危険・迷惑運転 被害に巻き込まれないために
どんなに気を付けて運転していても、トラブルや事故に巻き込まれて被害者となることも。「あおり運転」や「逆走」による事故などに巻き込まれないための自衛策をまとめました。
このページの見どころ!!
危険な「あおり運転」
「あおり運転」とは
車間距離を極端に詰める、急ブレーキを繰り返すなどの威圧的な行為で、他の車の通行を妨害する「あおり運転」。危険なあおり運転が死亡事故に発展したケースもあり、深刻な問題となっています。
あおり運転は何故起こる?
ドライバーなら、運転中の他の車の割り込みや、追い越し車線をゆっくり走る車などに対して、つい「イラッ」となった経験はありませんか? 例え「イラッ」となっても、気持ちを切り替えるなどして安全運転に意識を集中できればよいのですが、あおり運転をする人は、こういった状況の「イラッ」が募って怒りが爆発し、その車を執拗に狙うケースが多いとされています。
あおり運転の自衛策
前述のように、あおり運転が発生する直前には被害車のマナー違反や危険運転などがある場合が多いため、「車間距離を十分にとる」「無理な車線変更を行わない」「追い越し車線は追い越しのときのみ利用する」「むやみにクラクションを鳴らさない」といった交通ルールやマナーを守ることが基本の対策です。 また、ドライブレコーダーがあると、あおり運転トラブルの映像を警察に提出できるほか、「撮影されている」という緊張感から加害者も冷静さを取り戻しやすくなるといった効果があるとされています。 しかしながら上記の対策を講じていても、あおり運転のターゲットとなる可能性があります。危険な車を見かけたら、むやみに反応しないことも大切です。
もしもあおり運転を受けたら…
あおり運転のターゲットになっていると感じたら、駐車場など安全な場所へ避難しましょう。近くに警察署や交番があれば助けを求めることもできます。高速道路の場合、路側帯や路肩に停車せずにSAやPAの駐車場を利用しましょう。 相手が追ってきたら、ドアをロックして110番通報します。警察が到着するまで車外に出ないようにしてください。
ちょこっとメモ!
あおり運転が直接処罰の対象に
2020年3月には、あおり運転を処罰の対象とする道路交通法改正案が閣議決定され、一般道路で他の車を停止させた場合は3年以下の懲役または50万円以下の罰金、高速道路上の場合は5年以下の懲役または100万円以下の罰金となりました。今国会で成立すれば、夏までに実施される見込みです。
高速道路の「逆走」
逆走とは
国土交通省・高速道路会社の発表によると、全国の高速道路で2日に1回の頻度で逆走が発生しており、その約6割がIC(インターチェンジ)やJCT(ジャンクション)で発生しています。 逆走は、高速で走行する順行車と逆走車の速度が合算されるため、逆走車が見えてから接近するまでの時間が極端に短く、正面衝突など重大な事故につながりやすくなります。
もしも前方に逆走車を発見したら…
衝突を防ぐために、非常駐車帯や路肩、SA・PAなどの安全な場所に停車しましょう。運転を再開するときは、周囲の安全を確かめてから走行します。
逆走情報をチェックする
高速道路の走行中は、情報板やハイウェイラジオで最新の道路情報を確認しましょう。 逆走車を見かけたら、携帯電話から「♯9910(道路緊急ダイヤル)」にかける(※走行中の場合は同乗者に電話をお願いする)か、非常電話で通報してください。
逆走による事故に巻き込まれないために
高速道路では、逆走車をはじめ落下物や故障車などに遭遇する可能性があります。普段からさまざまな可能性を想定したり、正しい乗車姿勢を心がけたりして瞬時に正しい操作ができるように備えましょう。 また、逆走車は追い越し車線側を走行する傾向があるため、追い越し車線は追い越しのときのみ利用し、基本は左側の走行車線を走りましょう。
「防衛運転」を心がける
自分や同乗者の安全のために
交通事故は、いつ、どこで遭遇するか分かりません。日頃から事故に遭う確率を減らし、被害を最小限に防ぐ「防衛運転」を心がけて自分や同乗者の安全を守りましょう。
まとめると…
防衛運転のポイントは…
走行中はさまざまな事故やトラブルの可能性があることを想定して、
・気持ちや時間に余裕を持って運転する
・十分な車間距離をとる
・交差点を安全な速度で通過する
・道路周辺の子どもや自転車に注意
・夕暮れ時や雨天時は早めにライトを点灯する
…など、基本的な交通ルールやマナーを守ることが事故の未然防止につながります。
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最終更新日 2024年10月30日
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