2016年2月2日 更新
これから一人暮らしを始める女性の中は、新生活への期待と同時に、犯罪などのトラブルに遭うのでは……と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
確かに若い女性の一人暮らしを狙った犯罪もありますが、不安のあまり新生活を満喫できないのは勿体ないですよね。ここでは防犯をはじめ、女性が安心・快適に暮らしやすい部屋探しのポイントや、生活上の注意点を紹介します。
部屋探しにおいて、広さや間取りと同じくらい気を付けたいのが「防犯力」。女性が安心して暮らせる物件とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
オートロックや防犯カメラなどの防犯設備が整っていると、空き巣や悪質な押し売りは建物内への侵入をためらいます。「まずは犯罪を遠ざけること」、これが防犯の基本です。
玄関ホールにオートロックが設置されている
玄関ホール、エレベーター、駐輪場などに防犯カメラがある
モニター付きインターホンがある
建物の外まわりに照明や防犯センサーがあり、夜間でも一定の明るさがある
駐輪場や駐車場から不審者が出入りできないよう鍵付きの扉などがある
管理人が常駐している
※上記に当てはまるものが多い物件ほどセキュリティが整っているといえますが、どんなにセキュリティが充実していても居住者の防犯意識が低いと、犯罪を招きやすいのも事実。セキュリティがあるからと油断しないようにしましょう。
外部から人目につきやすい立地や建物構造になっているマンション・アパートは、防犯度が高いといえます。逆に、あまり人目につかない場所にあったり、窓やベランダが外部から見て死角になっているような建物は要注意です。
- 人通りの多い道路に面して建っているか
幹線道路沿いにあるマンションやアパートなら常に人目につきやすいため、空き巣や泥棒が侵入しにくくなります。
- 建物の周りがスッキリと片付いているか
建物の周りに脚立や物置などがゴチャゴチャと置いてあると、それが足掛かりにとなって、2階以上への侵入経路となります。また、ベランダの外の塀や植栽などは不審者の隠れ場所に。
- 非常階段は施錠されているか
普段から非常階段が開けっ放しになっていると、誰でも侵入できるため防犯力が低下します。
部屋の階数などによっても、侵入されやすい場合とそうでない場合があります。もちろん下記に該当していれば犯罪に遭わないという訳ではありませんが、下見時にきちんとチェックして、防犯力の高い物件を選びましょう。
- できれば3階以上で、最上階は避ける
1階、2階は地上から、最上階は屋上から侵入されやすいという特徴があるため、なるべく避けたほうがよいでしょう。
- ドアや窓に錠が2つ以上ある
ドアや窓は、できれば「1ドア2ロック」がおすすめ。錠が1つだけならすぐに開けられてしまう可能性があるので、補助錠を取り付けましょう。
- 玄関ドアに郵便受けがついていない
空き巣や泥棒は、外から玄関ドアの郵便受けを開けて室内のようすを覗き、留守かどうか、入居者は女性かなどを判断します。そのためドアに郵便受けのないタイプが理想なのですが、もしも郵便受けが付いている場合は、粘着テープや厚紙などを貼って目隠しをしましょう。
防犯に配慮した物件を選ぶのはもちろんですが、生活上のちょっとした注意や心がけによっても住まいの防犯力を高めることができます。一人暮らしの安全・安心のために、ぜひ実行してください。
賃貸物件では、入居者が変わると鍵のシリンダー部分を新しいものに交換する「鍵交換」が行われるのが一般的です。ただしこの鍵交換は法律で義務付けられているものではなく、大家さんの意向によっては以前の鍵がそのまま使われることもあります。その場合、以前の入居者が合鍵を使って侵入する可能性もありますから、管理会社に相談して、鍵交換をお願いしてください。
鍵交換の費用を負担するは大家さんになるか、それとも入居者になるかはケースバイケースです。それでも安全のためには多少の出費も仕方ないと心得ましょう。
空き巣などの侵入犯罪の約半数が、無施錠のドアや窓からの侵入ということはご存知でしょうか。大抵の侵入者は事前に下見をして、無施錠の時間帯などをチェックしています。例えゴミ捨てなど数分程度の外出であっても、きちんと鍵を閉めて出かけることが大切です。在宅時も侵入の危険があることを忘れずに、鍵とチェーンをかけておきましょう。
錠を破壊して侵入する犯罪の場合、ドアや窓の錠が1つだけだと破壊にかかる時間も短いので、侵入者に狙われやすくなります。そこで補助錠を取り付けて「1ドア2ロック」にすると、破壊の手間と時間が増えることから侵入者があきらめる可能性が高くなり、防犯に効果があるとされています。
窓から見えるカーテンの色や柄が「いかにも女性の部屋」といったものだと、それだけ犯罪に巻き込まれやすくなります。お気に入りの色や柄のカーテンを選びたい気持ちもあるでしょうが、防犯のためには、できるだけ性別が特定されないシンプルなものにするのが得策。同様に、来客時の対応などで人目につくことの多い玄関も、女性っぽいコーディネートやインテリアは避けてください。
玄関や集合ポストの表札をフルネームにすると、ひと目で女性の一人暮らしと分かってしまいます。表札はなるべく名字だけにするか、あるいは表札を出さないでおきましょう。例え表札がなくても、住所と部屋番号だけで郵便物などは届きます。
長時間ベランダに女物の洗濯物を干しっぱなしにしておくのは「女性の一人暮らしで、外出が多い」と外部にアピールしているようなもの。洗濯物は乾いたらすぐに取り込む習慣をつけてください。外出が多くてすぐに洗濯物を取り込めないという人は、部屋干しを検討しましょう。
集合ポストに溜まった郵便物には、住所、氏名、性別、電話番号など個人情報が満載です。これらが犯罪に悪用される可能性もゼロではないので、こまめに回収を。鍵がないポストには南京錠を取り付けるなどして簡単に取り出せないようにしてください。
防犯以外にも、女性が安心・快適に暮らせる設備はいろいろ。大満足の新生活を送るために、部屋探しの参考にしてください。
- バス・トイレ別
バス・トイレが一体になったタイプはホテルのような雰囲気ですが、入浴中もトイレ中も、どこか落ち着かない場合も。のんびり湯船に浸かってリラックスしたい!という女性は、ぜひバス・トイレ別の物件を選びましょう。友人の訪問が多い場合も、お互いに気兼ねせず入浴やトイレを済ませられるのでおすすめ。
- 都市ガス(天然ガス)
料理やお風呂で給湯を利用することが多い女性なら、プロパンガス(LPガス)より都市ガス(天然ガス)の物件を選ぶとガス料金がグンとお得になります。プロパンガスの料金は地域や業者によりまちまちですが、それでも都市ガスと比べると、2倍近く高いということも珍しくありません。
- キッチンの使い勝手
定期的に料理をする場合、キッチンの使い勝手や広さは重要です。特に一人暮らし用の物件の場合、水回りが比較的狭くつくられていることも多いので、下見で実際にキッチンに立って、料理をつくる時の動線を確認しておきましょう。
- 宅配ボックス
毎日帰りが遅いと、宅配を受け取るのも大変です。宅配ボックスがある物件なら、時間を気にせず宅配を受け取ることができるのでとても便利。
- クローゼット・シューズボックス
収納スペースが少ない物件だと、収納棚などを設置しなければならないため部屋が狭く見えてしまいがちです。クローゼットやシューズボックスがある物件を選べば、かさばりやすい衣類や靴もまとめて収納できるので部屋がスッキリ。
- 密閉タイプのゴミ置き場
ゴミ置き場が道路沿いなどにある物件は、外部の目につきやすいためプライバシーが気になる女性は避けたほうが無難です。蓋付きのボックスタイプや、物置きタイプになっている物置ならゴミあさりの心配がありません。
物件の中には、女性しか借りられない「女性専用」であることを条件にしたものがあります。このような女性専用物件の多くはセキュリティが充実していて、男性は敷地内立ち入り不可となっているケースも珍しくありません。ただし、中には非常に少数ですがセキュリティがほとんど機能していない物件や、男性の立ち入り不可
でも入居者の彼氏が入り浸っていることなどもあり、落ち着いて生活できないケースも。下見時に、ほかの入居者の雰囲気をチェックしたり管理人さんに話を聞いたりして、安心かどうか確かめましょう。
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