我が家に合う間取りとは?|知っていると役立つ!間取りの基礎|住まいの情報ナビ|E-LIFE不動産情報

2014年8月12日 更新

我が家に合う間取りとは? 暮らしにぴったり! 間取りのポイント!

100の家庭があれば、理想の間取りも100通り。それほど間取りは各家庭の生活の考え方が反映されているものなのです。
あなたの家族にぴったりの間取りはどんな間取りなのか、考えていきましょう。

コミュニケーションとプライベートのバランスが大事

快適な住まいとは、家族のコミュニケーションと個々のプライベートのバランスが上手くとれている住まいです。
家族のコミュニケーションが豊かであれば、家事や生活でお互いに助け合うことができ、万一の病気や災害の時は大きな安心につながります。毎日の飲食や会話で絆を深めることもできるでしょう。
個々のプライベートが充実していると、休息や睡眠を通して心身をリフレッシュし、落ち着いて過ごすことができます。勉強や趣味に打ち込めるのも、プライベートが守られている環境があるからと言えます。

コミュニケーションを高める間取りの例として、
家族が集まりやすい、動線に配慮したリビング
吹き抜けがあり、1階と2階の空間に一体感を出す
子ども室やキッチンなどの居室を孤立させないよう配慮する

などがあります。

一方、プライベートを守る間取りの例は、
音漏れや光漏れがないよう細心の注意を払った居室
窓の位置や角度に配慮し、隣家の視線が気にならないようにする
趣味室や家事室など、作業に集中できる居室をつくる

などです。
家の中でコミュニケーションスペースとプライベートスペースをどのように分けていくかは、各家庭の考え方に左右されます。
場合によっては、子どもが小さい時は親子のコミュニケーションを重視し、子どもの成長とともに独立心をうながし、勉強や趣味に集中できる環境を整えたいということもあるのではないでしょうか。
家族間でどのようにコミュニケーションをとり、また、プライベートをどうするかという考えを間取りに生かしましょう。

おすすめの間取りをご紹介!

それでは具体的に、コミュニケーションとプライベートのバランスから考えた間取りの例を見ていきます。

子育て重視の間取り
コミュニケーション度 ★★★★★
プライベート度 ★★

(子どもの成長に合わせてプライベートに配慮することが可能)

子どもの成長を見守る間取りは、親子でコミュニケーションをとりやすく、離れた部屋にいてもお互いの気配が感じられることがポイント。子どもが成長して自立心がめばえると、リビング→兄弟姉妹と同じ子ども室→自分専用の子ども室へと生活の場が変化していきます。

コミュニケーションとプライベートのバランスが大事/間取り図1Fコミュニケーションとプライベートのバランスが大事/間取り図2F
この間取りのポイント!

①ゆったりとしたLDとキッチン
子どもが未就学~小学校中学年くらいまでは、子ども室より親のそばで過ごす時間が長いため、LDを仕切らずに広々とした空間に。リビングで遊ぶ子どもの様子を、母親が対面式のキッチンからいつでもチェックできるようになっています。

②リビングの一角にスタディコーナー
小さい子どもがリビングで宿題をできるように、デスクを設けています。ほかにもパソコンや読書をするなど、家族の共有スペースとして利用できます。

③リビングイン階段で子ども室の孤立化を防ぐ
子どもが成長するにつれて、子ども室の滞在時間が増えてきます。小さい頃に比べると家族の会話時間が少なくなりますが、リビングの中に階段がある間取りなら、子どもが帰宅すると必ずリビングを通って2階へ向かうので親も安心。子ども室にいても常にリビングの気配が感じられるため、孤立化の心配がありません。また、家族の生活の中心がリビングにあるので、家族の会話が自然に弾みます。

④子ども室の壁は取り外しが可能
2階南側の子ども室は、取り外しが容易な間仕切り壁で仕切られ、2つのドアと収納スペースを備えています。子どもが1人の場合、または小さい頃は間仕切り壁を設けず、広い空間でのびのびと。子どもが2人以上の場合は、年齢や性別によって間仕切り壁を検討します。また、子どもの独立後は間仕切り壁を取り外し、夫婦の部屋として使用することもできます。

趣味やプライベート重視の間取り
コミュニケーション度 ★★
プライベート度 ★★★★★

中庭を囲むように居室を配置することで、家族のコミュニケーションの場を残しつつ、個人のプライベートな空間を大切にした間取り。自分1人の時間を大切にしたい人、趣味に打ち込みたい人などにおすすめです。

コミュニケーションとプライベートのバランスが大事/間取り図2F
コミュニケーションとプライベートのバランスが大事/間取り図1F
この間取りのポイント!

①周囲からの目隠し効果がある中庭
木や緑がある中庭は、住まいに面した道路や隣家などからの視線を遠ざける目隠しのような効果があります。室内にいると目線が自然と中庭に向かうため、ほかの部屋の気配も気にならず、自分だけの充実した時間を過ごせます。

②寝室の奥に書斎スペース
書斎は、広すぎても集中できないし、狭すぎると圧迫感を感じてしまうもの。適度な落ち着きと開放感を両立するために、1階の寝室の奥に書斎スペースを設けました。寝る前のちょっとした時間に、書斎でくつろげます。

③可変性のある居室で幅広い活動に対応
2階はデッキを中心に、L字型のLDKと個室が広がる間取り。LDKも個室もそれぞれ1つの広い空間として使用することができますが、家具などで仕切って、2つの部屋に分けることも可能。趣味のアトリエやレッスンスペースにすれば活動の幅が広がります。

来客・ホームパーティが多い家の間取り
コミュニケーション度 ★★★★
プライベート度 ★★★★

来客が多い家庭は、来客も家族もストレスなく過ごせる間取りにすることが第一。おもてなしの空間と家族のプライベートな空間をきちんと分けたいものです。大勢をお招きするホームパーティを楽しむなら、LDKの広さや動線にも注目を。

コミュニケーションとプライベートのバランスが大事/間取り図2F
コミュニケーションとプライベートのバランスが大事/間取り図1F
この間取りのポイント!

①回遊式の家事動線でスムーズに
キッチンは、北側と南側の両方からリビング方面へ移動できる回遊式の動線が魅力。手早く配膳・片付けができるので、心地よくお客様をおもてなしできます。
ちなみに、リビングの階段まわりも和室→トイレ→脱衣洗面室→キッチン→LDの移動が楽な回遊式です。

②1階和室を客間に使用
小さい子ども連れからお年寄りまで、お客様の年齢を選ばず利用できるのが和室の客間。お客様がトイレや脱衣洗面室に行く時は、リビングを通らずに直接トイレへ移動します。家族は2階の居室からリビングを通ってトイレや脱衣洗面室に移動することで、お互いの動線が別々になり、寝起きやお風呂上がりのはち合わせを避けることができます。

③デッキを開放して広々と
ホームパーティの時に、デッキを開放すればリビングとひとつながりの広い空間に。お客様が大勢いても、窮屈な印象になりません。

狭小地、傾斜地などは土地の性質を生かした間取りに 狭小地、傾斜地などは土地の性質を生かした間取りに/イラスト

家を建てるのでも、20坪の土地と50坪の土地では間取りも変わってきます。
一般的に20坪以下の土地を狭小地と言いますが、狭小地のほかに土地が四角形ではない変形地、土地が斜めになっている傾斜地などもあり、条件はさまざまです。
これらの土地について「家を建てにくい」と敬遠する人がいることも事実。けれども、土地の性質を把握した上で、良さを引き出す間取りを選べば、ユニークで快適な生活が期待できます。狭小地、変形地、傾斜地の住宅は、設計担当者の得意・不得意がありますので、できれば過去の建築実例を見せてもらって、理想に近い住宅の設計担当者にお願いすると良いでしょう。

ビルダーが過去に建築した実例写真をウェブで見られる、注文住宅建築実例サイト。
「E-LIFE注文住宅」建築実例サイト(http://www.e-life.jp/builder/)

新着コラム

最終更新日 2024年10月30日