2017年6月1日 更新
新・旧表示の衣類を一緒に洗う時や、手洗いやクリーニング店の使い分けなど、記号の判断に迷った時に役立つポイントをQ&A形式で紹介します。
洗濯機などにもよりますが、洗濯液の上限40℃で「洗濯ができる」・「弱い洗濯ができる」表示くらいまでが『標準コース』の目安です。
新・旧表示の衣類を一緒に洗う時などは、洗濯機のコース選択に迷うことがあるかも知れませんが、新しい表示記号※1は、おおよそ従来の表示記号※2に相当するので、この基準を目安にするとよいでしょう。
家庭洗濯における新・旧表示の表示記号の洗える範囲については、以下を参考にしてください。
また、アイロンの表示については新・旧表示で設定温度の上限が異なりますが、基本的に従来のアイロンの「高」「中」「低」の設定温度のままで使用できます。
アイロンの設定温度 | 高 | 中 | 低 |
---|---|---|---|
新しい表示記号 | (上限200℃) | (上限150℃) | (上限110℃) |
従来の表示記号 | (上限210℃) | (上限160℃) | (上限120℃) |
酸素系漂白剤の中には、毛や絹などの素材に対応していないものがあります。
新しい表示では、漂白剤の「塩素系」と「酸素系」を使い分ける記号が追加されました。
基本的に、塩素系漂白剤の使用は白物衣類に限定されるのに対して、酸素系漂白剤は色柄物にも使用できます。ただし毛や絹などのデリケートな素材は酸素系漂白剤が使用できないこともあるので、使用前に漂白剤の注意事項などをチェックしてください。
漂白剤の種類 | 塩素系漂白剤 | 酸素系漂白剤 (粉末タイプ) | 酸素系漂白剤 (液体タイプ) | |
---|---|---|---|---|
表 示 記 号 | ○ | ○ | ○ | |
使用不可 | ※ (素材に注意) | ○ | ||
使用不可 | 使用不可 | 使用不可 | ||
特徴 | 白物衣類に使用できます。 | 白物・色柄物の衣類に使用できますが、毛や絹などの素材には使用できません。 | 白物・色柄物の衣類に使用できます。毛や絹などの素材にも使用できるものも多いです。 |
「乾燥」を表す四角形の中にある丸や線などで乾燥方法をチェックします。
従来の表示では、衣類の絵や平干しを表す「平」の文字が入った記号で乾燥方法を表していました。
新しい表示では、乾燥を表す記号は四角形となり、四角形の中の丸や線などによって乾燥方法を区別します。
- タンブル乾燥
四角形の中に丸が表示されている場合は「タンブル乾燥」を表します。
家庭用のドラム式洗濯乾燥機などの「タンブル乾燥」が使用できます。 |
- 自然乾燥
四角形の中に線が表示されている場合が「自然乾燥」です。自然乾燥の方法は、四角形の中にある線の向きや本数などをチェックします。
つり干し「衣類をつるす」イメージの縦線が表示されています。この「つり干し」の記号がある場合、洗濯後に脱水を行い、ハンガーや小物干しなどにつるして干します。 |
「衣類を平らに置く」イメージの横線が表示されています。この「平干し」の記号がある場合、洗濯後に脱水を行い、平らな場所(平干しネットなど)に広げて干します。 |
二重の線がある記号は、洗濯後に脱水を行わずに干す「濡れ干し」を表しています。濡れ干しでは洗濯機の脱水や手絞りはNGです。 |
「陰干し」記号にある斜線は、屋根のひさしを表しています。この記号がある場合、直射日光の当たらない場所で干しましょう。 |
家庭洗濯ができる記号があればドライマークコースを使用できますが、水洗い禁止の場合は控えましょう。
新しい表示の「ドライクリーニングができる記号は、クリーニング店の洗濯方法の一つで、プロが水を使わずに洗って仕上げることです。
洗濯機のドライマークコース(洗濯機のメーカーなどによって「おしゃれ着洗いコース」「手洗いコース」など、コース名が異なります)は水洗いになるため、以下のような記号をチェックして、水洗いができるかどうかを確かめてください。
家庭洗濯ができる記号があれば水洗いOKなので、洗濯機のドライマークコースが使用できます。 |
手洗いの記号がある場合、手を使った水洗いはOKですが、洗濯機で洗うことは想定されていません。 ただし洗濯機の種類によっては、新しい表示の「手洗い」記号に対応するコースを備えていることがあります。お使いの洗濯機の取扱い説明書をチェックしてみましょう。 |
家庭洗濯を禁止する記号がある場合、家庭で水洗いはできません。クリーニングの記号を確かめてから、クリーニング店へ依頼してください。 |
従来の表示では、家庭洗濯禁止の記号があっても洗濯機のドライマークコースで洗濯可能な衣類もありましたが、新しい表示は取扱いの上限を示す「上限表示」のため、表示と同じ程度か、それより弱く取り扱う必要があります。特に「禁止」の記号がある場合は、その取扱いが想定されていないので注意しましょう。
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