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子どものインターネット・SNS

ステップ3 家庭のルール編
インターネット・SNSを楽しく安全に利用するために

2016年9月27日 更新
インターネット・SNSを楽しく安全に利用するために

これまでインターネットやSNSの特徴や基本的なルールとマナーなどを紹介してきましたが、子どもがインターネットやSNSを楽しく安全に利用するために、保護者はどのような点に気を付ければよいのでしょうか。ここからは家庭で行うインターネット・SNSのトラブル対策を紹介します。

「いつから」持たせる?スマホやパソコン

内閣府のデータによると、子どものスマートフォンによるインターネット利用率は中学生で42.7%、高校生では92.3%。地域差などもありますが、周りの同級生がスマートフォンを所有するようになると、「そろそろ欲しいな」と思う子どもが多いようです。

スマホが必要な子ども、必要でない子ども

スマホが必要な子ども、必要でない子ども

保護者としては、いつから子どもにスマートフォンを持たせるのがよいか、インターネットを利用しても安全かどうかが気になるものですが、こればかりは各家庭や子どもの状況次第ですから、特に決まった時期などはありません。小学生でも夜遅くまで塾に通っているなら、連絡手段として携帯電話やスマートフォンが必要になることもありますし、逆に高校生や大学生でも、特に必要がないので持っていないというケースもあります。

子どもと話し合って必要性を見極める

大事なことは、周りに流されるのではなく、子どもにとってそれが必要かどうかという見極めです。子どもがスマートフォンをおねだりしてきたら、スマートフォンでどのようなことをしたいのか、インターネットによるリスクをどれくらい理解しているか話し合い、必要なルールやマナーを子どもへ説明しましょう。
もしも保護者との連絡手段が必要であるなら、スマートフォンではなく携帯電話を持たせて、しばらく様子を見てみるのもおすすめ。家族共用のスマートフォンを購入して、家族で一緒に操作方法やマナーを学んでいく方法もあります

「フィルタリング」で有害サイトへのアクセスを防ぐ!

インターネットのトラブル対策として、必ずといってよいほど挙げられる「フィルタリング」。言葉は知っていても、実際にフィルタリングがどのようなものか分からない……という保護者も多いのではないでしょうか。

フィルタリングって何?

フィルタリングとは、違法なサイトや子どもに悪影響を及ぼすサイトを選別してアクセス制限を行うサービスのことです。保護者が子どもに、危険なサイトにはアクセスしないようにと注意をしても、ネットサーフィンを楽しむうちに、つい目に触れてしてしまうことも。あらかじめフィルタリングで子どもには見せたくないサイトへのアクセスを制限しておけば、このような心配もなくなります。

利用時間や書き込みも制限できる

利用時間や書き込みも制限できる

フィルタリングは携帯電話会社やインターネットプロバイダなどからソフトやアプリをダウンロードすることができます。
ソフトやアプリによっては、サイトのアクセス制限のほかに、インターネットの利用時間や掲示板などへの書き込み制限、「小学生向け」「中学生向け」「高校生向け」など学校別や年齢別のアクセス制限が設定できるものなど、さまざまな機能があります。ぜひ各家庭の環境や利用方法に合ったソフトやアプリを比較してみてください。

覚えておきたい!「セキュリティの基本」

個人情報の流出やウイルス感染など、インターネットにはさまざまなリスクがあります。このようなリスクから子どもを守るために、以下の「セキュリティの基本」が守られているか、確かめてみましょう。

セキュリティの基本をチェック!

  • ①セキュリティソフトやアプリを利用する
  • スマートフォンやパソコンを購入したら、違法サイトへのアクセスやウイルス感染を防ぐために、すぐにセキュリティソフトやアプリを入れましょう。
  • ②IDとパスワードの管理は慎重に
  • パスワードは、電話番号や生年月日など簡単に推測できるものはNGです。また、IDとパスワードを入力する時は他人にみられないように注意してください。
  • ③プライバシーや個人情報を厳守
  • SNSや掲示板などに本名、電話番号、メールアドレス、住所、学校名などを書き込んではいけません。ブログや日記の文章でも、個人を特定されるような内容は控えましょう。
  • ④ウイルスの感染を防ぐ
  • 知らない人からのメールの添付ファイルやリンクを不用意に開くと、ウイルス感染のおそれが。また、他人から借りたUSBメモリから感染することもあるので注意しましょう。

インターネットやSNSの「依存」に注意

「依存」というとアルコール依存や薬物依存などを思い浮かべるかも知れませんが、インターネットやSNSも、長時間にわたってのめりこむあまり日常生活に支障が出る、スマートフォンを触っていないとイライラして落ち着かないといった依存の状態に陥ることがあります。

依存による心身の不調や不登校などの影響も

依存による心身の不調や不登校などの影響も

依存になるキッカケにはいくつかありますが、女子の場合はSNSで友達とつながっていないと不安になってしまう「きずな依存」、男子の場合はオンラインゲームやソーシャルゲームの中で強くなって達成感を得たい「ゲーム依存」になりやすい傾向があるといわれています。
重度の依存になると、インターネットやSNSに時間を奪われて生活リズムが崩れ、体調不良や睡眠障害、不登校などにつながることもあります。こうなると専門医による治療が必要ですが、依存が進めば進むほど、元の状態に戻るには長い時間がかかります。

解決法はルールをつくること、ネットから離れること

インターネットを利用する時のルールを決めて、気持ちをコントロールしていくことが大切。軽度の依存であれば、これだけでもインターネットやSNSと上手に距離をとっていくことができます(※)。また、時にはスマートフォンを自宅に置いたままお出かけや旅行を楽しむなど、物理的にインターネットから離れてみるのも効果的です。

※インターネット・SNSのルールについては「親子でつくろう!インターネット・SNSのルール」で詳しく紹介します。

インターネット・SNSへの依存度をチェック!

チェックの数で診断!
  • ●チェックが0個…………

    インターネットやSNSと上手に距離をとって利用できています。

  • ●チェックが1~2個 ……

    依存の予備軍かも。保護者と子どもでインターネットやSNS利用のルールを見直しましょう。

  • ●チェックが3~5個 ……

    依存の症状があります。保護者と子どもで相談して、インターネットやSNSの時間を減らすルールや工夫をしてください。

  • ●チェックが6個以上……

    依存の症状が進んでいます。早めに専門医による治療を受けることをおすすめします。

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最終更新日 2024年10月30日

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