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2013年8月2日 更新

ローンの負担を減らす黄金ルール

利息を減らせば、ローンの負担も軽減!

「住宅ローンの負担を減らす」と言っても、単純にマイホームの予算を無理矢理抑えたり、住宅ローン以外の出費を制限したりする訳ではありません。もちろん、長い期間にわたってローンを返済するのですから、それなりに我慢や節約も必要ですが、それよりもまず、利息を必要以上に払いすぎない返済プランを立てることが肝心です。

例えば、金融機関から35年で3,000万円を借り入れるとして、利息分を含む総返済額は4,850万円です(全期間固定金利3.0%、元利均等返済方式、ボーナス返済なしの場合)。これだけでも、返済額に占める利息の割合がいかに大きいかお分かりになるのではないでしょうか。

つまり、住宅ローンの負担を軽減するためには、この利息をどうやって減らすかがカギとなってくるのです。利息を減らすポイントは、大まかに言うと...

1.金利を低く 2.借入れ額を少なく 3.返済期間を短く

以上の3つです。それでは順番にポイントを押さえていきましょう!

(1)金利を低く

ローンに金利は付き物ですが、当然ながら、金利が低ければ低いほど返済額は少なくなります。

■金利と総返済額について
借入れ額 返済期間 金利 毎月返済額 総返済額
59,653円 35年 3% 11.6万円 4,850万円
3% 11.6万円 4,850万円
3% 11.6万円 4,850万円
3% 11.6万円 4,850万円
3% 11.6万円 4,850万円

※借入れ金3,000万円、全期間固定金利、元利均等返済方式、ボーナス返済なし、35年返済の場合。諸費用は含まず
※住宅金融支援機構「フラット35」住宅ローンシミュレーションで試算

左の表は、3,000万円を借入れた場合の金利と毎月返済額、総返済額の違いをまとめたものです。同じ3,000万円を35年かけて返す場合でも、金利3.0%では総返済額4,850万円、金利1.0%では3,557万円と、実に1,293万円の差があります。これだけの金額があれば、人生設計も変わってくるかも知れませんね。

低金利が続く現在は、金利1~2%前後の住宅ローンを取り扱っている金融機関もあります。ぜひ、いろいろな情報を集めて少しでも金利の低い住宅ローンを見つけてください。

(2)借入れ額を少なく

物件価格の内、ローンの借入れ額の割合を減らせば、利息を抑えることができるので総返済額も少なくなります。言い換えると、初めに頭金(自己資金)を多く払っておいて、借入れ額を減らす訳です。

■頭金と総返済額について
頭金 借入れ額 毎月返済額 総返済額
0円 3,000万円 11.6万円 4,850万円
100万円 2,900万円 11.2万円 4,688万円
200万円 2,800万円 10.8万円 4,526万円
300万円 2,700万円 10.4万円 4,365万円
400万円 2,600万円 10.1万円 4,203万円
500万円 2,500万円 9.7万円 4,041万円

※全期間固定金利3.0%、元利均等返済方式、ボーナス返済なし、35年返済の場合。諸費用は含まず
※住宅金融支援機構「フラット35」住宅ローンシミュレーションで試算

左の表をご覧ください。物件価格が3,000万円だったとして、頭金0円の場合は全額住宅ローンでまかなうことになりますから、総返済額は4,850万円です。頭金100万円なら総返済額は4,688万円、頭金200万円なら4,526万円と、頭金が多いほど、利息分の差額が発生します。また、金融機関によっては頭金が一定以上あると金利が低くなるプランを用意していることもあるので、さらにお得に!

以上のことから分かるように、頭金はローンの返済プランを左右するほど重要なものです。最近は、不動産のチラシなどで「頭金0円」をうたった返済プランが紹介されている例もありますが、頭金が少なければ返済額が増えることも忘れないでください。

※頭金をつくる方法は、次ページの「頭金が足りない!そんな時は?」で詳しく紹介します。

(3)返済期間を短く

住宅ローンの返済期間は最長で35年。返済期間を短くすればするほど、どうしても毎月の返済額の負担は大きくなりますが、払う利息が少なくなる分、総返済額は少なくなります。

■返済期間と総返済額について
返済期間 毎月返済額 総返済額
35年 11.6万円 4,850万円
30年 12.7万円 4,554万円
25年 14.3万円 4,268万円

※借入れ金3,000万円、全期間固定金利3.0%、元利均等返済方式、ボーナス返済なしの場合。諸費用は含まず
※住宅金融支援機構「フラット35」住宅ローンシミュレーションで試算

左の表を見ると、違いは一目瞭然。同じ3,000万円を借り入れたのでも、35年返済なら総返済額は4,850万円ですが、30年返済では4,554万円。その差は296万円もあるのですから、5年分の利息は軽視できません。

年収や家族構成、生活プランなどにより、毎月必要なお金は人それぞれですが、住宅ローンの負担を少しでも減らすためには、返済期間を短くして利息を少なくする方法も検討してはいかがでしょうか。また、ボーナスや退職金で繰上返済をして返済期間を短くすることも可能です。

※繰上返済については「返済途中にローンを見直す事も大切」で詳しく紹介します。

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最終更新日 2024年10月30日