自宅のスマートホーム化に向けて、知っておきたい「スマートホーム」の基礎知識

スマートホーム導入の準備と注意点

2023年12月18日 更新
スマートホーム導入の準備と注意点

家電や住宅設備をインターネットにつないで、暮らしを便利で快適にするスマートホーム。
自宅をスマートホームにしたい人のために、スマートホーム導入前に用意しておきたいものや、気を付けたい注意点などを説明します。

スマートホーム化に必要なもの

安定したインターネット環境は大前提!

スマートホーム化に必要なもの イメージ

自宅をスマートホームにするために用意したいもの、あれば便利なものは次のとおり。

インターネット環境(必須) イメージ

インターネット環境(必須)

スマートホームでは、インターネットに接続してスマート家電を操作するため、安定したインターネット環境が欠かせません。

自宅にWi-Fiがなく、ネットを使用するときはスマホのテザリングのみ、という場合は、この機会にWi-Fiを導入しましょう。なお、通信速度や通信料が十分に確保できないと、スマート家電の連携がうまくいかず利便性や快適性が損なわれるおそれがあるので、導入前にしっかり確認しておきましょう。

スマートフォンやタブレット(必須) イメージ

スマートフォンやタブレット(必須)

スマート家電を操作するときに使用します。製品ごとに専用のアプリをダウンロードしましょう。

スマートスピーカー(必須) イメージ

スマートスピーカー(必須)

スマートスピーカーは音楽再生機能、ネット検索機能などのほかに、家の中にあるスマート家電の中継地点として、ひとまとめに管理や操作ができるスマートホームハブ機能を搭載しています。複数のスマート家電を一括操作するなら、ぜひ用意しましょう。

スマートリモコン(あれば便利) イメージ

スマートリモコン(あれば便利)

スマートリモコンを使用すると、いま家庭で使用している赤外線通信対応の家電や照明のリモコン機能を1つに集約し、スマートフォンでまとめて操作できるようになります。

注意したいポイントは?

導入後のトラブルや不満を防ぐために必要なこと

注意したいポイントは? イメージ

便利で快適なスマートホームですが、導入前の準備や配慮が不十分だと、使い勝手が悪かったり、トラブルや不満につながったりして、スマートな暮らしが実現できないおそれもあります。 導入後に「こんなはずじゃ…」と後悔しないように、次の点に注意してください。

スマートホームで実現したいことは? イメージ

スマートホームで実現したいことは?

最近ではスマートホームに対応する製品が増えつつあるとはいえ、生活スタイルや家電の使用状況は家庭によってさまざま。「なんとなく便利そうだから」とスマート家電を取り入れるのではなく、自分や家族に合った製品や機能を選びたいものです。

ポイントは、自宅のスマートホーム化で「どんな暮らしを実現したいか」「実現のために、どんな製品や機能を取り入れたらよいか」を考えること。家族みんなの理想の生活スタイルや使い勝手も考慮したスマートホームを目指しましょう。

インターネットのセキュリティは? イメージ

インターネットのセキュリティは?

スマートホームでは、家庭内のさまざまな家電などをインターネットに接続するため、ネットセキュリティ対策が不十分だと、思わぬ被害を受けるリスクがあります。

実際に、悪意のある第三者のハッキングによって、スマートフォンなどに登録しているクレジットカードの情報や銀行の暗証番号が盗み取られるケースは後を絶ちません。
スマート家電は生活と密着した機器が多いことから、ネットワークカメラがのっとられて室内のようすが丸見えになったり、家電の使用状況から不在時間を予測され、空き巣のターゲットになったりする可能性もあります。

このようなリスクを避けるためにも、Wi-Fiルーターのパスワードは初期設定のままにせず、パスワードを変更しましょう。ほかにもファームウェアを定期的に更新する、セキュリティソフトを導入するなど、ネットセキュリティ対策をきちんと行うことが大切です。

機器同士の連携はOKか? イメージ

機器同士の連携はOKか?

自宅で複数のスマート家電を使用するときに、注意したいのが通信規格です。
スマートホームで使用する製品にはAmazon Alexa、Googleアシスタント、Apple HomeKit with Siriなど多数の規格があり、規格に対応しない機器同士は連携できないため、ユーザーはスマートホーム製品の購入前に、対応する規格をチェックして機器同士が連携できるかどうかを調べる必要があります。

なお、このような状況はユーザーの利便性を妨げかねないとして、Amazon、Google、Apple をはじめ世界的な大手スマートホーム製品メーカーが手を組んで、2022年にスマートホームの共通規格である「Matter(マター)」をリリースしました。
今後は、Matter対応の製品を選べば規格やメーカーに関係なく連携、操作ができるようになるため、製品選びの参考にしてみてください。

まとめると…まとめると…

暮らしをもっと便利で快適に。スマートホームで広がる可能性

暮らしをもっと便利で快適に。スマートホームで広がる可能性 イメージ

スマートホームでは、私たちの暮らしに身近な家電や住宅設備がインターネットにつながり、今までになかった便利な使い方や楽しみ方を体験することができます。
もしも今、家の中で「もっと便利になるといいな」というモノがあれば、この機会にスマート化を検討してみてはいかがでしょうか。スマートホームであなたの暮らしがもっと便利で快適なものになりますように。