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2017年6月1日 更新

食品表示 食品表示の基本ルール

食品(生鮮食品・加工食品)の産地、消費期限、カロリーなど、食品を選ぶ時にチェックしたい情報が記載されている、ラベルやパッケージの表示。
2015年4月から「食品表示法」という法律がスタートし、加工食品の添加物やアレルギーの表示方法の変更や、栄養成分の表示が義務づけられるなど、食品表示のルールが新しくなりました(※)。これにより、消費者が店頭で食品の内容や安全性を理解した上で、自分に合った食品を選びやすくなることが期待されています。
ここでは、食品表示法によって新しくなった加工食品の表示のルールを中心に説明します

※2017年3月現在、生鮮食品の表示は新しいルールに完全移行しましたが、加工食品や添加物の表示については2020年3月31日までが表示切替えの経過措置期間に当たるため、売り場で新・旧表示の商品が混在しています。

加工食品には2つの表示があります

消費者に販売されている加工食品のパッケージにある表示は、原則として原材料などを記した「一括表示」と、カロリーや栄養成分などを記した「栄養成分表示」の2つがセットになっています。

  • 原材料や賞味期限をチェックするなら……「一括表示」をチェック!
名称チョコレート
原材料名砂糖、アーモンド、全粉乳、カカオマス、植物油脂(大豆を含む)、ココアバター、乳糖/光沢剤、乳化剤(大豆由来)、香料
内容量80g
賞味期限2020年8月30日
保存方法28℃以下の涼しいところに保管してください。
原産国名アメリカ合衆国
輸入者○○株式会社 東京都新宿区○○‐××‐△△
  • カロリーや栄養成分をチェックするなら……「栄養成分表示」をチェック!
栄養成分表示
1箱(80g)当たり
エネルギー490kcal
たんぱく質8.7g
脂質32.4g
炭水化物38.9g
食塩相当量0.08g

それでは、商品の購入時などにチェックしたい主なポイントを見ていきましょう。

加工食品には2つの表示があります/図

Point1 原材料と添加物「どんな素材が使われているの?」

加工食品に使われている原材料や添加物は、「原材料名」「添加物」の項目でチェックすることができます。

食品表示法による新しい表示のルールでは、 ①「原材料名」の項目に原材料、「添加物」の項目に添加物をそれぞれ表示する ②「原材料名」の項目に、まず原材料を表示し、その後にスラッシュ(/)や改行などで区分して添加物を表示する どちらかの方法で表示されています。
従来は原材料と添加物が混在して表示されていたため原材料と添加物が見分けにくかったのですが、新しい表示では比較的スムーズに区別できるようになりました。

例)①「原材料名」と「添加物」の項目で表示

原材料名砂糖、アーモンド、全粉乳、カカオマス、植物油脂(大豆を含む)、ココアバター、乳糖
添加物光沢剤、乳化剤(大豆由来)、香料

例)②「原材料名」の項目に、原材料と添加物を区分して表示

原材料名砂糖、アーモンド、全粉乳、カカオマス、植物油脂(大豆を含む)、ココアバター、乳糖/光沢剤、乳化剤(大豆由来)、香料

また、原材料と添加物の表示は、それぞれ使用した重量の割合が多いものから順番に表示されています。上の例でいうと、この商品は砂糖の割合が最も多く、次いでアーモンド、全粉乳、カカオマス、植物油脂……という順番になっていることがわかります。

Point2 アレルギーの表示「アレルギーの心配は?」

特定の食物が原因で起こるアレルギー症状を防ぐために、発症数の多いアレルギー物質については、加工食品のパッケージに記載することがルールで定められています。

表示されるアレルギー物質
必ず表示される7品目
(指定原材料)
卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに
表示が勧められている20品目(指定原材料)いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、バナナ、やまいも、カシューナッツ、もも、ごま、さば、さけ、いか、鶏肉、りんご、まつたけ、あわび、オレンジ、牛肉、ゼラチン、豚肉

食品表示法による新しい表示のルールでは、指定の27のアレルギー物質を含む原材料や添加物は次のように記載されます。

例)①個別に表示(※赤色の部分が表示されるアレルギー物質です)

原材料名砂糖、アーモンド、全粉乳、カカオマス、植物油脂(大豆を含む)、ココアバター、乳糖/光沢剤、乳化剤(大豆由来)、香料

例)②最後にまとめて表示(※赤色の部分が表示されるアレルギー物質です)

原材料名砂糖、アーモンド、全粉乳、カカオマス、植物油脂、ココアバター、乳糖/光沢剤、乳化剤、香料(原材料の一部に乳成分・大豆を含む)

また、商品によってはパッケージの目立つ部分にアレルギー対応表を記載し、食品に含まれるアレルギー物質を一目で分かりやすく表示している場合もあります。

Point3 期限の表示「いつまでに食べたらよい?」

食品を食べきる目安となる期限表示には、「賞味期限」と「消費期限」の2種類があります。
似たような名称でまぎらわしいですが、次のような違いがあります。

  • 賞味期限とは

未開封の状態で正しく保存された場合に「おいしく食べられる期限」のことです。
品質の劣化が比較的遅いため、この期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるとは限りません。

◎対応する主な食品……品質が比較的長く保持され、保存がきく食品(缶詰、スナック菓子など)

  • 消費期限とは

未開封の状態で正しく保存された場合に「安心して食べられる期限」のことです。
品質の劣化が速いため、この期限を過ぎると食べないほうがよいとされています。

◎対応する主な食品……品質の劣化が速く、傷みやすい食品(弁当、総菜、生菓子など)

Point4 栄養成分の表示「カロリーや塩分が気になる!」

2015年3月までは、加工食品の栄養成分の表示は任意でしたが、食品表示法による新しい表示のルールでは、次の5つの栄養成分の表示が義務づけられています(一部省略が認められている食品もあります)。

  • 表示が義務づけられている5成分とは……

エネルギー(カロリー)/たんぱく質/脂質/炭水化物/ミネラル※食塩相当量で表示

栄養成分表示
1箱(80g)当たり
エネルギー490kcal
たんぱく質8.7g
脂質32.4g
炭水化物38.9g
食塩相当量0.08g

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最終更新日 2024年10月30日