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暮らしの「困った!」を解決するには?プロに頼むならどこに相談する?『お家のトラブル』対処法

すぐに解決!水まわり・カギ・ガラスなどのトラブル

2025年2月28日 更新
すぐに解決!水まわり・カギ・ガラスなどのトラブル

緊急を要する「水漏れ」「カギの紛失」「ガス臭い」「ガラス割れ」といったトラブルの数々。一刻も早く解決したい! すぐに助けて欲しい! そんなピンチを切り抜ける対処法を紹介します。

トラブル①「水まわりのトラブル」

水漏れ・つまりは暮らしの質を左右する大問題

キッチン・浴室・洗面台・トイレなどの水まわりは利用する頻度が高い場所だけに、ひとたびトラブルが起こると、たちまち生活が困難になってしまいます。
また、水があふれると床などが水浸しになり、腐食やカビ、階下への浸水などの二次被害につながる可能性も。慌てずに適切な対処を行いましょう。

水漏れの応急処置

水漏れの応急処置

水栓や給排水パイプなどからの水漏れに気づいたら、これ以上水があふれて周囲に影響が及ばないように、漏れている箇所の止水栓を閉めて、水をストップさせましょう。 止水栓の位置は、次のようになります。

キッチンシンク下のキャビネットの奥にある。キャビネットの扉を開けると水とお湯の2本の給水パイプがあり、それぞれに止水栓が付いている。
浴室水栓の下あたりに水とお湯の2つの止水栓が付いている。
洗面台洗面ボウル下のキャビネットの奥にある。キャビネットの扉を開けると水とお湯の2本の給水パイプがあり、それぞれに止水栓が付いている。
トイレトイレタンクの給水パイプとつながる壁や床の突起に止水栓が付いている。タンクレスの場合はトイレ本体に止水栓が内蔵されているので、取扱説明書などを確認するとよい。

止水栓は内ネジまたはハンドルになっていることが多く、内ネジはマイナスドライバーで、ハンドルはそのまま手で、「時計回り」に回すと閉まります。
止水栓を閉めれば、水が出続ける事態はひとまず免れます。水漏れの主な原因は、水栓や給排水パイプといった水まわりの機器や部分の劣化・破損などが原因と考えられるため、専門業者へ依頼しましょう。

トイレのつまりの応急処置

トイレのつまりの応急処置

トイレの水が流れにくい、水を流すと水位が上がる…など、つまりのサインが見られたら、ラバーカップ(吸引カップ、スッポンなどの名前で呼ばれることもあります)でつまりの除去を試してみましょう。

作業に入る前に、トイレの止水栓を閉めておきます。また、便器の水や汚れの飛び散りを防ぐために、大きめのビニール袋に穴を空けてラバーカップの柄を通し、便器をビニール袋で覆った状態で作業を行うとよいでしょう。
便器の排水口にラバーカップを静かに密着させて押し付け、勢いよく引きます。これを何回か繰り返すことで、排水される可能性があります。

ラバーカップでも解消されない場合は、より吸引力の強い真空式パイプクリーナーで吸い出すという方法もあります。
これらの対処でつまりが解消されない場合や、物を落としてしまった場合は、専門業者に依頼しましょう。

専門業者に頼む際のポイントは?

突然のトラブルでどこに依頼すれば分からない場合は、お住まいの自治体水道局のHPを確認しましょう。
各自治体では、上下水道の水道管の工事を行う指定業者を定めており、HPなどでリストを公開しています。一定の資格と基準を満たした業者が自治体の指定業者として認められるため、業者を選ぶ際の参考になります。

トラブル②「カギの紛失」

家に入れない上に、誰かに拾われたカギが悪用されるおそれも

自宅のカギを失くし、一刻も早く家に入りたいときは、カギ業者に「緊急開錠(カギ開け)」を依頼することになります。
ただし、近年の防犯性能の高いカギは開錠に特殊な技術を要するため、作業料や技術料が高額になりがち。さらに深夜や早朝だと割増料金もかかります。
その場の状況にもよりますが、なるべく「カギを探す」「合カギで家に入る」といった方法をとりつつ、落ち着きを取り戻してから、「カギ交換」を業者に依頼するのがおすすめです。

まずはカギを探す

カギを失くすと焦りや不安でいっぱいになってしまいますが、まずは気持ちを落ち着かせて、カギを探してみましょう。1日の行動を振り返りながら、最後にカギを見た・使用した場所や、カギを落とした可能性のある場所を思い出して探していきます。そのときに一緒にいた人や、利用した公共交通機関の忘れ物対応窓口などにも問い合わせましょう。

遺失届を出す

遺失届を出す

探しても見つからないようなら、警察に遺失届を出しましょう。最寄りの警察署や交番へ出向くか、電話で遺失届を出すと、その場で検索をかけてもらえます。カギが警察に届いていたり、後日カギが届いた場合、警察から連絡があります。
なお、カギと一緒にキャッシュカードやクレジットカード、スマートフォンなどを落とした場合は、悪用されないようにカード発行元や携帯電話会社などへすみやかに連絡してください。

合カギで家に入る

カギを失くしても、合カギがあればとりあえず家に入れます。合カギを持っている同居の家族や、合カギを預けている親戚や警備会社に連絡して、合カギを受け取れるようにしましょう。賃貸なら、管理会社やオーナーが合カギを持っている可能性もあります。

専門業者に頼む際の注意点は?

専門業者に頼む際の注意点は?

合カギが手配できなかったり、急ぎで家に入りたいときは、カギ業者に緊急開錠(カギ開け)を依頼します。
開錠作業の前に、業者から本人確認用の写真付き身分証明書の提示を求められるので、忘れずに用意しておきましょう。もしも紛失などで身分証明書がない場合、郵便物や公共料金領収書などで本人確認を行うなど、業者により対応はまちまちです。依頼時に、料金やサービス内容の確認と併せて、本人確認に必要なものを尋ねておきましょう。

カギ交換を検討する

失くしたカギが見つからない、または出てきても第三者に合カギを作成されている可能性がある場合は、侵入犯罪などに悪用されるのを防ぐために、カギ交換を行うことをおすすめします。
最近では、物理的なカギを使わずスマートフォンやカードでドアを開閉するスマートキーも登場しており、カギ紛失のリスクがないことから人気を集めています。カギ業者に相談したり、カギメーカーのHPなどで情報を集めてみましょう。

トラブル③「ガス臭がする」

ガス臭いと感じたり、ガス警報器が鳴ったら即対処を!

ガスコンロ、ガス給湯器、ガスファンヒーターなどを使用している家庭では、機器や配管の破損・劣化などによってガス漏れが起こる可能性があります。
「なんだか部屋がガス臭いな」と気づいたら、次の対処を行いましょう。

ガス臭がしたときの対処

ガス臭がしたときの対処

ガス臭いと感じたらガスの使用をやめ、窓やドアを開けて室内の換気を行ってください。

続いて、ガスが漏れないように、機器のガス栓のつまみをひねって閉め、屋外にあるメーターガス栓も閉めます。
メーターガスは戸建ての場合は玄関や浴室付近の壁際、マンションやアパートの場合は玄関脇やメーターボックス内などにあります。

以上の対処をしたら、契約しているガス事業者に状況を連絡して、今後の対応について指示を受けるようにします。

火気の使用や電気のオンオフは禁止!

ガスへの引火を防ぐため、ライター、マッチ、タバコなど火気の使用は厳禁です。
また、換気扇や照明といった電気のスイッチをオンオフする際にも火花が発生し、ガスに引火するおそれがあるため、スイッチに触れないようにしてください。

ガス警報器が鳴ったときは?

ガス警報器が鳴ったときは?

ガス警報器のアラームが鳴ったら、ガス漏れや、不完全燃焼による一酸化炭素の発生などが考えられます。危険を知らせるにおいを人工的に付着させているガスと違って、一酸化炭素は完全に無臭なので気付きにくく、短時間で命にかかわるおそれがあります。

上記の「ガス臭がしたときの対処は? 」を参考に対処を行い、問題が解決すると、アラームは停止します。
ちなみに、殺虫剤などのスプレーや線香の煙などが警報機にかかったり、長時間部屋を閉めきっていたりしてアラームが鳴ることがありますが、こちらも作動要因がなくなれば停止します。作動要因がないのに何度もアラームが鳴る場合、機器の劣化などが考えられるため、交換を検討しましょう。

トラブル④「ガラス割れ」

ケガや防犯上のリスクがあるので、慎重に対処したい

窓のガラス割れは、ガラスに物がぶつかった衝撃や、急激な温度変化でガラス内部に負荷がかかる「熱割れ」などの原因によって発生します。
突然ガラスが割れると驚いてしまいますが、割れたガラスに不用意に触るとケガをするおそれがあります。身の安全を確保し、無理のない範囲で対処を行いましょう。

泥棒・空き巣が疑われる場合は110番

泥棒・空き巣が疑われる場合は110番

窓から侵入された形跡があるなど、泥棒や空き巣が疑われる場合は、すみやかに110番通報しましょう。
警察が到着するまで、侵入された窓付近や室内には手を触れず、そのままの状態にしておく「現場保存」が基本です。落ち着いて、警察の指示に従ってください。

飛び散ったガラスを掃除する

割れたガラスが床に飛び散っている場合は、ケガなどの二次被害を防ぐために掃除をします。作業時はケガ防止のために軍手や厚手のゴム手袋を着用し、足元はスリッパなどを履いて保護しましょう。
はじめに大きな破片を手で拾うかホウキで集め、残った細かな破片はガムテープ、粘着ローラーで取り除きます。集めたガラス片は新聞紙で包むか、段ボールにまとめましょう。

ヒビ割れはガムテープなどで応急処置

ヒビ割れはガムテープなどで応急処置

ガラスに穴が開いた状態ではなく、軽度なヒビであっても、少しの衝撃でヒビが広がったり、割れ落ちたりする可能性があります。
ヒビ部分を覆うように、ガムテープや、ホームセンターなどで購入できる補修テープを貼りつけて応急処置を行いましょう。ガラスに負担がかからないよう、そっと貼るのがコツです。

割れて穴が開いた部分には段ボールを

ガラスが割れ落ちて穴が開いてしまったら、穴を覆うように段ボールで塞ぎ、ガムテープなどで固定しましょう。
穴を塞ぐことで、風雨が室内に入り込んだり、ガラスがこれ以上飛散するのを防止します。

保険会社への連絡後に業者を手配する

保険会社への連絡後に業者を手配する

窓ガラスが割れたときは、なによりも身の安全を守るための応急処置が大事。それが済んだら、加入している火災保険の保険会社へ連絡をしましょう。
契約内容にもよりますが、台風などの自然災害や、泥棒の侵入、温度変化による熱割れ、子どものおもちゃがぶつかるといった不測かつ突発的な事故などが原因のガラス割れは、補償の対象となる可能性があります。
保険会社から今後の流れや、申請に必要な書類などの説明を受けてから、ガラス業者を手配しましょう。

まとめると…まとめると…

トラブルの被害を最小限に! 慌てずに落ち着いて行動しよう

トラブルの被害を最小限に! 慌てずに落ち着いて行動しよう

ある日いきなりトラブルが起きても、応急処置や緊急の連絡先を知っていれば、落ち着いて適切な行動をとることができます。
特に、火災保険などに付帯する応急処置サービスは、水まわりやカギのトラブル発生時の心強い味方となります。こうした便利なサービスを確認しておくことも、日頃からできる備えの一つです。
突然の出来事だからこそ、慌てずにトラブルの被害を最小限に食い止めましょう。

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最終更新日 2025年2月28日

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