キッチンの代表的な熱源といえば「IHクッキングヒーター」と「ガスコンロ」。従来はガスコンロが一般的でしたが、最近は火を使わないIHクッキングヒーターの人気も上昇。どちらも利便性などの面で進歩を遂げているだけに、迷ってしまうところです。
2014年04月22日 更新
- IHクッキングヒーター
- ガスや火を使用せず、電力によって加熱する熱源です。熱効率が良いため立ち上がりが早く、一気に火力を得られます。また、トッププレートに凹凸がないシンプルな構造なので、お手入れも楽。
- ガスコンロ
- ご存じのとおり、ガスによって火を起こして加熱する熱源です。火災やガス漏れのリスクはありますが、中華の炒め物など強い火力を必要とする調理もOK。
- 火を使わないから安心!
- 何といっても、直接火を使わないので火災の心配がなく、小さな子どもがいる家庭も安心。暑い夏場でも、キッチンに熱がこもらず快適です。
- お手入れはサッと拭くだけ
- 使用後に、トッププレートをサッと拭くだけで掃除終了。簡単に清潔を保つことができます。見た目もスッキリとして◎
- 保温調理に適している
- 自動的に温度が一定になる機能を備えているため、保温しやすいメリットがあります。煮込みやシチューなどの料理が手軽に!
- 使用法を誤ると火災の危険も
- 安全性が高いとされるIHクッキングヒーターも、誤った使用法をすると火災が起きることがあります。これまでに、天ぷらをする時にメーカー指定の油量未満で調理したり、トップコートを汚れ防止シートで保護したりすることで火災が起きた事例が報告されています。
- 調理器具に制限がある
- 使用する鍋やフライパンといった調理器具には、大きさ、形などに一定の制限があります。規格に合わない調理器具を使うと、調理がうまくいかなかったり、最悪の場合、事故につながったりするおそれがあります。
- 慣れないと使いにくい
- 比較的新しい熱源のため、慣れるまでに時間がかかるという意見もあります。特に、ガスコンロのように炎を見ながら火の通り具合を確認できない点は、慣れないうちは大変。年配の方は、早めの導入がカギと言えそうです。
- 高温調理ならおまかせ!
- ガスコンロは高温の調理が得意。中華の炒め物など、高温で調理して美味しさを引き出す料理に適しています。このほかにも、直火を使用する料理、焦げ目をつくる料理なども、ガスコンロの得意分野です。
- 調理器具を選ばない
- 従来からある熱源ですので、鍋やフライパンなど、一般的な調理器具はほとんどガスコンロで調理可能です。また、フライパンをあおりながら加熱することも可能です。
- 火加減を見ながら調理できる
- 調理中は、炎を見ながら火の通り具合を確認し、強火や弱火の設定をします。直感的に判断しやすいため、調理のしやすさにつながります。
- 安全性、掃除のしやすさに配慮した製品も
- 最近では、安全センサー付きの製品や、ガラストップで掃除がしやすい製品なども登場。ただし、安全性、掃除のしやすさという点ではIHクッキングヒーターに軍配が上がります。
- 火災のリスク
- 火を使う以上、どうしてもIHクッキングヒーターより火災のリスクが高くなってしまいます。特に、天ぷらなどの揚げ物で油が高温になり、火災が発生する「天ぷら火災」は、家庭における火災の原因の一つとして知られています。
- 夏場の調理が大変
- 暑い夏は、火を使って調理をすると、熱気がこもって室温がさらに上昇します。
- お手入れが面倒
- ガスコンロを掃除する時は、五徳や受け皿をいちいち取り外して、こびりついた焦げや油汚れを洗い落とす必要があります。
毎日使う熱源ですから、利便性はもちろん、コスト面も重要。IHクッキングヒーターとガスコンロ、お財布に優しいのはどちらでしょうか。初期費用(購入時の価格)とランニングコスト(月々の電気代またはガス代)の両面から比較してみましょう。
- 初期費用(購入時の価格)
- IHクッキングヒーターもガスコンロもさまざまな価格帯のものが販売されていますが、最新式のビルトインの製品を購入する場合、IHクッキングヒーターの方が、ガスコンロより5~10万ほど価格が高くなります。
- ただし、オール電化住宅の場合は一定の割引があるため、IHクッキングヒーターであってもガスコンロと初期費用がそれほど変わらない可能性もあります。
- ランニングコスト(月々の電気代またはガス代)
- プロパンガス使用の場合、契約する会社によってガス代が異なるので、ここでは都市ガスのガス代と電気代を比較します。
- IHクッキングヒーターにかかる電気代と、ガスコンロにかかるガス代は、差がないケースがほとんどです。しかし、電気料金のプランによっては日中の電気代が高く夜間が安いタイプのものがあり、プランと熱源を使用する時間帯によっては、電気代の方が高くつくかも知れません。
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