2014年9月22日 更新
どんなマンションが良いのか迷ったら、自分と家族のライフスタイルについて考えてみましょう。ライフスタイルに合ったマンションを選べば、住みはじめてから「しまった!」なんて後悔もありません。
「マンション選びは立地選び」と言われるほど、立地は住み心地に大きな影響を与えます。あなたや家族にも「こんな町やエリアに住みたい」という希望や条件があるのではないでしょうか。駅に近くて、広い敷地が確保できて、買い物に便利で騒音が少ない……そんな条件を完璧に満たす立地があれば良いのですが、実際にはなかなか見つかりません。そこで、優先順位をつけて取捨選択をすることになります。
ここでは、立地選びの条件について大まかに「利便性優先」と「環境優先」の2タイプに分けて、なるべく理想に近い立地の選び方について紹介します。
通勤・通学にかかる時間や、主要な都市部にアクセスしやすいかをチェックします。
移動にかかる時間を少しでも短くしたいという人は、駅までの距離が少ない駅近を選びましょう。急行や快速が停まる駅は便利ですが、その分価格も高くなります。 |
交通アクセスの優先順位を下げると、立地の候補地が広がります。通勤・通学で鉄道やバスに乗っている時間が長くなる場合はスマートフォンでニュースをチェックする、読書をする、気持ちのオンオフを切り替えるなど、有意義な使い方も可能です。 |
物件から駅まで歩いて、どれくらいの分数か確認します。バスを利用する場合は便数や道路の混雑具合も調べておきましょう。
駅周辺は道が混雑しがちです。長い信号や開かずの踏切はありませんか? また、駅までの道のりにスーパーなどがあると、仕事帰りに買い物をすることもできます。 |
夜間に帰宅することが多いなら、街灯の明るさは適切か、人通りの有無などをチェックしましょう。歩道の整備状況や交通量の確認も大切です。 |
街並みを見渡して、暮らしやすそうかどうか確かめてみます。周辺の治安状況について、近くの警察署や交番に問い合わせても良いでしょう。
近くに交番があっても、無人の時間帯もあります。万一の時に備えて、無人の時間帯も把握しておきます。 |
街並みは、昼間と夜ではイメージがガラリと異なる場合があります。実際の目で夜の状況まで確かめて、治安などに問題がないかチェックしてください。 |
転居などの手続きで、訪れることも多い市役所や出張所。近くにあるかどうか、アクセスしやすいかどうかを調べておきます。
最近では、出張所でも土日や夜間の対応が可能なところがあります。最寄りの出張所の受付時間やどういった手続きができるかなどを知っておくと便利。 |
出張所に、親子の遊び場所や子どもの一時預かりなどを行う施設を併設しているところも。子育て世代ならチェックしておく価値大です。 |
スーパーやコンビニなど商店の利便性を調べましょう。店の特徴や、営業時間が生活に合っているかどうかもチェック。
スーパーやコンビニが近隣にあると心強いもの。また、24時間営業のファミレスなど深夜営業の店を利用する機会があるなら、念のため夜の雰囲気も見ておきます。 |
郊外の物件で近隣にスーパーなどがない場合は、車で大型ショッピングセンターへ行って買い物を済ませる人もいます。車の有無や移動時間なども含めて物件を検討しましょう。 |
銀行や郵便局などの金融機関が近くにあれば、イザという時も安心です。お金の引き下ろしなどはコンビニのATMを利用する方法もあります。
近隣にあるコンビニのATMでお金の引き下ろしが可能であれば、近くに金融機関がなくても大丈夫という人も多いでしょう。とは言えATMの利用手数料のチェックはお忘れなく。 |
少なくともメインバンクは最寄り駅にあると便利。念のため、夜間や休日も利用可能な郵便局などの位置も確認しておきます。 |
近くにあるか、通学路は安全かどうかを確認します。園や学校の評判なども気になるところですが、園や学校の雰囲気は数年で変わる場合も多いことを覚えておきましょう。
実際に通学路を行きと帰りの通学時間帯に歩いてみて、人通りや交通量を調べます。保育園を利用予定なら空き状況やキャンセル待ちの人数を自治体に確認します。 |
通学路の人通りや交通量を調べるのはもちろんですが、教育サービスの内容も自治体によってまちまちですので、窓口に問い合わせてみましょう。保育園の利用予定者は空き状況の確認を。 |
子どもの遊び場所や、散歩コースになる公園などの施設が近隣にあるかどうかチェックします。大型の公園は災害時の一時避難場所にもなります。
利便性を追求すると、どうしても自然環境や公園はあきらめざるを得ないことも。その場合は、公園に代わる子どもの遊び場所などが近くにあるか確認してください。 |
公園の遊具は利用しやすいか、公衆トイレの有無などを見ておきましょう。公園までの交通状況も調べておくと安心です。 |
内科、小児科、歯科などのほか、ドラッグストアやペットクリニックなど、家族のライフスタイルに合った医療機関や福祉施設があるか調べましょう。
近隣に総合病院があれば安心と思いがちですが、ベッド数が200床を超える総合病院は初診時に特定医療費がかかる上、待ち時間も長くなりがちです。できればアクセスしやすい個人病院を探しておきましょう。 |
小児科や歯科など訪れる回数が多いと予想される病院ほど近くにあると望ましいです。医療や福祉の充実度も自治体により異なるため、事前に調べることをおすすめします。 |
住みやすいと思って選んだ町が、十数年後に人口が減ってスーパーや病院が閉鎖したり、バスの本数が減ったりして生活が不便になってしまった……。そんなことにならないためにも、「町の将来性」を予測して立地を選ぶことも大切です。
将来的に見ても賑わいのある町、活気のある町といえば、都心部に近い駅近の町や、商業地を連想する人も多いでしょう。確かにこれらの立地は市場価値が高いため、大勢の人が集まる一因ではありますが、駅から遠い普通の住宅地であっても将来性が豊かな町はたくさんあります。
町の将来性を見極めるなら、住民の年齢層が幅広く、子どもの姿がよく見られる町であること。昔ながらの個人商店のほかに、若いオーナーが経営するショップなどがオープンしていることも判断の目安になります。
また、ネットをチェックして、地元のお店を紹介する個人ブログや掲示板が盛り上がっている町も、住民の関心が高い魅力ある町と言えます。
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