2017年6月1日 更新
2016年12月から、衣類のタグなどに記されている「取扱い表示」の記号が新しくなりました。
上の写真は、新しい表記記号を使用しています。記号の意味は、
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液温は40℃を限度とし、 洗濯機で弱い洗濯ができる |
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アイロン仕上げ禁止 |
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酸素系漂白剤の使用はできるが、 塩素系漂白剤は使用禁止 |
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ドライクリーニング禁止 |
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日陰のつり干しがよい | |
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絵のイメージから何となく意味を推測できる記号もあれば、分かりにくい記号もあるのではないでしょうか。
従来の表示では、日本工業規格(JIS)という日本独自の規定にもとづいた記号が使われていました。しかし近年、衣類の生産や流通は海外との取引が一般的になり、洗濯やお手入れの方法も進歩するなど従来の規定では表示できない情報が増えたため、新しい表示は国際規格(ISO)と同じ記号に統一されることになったのです。
※2016年12月以降から販売、製造される衣類については、新しい取扱い表示に切り替わっていますが、在庫分は従来の表示のまま販売されるため、しばらくの間は売り場で新・旧表示の商品が混在しています。
新しい取扱い表示のポイントは次のとおりです。
- 「基本記号」は全部で5つ
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家庭洗濯 | 漂白処理 | 乾燥 | アイロン | クリーニング |
※5つの基本記号は、上記の順番でタグに表示されます。
- 「付加記号」と「数字」
新しい記号は国際規格なので、「弱」などの日本語表記はありません。その代わりに付加記号や数字を使って、強さや温度、禁止を表します。
線なし 通常の強さ |
線1本 弱い |
線2本 非常に弱い |
※「線(-)」が増えるほど、 作用は弱くなります。 |
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「・」「・・」「・・・」 | ※タンブル乾燥やアイロンの温度は「点(・)」で表示します。点の数が増えるほど温度は高くなります。 | ||
低→→→→→→高 | |||
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※洗濯液の上限温度を「数字」で表示します。 |
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※基本記号と組み合わせて使用します。 | |
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上記の記号や数字だけでは伝えられない情報があれば、その内容を簡単な言葉で記号の近くに記載することもあります。
記号の数が22から41に増え、次のような新しい記号も追加されました。
「塩素系・酸素系漂白剤」を表す記号

衣類用漂白剤を大きく分けると、白物の衣類に使用する「塩素系」と、色柄物の衣類にも使える「酸素系」の2種類があります。
従来の表示は塩素系漂白剤に関する記号のみでしたが、新しい取扱い表示では酸素系漂白剤の記号も追加され、使い分けがしやすくなりました。
※記号の意味などは、次のページで詳しく解説します。
「タンブル乾燥」を表す記号

タンブル乾燥(タンブラー乾燥)とは、家庭用のドラム式洗濯乾燥機のように衣類を回転させながら温風を当てる乾燥方法です。
※記号の意味などは、次のページで詳しく解説します。
「ウエットクリーニング」を表す記号

ウエットクリーニングとは、クリーニング店の洗濯方法の一つで、プロが特殊な技術で洗いから仕上げまでを行う水洗いです。
※記号の意味などは、次のページで詳しく解説します。
従来の表示は、取扱いの強さや温度について「~するのがよい」という「指示表示」でしたが、新しい取扱い表示は、「~までならOK」というように、取扱いの上限を表す「上限表示」になりました。
新しい表示で示された上限を超える強さや温度で取り扱うと、衣類にダメージを与えるおそれがあるので注意しましょう。
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