2018年9月3日 更新
- 原因は?
トイレの便器や排水管がつまって水が塞がれてしまったためと考えられます。
トイレの排水管はS字状のカーブになっており、水で流しきれないものがあるとカーブ部分に少しずつたまっていき、ある日突然逆流します。
トイレのつまりを起こす原因のトップは、意外にも「トイレットペーパーの流しすぎ」です。トイレットペーパーは水に流せるとはいえ、一度に大量に流すとつまりを起こしやすくなるのです。
もちろん、水に流せないティッシュペーパーやオムツ、生理用品、スマートフォンなどの落下によるつまりにも注意してください。
犬やネコなどのペットを飼っているご家庭では、ペットの糞の中に毛が混じっていて水に流れにくいので、トイレに流すのは控えましょう。
- 対処法は?
トイレがつまったら、まずはラバーカップを使ってつまりの原因を取り除きましょう。軽度のつまりなら、これだけで水が流れやすくなることもありますが、頑固なつまりの場合は専門業者に修理を依頼する必要があります。
つまりを防ぐには、日頃から水に流せないものをトイレに流さないこと、物を落としたらすぐに取り除くことです。また、1回のトイレでトイレットペーパーを大量に使用する人は、使用量を減らすようにしましょう。
- 原因は?
シンクの排水口には、残飯やゴミが排水管に流れ込まないように網状のゴミ受けが設置されています。このゴミ受けに残飯やゴミがたまって水の流れが悪くなっているのであれば、たまったゴミを掃除するだけでつまりは解消します。
けれども中には、ゴミ受けをすり抜けた残飯やスプーン、フォークなどが排水口の奥にある排水管に流れ込んで水を塞いでしまうことがあります。さらにお皿やフライパンにこびりついた油汚れも、排水管でたまって長い時間をかけてドロドロに固まり、つまりや悪臭などのトラブルの原因となります。
- 対処法は?
残飯や廃油が排水口の周辺にたまっている場合は、排水口やゴミ受けを掃除して汚れを取り除きましょう。ただし、排水口より奥の排水管に汚れがたまってつまりを起こしている場合は、家庭で対処するのは難しいため、専門業者に修理を依頼してください。
シンクのつまりを防止するには、こまめに排水口やゴミ受けを掃除し、ゴミ受けに市販のゴミ取りネットを取り付けて残飯などが排水管に流れ込まないようにしましょう。市販のパイプクリーナーで定期的に洗浄を行うのもおすすめです。
調理後のフライパンの油汚れ、お皿にこびりついたドレッシングなどはキッチンペーパーや新聞紙で軽く拭き取ってから洗うと節水になる上、排水口や排水管のつまり防止に役立ちます。
- 原因は?
水栓からの水漏れは、先端部分(吐水口)からポタポタと水滴が垂れることもあれば、ハンドルやレバーのつけ根からジワジワと漏れていることもあります。
主な原因はパッキンなどの部品の劣化ですので、その部品を交換すれば元通りになります。水栓を大きく分けるとハンドル式とレバー式があり、ハンドル式は構造が比較的単純なので家庭でも対処できますが、レバー式の場合はハンドル式より構造が複雑なため、専門業者に修理を依頼するのが無難です。
- 対処法は?
ハンドル式なら、ホームセンターで水漏れを起こしている部分のパッキンを購入して取り替えましょう。スマホなどで水栓の写真を撮り、ホームセンターの店員に写真を見せながら説明すると、水栓のタイプや水漏れ部分に合うパッキンや交換方法を教えてもらえます。
パッキン交換のために水栓を分解するのが面倒という方は、水栓ごと購入して取り付ける方法もあります。
なお、交換作業をする時は、必ず止水栓を閉めてから行ってください。
- 原因は?
水道管内を流れる水が急に止まると、水道管の壁に衝撃と圧力が加わって「ゴンッ」「ガンッ」という音が起こることがあり、「ウォーターハンマー現象」「水撃作用」などと呼ばれています。
レバーを操作して一気に水流を止めることができるレバー式の水栓や、全自動洗濯機や食洗器の自動給水装置などは、このウォーターハンマー現象が起こりやすいとされています。
水の慣性によって起こる現象なので、ある程度は仕方ないのですが、強い衝撃や圧力を繰り返すと水道管の破損につながるおそれもあります。
- 対処法は?
水圧が高くなりやすい深夜の時間帯などに、たまに小さく音が聞こえる程度であれば心配要りません。
音が気になる場合は、止水栓を少し絞って水流を少なくするか、水栓を閉める時になるべくゆっくりとレバーを動かして水道管内の圧力が急激に上昇するのを防ぎましょう。それでも緩和しない場合はホームセンターで水撃防止器などを購入して取り付けるか、専門業者に相談してください。
- 原因は?
気温が-4℃以下になると、水道管が凍結して水が出なくなるおそれがあります。
寒冷地の比較的新しい戸建て住宅やマンションでは凍結対策が進んでいますが、冷え込みがそれほどではない地域では水道管がむきだしになっている住宅も多く、予想外の寒波が来ると水道管がカチカチに凍結して、場合によっては水道管が破裂したりすることもあります。
- 対処法は?
寒波が近づいたら、天気予報で気温をチェックしましょう。氷点下か、それを下回るような気温なら、前夜より凍結予防を行います。
最も簡単な凍結予防は、蛇口からスーッと糸を引く程度の水を出しっぱなしにすること。これで水道管に水が常に流れていくため、凍結しにくくなります。
屋外にある水道管がむきだしになっている場合は、水道管を丸ごと古布で巻きつけて覆い、テープなどで固定します。また、メーターボックスの蓋が鉄製のものは保温性が低いため、内部に発泡スチロールや古布を入れて保温します。
もしも実際に水道管が凍結してしまったら、水道管に古布を巻き付けて上からぬるま湯をかけてゆっくりと温めましょう。ただし水道管が破裂した場合は、すぐに水道の元栓を閉めて専門業者に修理を依頼してください。
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最終更新日 2024年12月02日
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