時です。エアコンで室内が冷えたらスイッチを切り、暑くなったらまたスイッチを入れて……という状態を繰り返していると、体が温度変化に慣れないばかりか、電気代の負担も大きくなってしまいます。なるべく一定時間エアコンを運転し、室内が涼しくなったら設定温度を調整してください。
暑さ対策はエアコンだけに頼らない 室内の温度が高ければ高いほど、エアコンで空気を冷やすために電力を消費します。そこで窓の外にすだれやよしずをかけて室内に日差しが届くのを防いだり、エアコンの運転前には換気をしたりするなどしてエアコン以外の暑さ対策を行いましょう。そうすれば、スイッチを入れると素早く快適な温度になります。
空気を循環させるコツ エアコンの送風口は水平に向けると空気が流れやすくなり、室内の温まった空気が排出されて効率的に外部の涼しい空気を取り込むことができます。
また、エアコンの送風が直接体に当たると冷えすぎにつながりやすく、健康を害してしまうおそれもあります。そのためエアコンの送風口は下向きや「スイング」モードではなく、水平に向けるようにしましょう。
お手入れも大切 エアコンが活躍する夏は、できれば2週間に1回、エアコンのフィルターを掃除しましょう。フィルターにホコリなどが詰まっていると、エアコンの効率が低下して快適な温度が得られにくくなります。また、エアコンの室外機の周囲に植木鉢などの障害物があると、エアコン効率が低下する原因となるので取り除いてください。室外機が見えないようにすっぽりカバーを被せてしまうのも厳禁です。
扇風機は室内の空気を直接冷やすことはできませんが、送風で室内に空気の流れをつくることによって、体感温度を下げる効果があります。
室内に風を行きわたらせて快適に 扇風機による送風は、暑さを感じた時に風を直接浴びて手っ取り早く体感温度を下げる効果もありますが、長時間使用するなら室内全体に空気の流れをつくり、その風が体に当たるようにすれば心地よく過ごすことができます。扇風機の送風を直接当たり続けるのは冷えすぎの原因となるので避けましょう。
室内の対角線上に空気の流れをつくる 扇風機を使って室内に空気の流れをうまくつくるには、開けた窓の前に扇風機を設置して、その扇風機の送風の対角線上にある窓を開けると室内全体に風が行きわたります。対角線上に窓がない部屋では、換気扇を回すとよいでしょう。
エアコンと併用する 扇風機はエアコンと併用すれば効率よく涼しさを感じることができます。その方法とは、エアコンの真下に扇風機を置き、首を上向きにすること。エアコンによって冷えた空気は下のほうにたまりやすいのですが、その冷えた空気を扇風機が天井のほうに押し上げることによって室内の空気がかきまぜられます。さらにエアコンのスイッチを入れる前に窓を開けて、扇風機を「首振り」モードにして室内にこもった温かい空気を排出しておくと、エアコン効率が高まります。
扇風機の前に氷を 扇風機の送風をさらに涼しくするコツとして、扇風機の前に氷をはった皿や、ペットボトルに水を入れて冷凍庫で凍らせたものなどを置くと、ひんやりとした風が室内に漂います。溶けた水で床が水浸しにならないよう、氷の量などには注意してください。
暑いと大量に吹き出す汗は、夏のやっかいな悩みの一つ。「どうにかして汗をかきたくない!」という人も多いのではないでしょうか。
とは言っても、汗は体温を一定に保つために必要なもので、ずっと汗をかかない状態で過ごしていると、自律神経の働きが鈍り、体調を崩す原因となってしまいます。暑さを我慢せずにエアコンを使うことも大切ですが、時には思いきり汗をかいて自律神経を活発化させましょう。おすすめは、ウォーキングなどの運動を1回20分以上、1週間に2~3回程度行うか、バスタイムに20分程度のぬるめのお湯に浸かる半身浴で、全身の血行をうながして発汗する方法です。ぜひお試しください。
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