2018年9月3日 更新
これから新たに住宅設備を選ぶ時は、その設備や機器を使うシーンや使用頻度などをイメージして「どれくらいの性能が必要か」を考えておきましょう。
どんなにすぐれた最新型の設備や機器でも、必要ない機能ばかり搭載しているものや、逆に機能が不十分なものを選ぶと、結局は使いづらかったり、能力を超えたムリな使い方をしたりして故障などのトラブルを招きがちです。まずは生活を振り返って、我が家に合う設備や性能を見極めてください。
「設計図書」とは、建物時の図面や仕様書、それに工事中に生じた設計変更、仕様変更を反映した竣工図などの書類の総称です。
設計図書は建物の寸法や隠れた配管・配線などの情報がすべて詰まっているため、万一設備などにトラブルが起こった際の修理や、リフォームなどで必要となるものです。きちんと保管しておきましょう。
住宅設備の保証サービスは通常1~2年のメーカー保証のみで、保証期間が過ぎた後の不具合や、経年による故障などのトラブルが起きたら所有者の負担で修理や交換を行わなければなりません。
そうした不安を解消するために、不動産会社や建設会社によってはメーカー保証後も無料で点検や修理を実施するなど、独自のサービスを行っていることもあります。
不動産会社や建設会社を探す時は、このようなアフターサービスにも注目して選ぶのもおすすめです。
中古住宅を購入する場合、その建物に付帯する設備を入居後も使用するか、新しく交換・リフォームを行うかどうか検討することになります。
その判断材料となるのが、住宅設備の故障や不具合などの状態をまとめた「付帯設備表」やリフォーム履歴です。これらの書類を確認することで今後の修理やリフォームの見通しが変わってくるので、契約前にしっかり目を通しておきましょう。
「住まいの設備トラブルで多い原因は?」でも説明したように、住宅設備は年数の経過とともに機器が故障したり、あるいは設備そのものが劣化して使いづらくなるといったトラブルがつきものです。
あらかじめ交換時期の目安を知り、修理や交換にかかる費用を蓄えておけば、とっさの事態にも慌てずに対処できます。
- 主な設備機器の交換時期と費用の目安
設備機器の種類 | 交換時期の目安(平均耐用年数) | 交換費用の目安 |
---|---|---|
システムキッチン | 10~15年 | 約100~300万円 |
ユニットバス | 10~15年 | 約50~100万円 |
トイレ | 7~15年 | 約10~50万円 |
化粧洗面台 | 10~15年 | 約10~40万円 |
給湯器 | 8~15年 | 約10~30万円 |
浄水器(ビルトイン) | 5~10年 | 約8~15万円 |
エアコン | 7~15年 | 約8~15万円 |
製品の機能やグレードなどによって実際の工事にかかる費用には幅がありますが、大体このくらいを目安として考えておきましょう。
住宅設備は日常で使用するため、どうしても手垢やホコリなどの汚れが付着しやすいもの。放っておくと見た目が悪いだけでなく、素材などが劣化して設備や機器の寿命を縮めてしまうこともあります。定期的にお手入れや点検、メンテナンスを行いましょう。
キッチン
油、水垢、飛び散った調味料など、さまざまな汚れがこびりつきやすいキッチン。すぐに拭き取ればキレイになるため、調理後はこまめなお手入れが欠かせません。放置してベタっとこびりついた汚れは、食器洗い用洗剤を含ませたスポンジでこすり落としましょう。
入浴後、浴室全体に冷水をシャワーして水垢や石けんカスを洗い流し、十分に換気・乾燥を行い、カビの発生を防ぎます。それでも発生してしまったカビは市販のカビ取り洗剤を使って取り除きますが、色素が残ってしまった場合は漂白剤の使用がおすすめです。
使用後に便器内をブラシで軽くこすり、汚れの付着を防ぎます。ただし便器の内側で固まってしまった尿石はなかなか落とせないので、市販のトイレ用洗剤かクエン酸水を染み込ませたトイレットペーパーを尿石にあてて、しばらく経ってからブラシで掃除しましょう。
洗面化粧台水垢と石けんカスが混じると、化学変化により汚れがこびりついて取れにくくなります。手洗い後にサッと布で拭くか、クエン酸粉末をかけてスポンジで軽くこすり洗いをしましょう。鏡に付着した白っぽいウロコ汚れにもクエン酸粉末が有効です。
エアコン本体は、中性洗剤(食器洗い用洗剤など)を含ませたタオルでサッと拭く程度でOK。ホコリが付着しやすいフィルターは2~4週間に1回くらいの頻度で掃除を行い(※フィルター自動掃除機能がない場合)、ホコリ受けにたまったホコリも捨てましょう。
コラムを探す
新着コラム
最終更新日 2024年12月02日
- 「終活」とは、自分らしい最期を迎えるための準備活動のこと。持ち家がある場合は、自宅の相続のことも頭に入れておきたいもの。もしものときに備えて「住まいの終活」を始めませんか。
- 購入を検討している物件を現地でチェックする「物件見学」は、家探しの重要なステップの一つ。物件見学時にきちんと確認したいポイントを押さえて、家選びを成功させましょう!
- 災害は、ある日突然やってきます。いざというときにペットと自分を守れるように、飼い主さんができる「日頃の備え」と「災害時の行動」を学んでいきましょう。
- 注文住宅を建てる上で、大切にしたいのが「土地選び」。土地選びで失敗しないための準備や物件情報の見方、現地見学のチェック項目など、知っておきたいポイントをまとめました。
- 共働き家庭が主流となった今、親世帯と子世帯が同じ家に住む「二世帯住宅」を選択する人が増加中。気持ちよく暮らすための間取りから、相続時のアドバイスまで、二世帯住宅を成功に導くポイントを紹介します。
- 新築や賃貸物件の広告に、新たに掲載されるようになった「省エネ性能ラベル」。それぞれの項目の意味と見方を理解して、物件の比較・検討に役立てましょう!