【狭小地の家づくり】を成功させるには?
めったに土地が出回らない都心や駅近の人気エリアでも、「狭小地」なら比較的見つけやすい傾向にあります。狭小地の家は、狭さなどの理由から敬遠されがちですが、間取りやプランを工夫すれば満足のいく家を建てられるケースも少なくありません。
このページの見どころ!!
「狭小地」に家を建てるなら
狭さや上下階の移動の負担を感じさせない工夫を!
一般的に、15~20坪以下の狭い土地を「狭小地」といい、そこに建てた家を「狭小住宅」といいます。
・狭小住宅の良いところ
狭小地の家は2~3LDKくらいのコンパクトな間取りが主流。建物が小さいので冷暖房の効率がよく、動線がまとまっているためフロア内の移動や掃除もラクです。
気になる土地代も、面積が少ない分リーズナブルです。
・狭小住宅は、ここに注意
建物の面積が限られている狭小住宅では、3階建てや地下室をつくるなど、家を縦長にすることで生活に必要な空間を確保します。
3階建てだと採光や通風も確保しやすくなりますが、一般的な2階建てよりも上下階の移動が多くなり、階段の上り下りに負担を感じる場合があります。
【住み心地を高めるポイントは?】
狭小住宅ならではの「狭さ」や「階段の上り下りが多い」などの欠点は、間取りやプランの工夫でカバーしましょう。
・空間を広く見せる
面積の小さい建物を広く見せるには、なるべく空間を区切らず、室内の見通しをよくすることがポイント。
壁やドアなどの仕切りを少なくしたり、吹抜けやスキップフロアで上下階をゆるやかにつなぐ間取りを採用すると、空間に広がりが生まれて開放感を演出できます。
・生活動線を集中させる
3階建ての狭小住宅では、上下階の移動のために階段の上り下りが増えてしまいがち。
特に、キッチンや脱衣洗面室といった水回りとリビングは、家事などで1日に何度も出入りすることになるので、これらの空間を同じフロアに配置して、移動の負担を減らしましょう。
・ロフトや床下収納を活用
狭小住宅のお悩みとして挙げられることの多い「収納不足」は、ロフトや床下に収納スペースを設けたり、階段下などのデッドスペースを活用することで解消。また、家を建てた後に既成の置き棚を設置するのではなく、部屋のサイズや用途に応じて造り付け家具を造作すると、空間を無駄なく活用できます。
・プライバシーの配慮も必要
住宅が密集する都心の狭小地では、建築可能な面積のギリギリのサイズで家を建てることが多く、隣家や道路との距離が近いことも。隣家の窓と自宅浴室の窓が「お見合い」にならないようにしたり、道路から家の中が丸見えになったりしないよう、プライバシーに配慮しましょう。
まとめると…
狭さを個性に変える狭小住宅。暮らしやすさとオリジナリティを両立!
狭小地の家では、空間をなるべく広く見せるために大胆な吹抜けやスキップフロアを取り入れるなど、個性あふれる間取りやプランが見られます。
収納量や外からの視線といった課題も、設計次第でクリアできることが多いので、快適さとオリジナリティを兼ね備えた家を目指しましょう。
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最終更新日 2024年10月30日
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