新築の外構、エクステリアの工事を行うなら、知っておきたい外構工事の基礎知識

外構にかかる費用と業者選び

2022年1月5日 更新
外構にかかる費用と業者選び

家づくりで重要な「お金」の問題。外構費用の相場は「総建築費の1割くらい」などと言われることもありますが、実際には、好みの外構スタイルや規模によってまちまちなので、あくまでも目安と考えておきましょう。外構工事を依頼するパートナー探しや、外構費用を節約するポイントについても説明します。

外構費用で多いのは「100~200万円」

デザインや規模、必要な機能によって外構費用は異なる

デザインや規模、必要な機能によって外構費用は異なる

シンプルで開放的な外構を好む人もいれば、プライバシー性や防犯性を重視して外構アイテムを選ぶ人など、100人いれば100通りの外構スタイルやデザインがあります。そのため費用もさまざまで、予算を立てづらいと感じるケースも多いようです。
注文住宅で家づくりをした人に「外構工事にかけた費用」について質問したアンケートによると、最も多いのが「100~200万円」でした。

・外構工事にかけた費用

・外構工事にかけた費用
※イーライフ「百聞を一軒に活かす!注文住宅で外構工事にかかる費用はどれくらい必要?」より
https://www.e-life.jp/column/trend/5341/
上記のアンケートでは、家づくりの経験者がどのような性能を重視して外構工事を依頼したのか、費用帯ごとのコメントも掲載されています。ぜひ外構計画の参考になさってください。

どこに頼む?外構工事の依頼先

住宅会社か専門業者か、どちらかのパターンを選択

住宅会社か専門業者か、どちらかのパターンを選択

外構工事の依頼先は、(1)家を建てる住宅会社にそのままお願いする、(2)外構の専門業者にお願いするという2つのパターンがあります。
このうち(2)の専門業者は、住宅会社から紹介を受けるか、好みのデザインに仕上げてくれる業者を自分で探して依頼します。 外構工事のスタートは建物の足場が取れてからになるので、建物のプランニングと並行して、どちらを依頼先に選ぶか検討しておきましょう。

住宅会社を選ぶメリット・デメリット

窓口の一本化や、外構費用が住宅ローンに組み込めるのが◎

窓口の一本化や、外構費用が住宅ローンに組み込めるのが◎

家を建てる住宅会社に外構工事も依頼する場合、これまでの打ち合わせなどで信頼関係が築かれている上に、家に対する要望や好みのデザインなども把握してもらっているため、安心できるメリットがあります。建物工事と外構工事の窓口が一つに集約される分、打ち合わせや手続きの負担も少ないでしょう。また、建物と外構の費用まとめて住宅ローンに組み込める点も魅力的です。
デメリットとしては、ほとんどの住宅会社は建物の建築がメインで、外構工事を外部業者に委託するケースが多いため、細かな要望が伝わりにくい可能性があります。打ち合わせの際、希望するデザインやアイテムの画像を提示するなどして、具体的にイメージを伝える工夫が必要です。

専門業者を選ぶメリット・デメリット

細かな要望を伝えやすく、合い見積もりをとれば節約効果も

細かな要望を伝えやすく、合い見積もりをとれば節約効果も

専門業者に外構工事を依頼するメリットは、インターネットなどで施工例などをチェックして、自分好みのデザインを手がける業者を選べること。さらに複数の業者から見積りをとってコストダウンをはかったり、希望に近いプランやアフターサービスの充実している業者を探したりすることも可能です。
実際に施工にあたるプロと打ち合わせができるので、細かな要望を伝えやすい利点もあります。ただしガスや水道などの配管位置によって外構に制約が生じるケースもあるため、必ず配管図を確認してもらいましょう。 デメリットとしては、建物工事と外構工事の窓口が別々になることで、打ち合わせなどの手間が増えてしまいます。また、外構工事がスタートするのは基本的に建物の引渡し後になります。
外構を専門業者にお願いすると、住宅ローンに外構費用を組み込めない場合があります。資金不足に陥らないためにも、きちんと予算を確保しておきましょう。

ちょこっとメモ!ちょこっとメモ!

外構をDIYする選択肢も!節約や、家族の思い出づくりにオススメ

外構をDIYする選択肢も!節約や、家族の思い出づくりにオススメ

外構工事の中でも、芝生を張る、砂利を敷く、レンガやブロックで花壇をつくるといった庭づくりはDIYが可能です。小さな子どもがいる家庭なら、休日のレジャーとして親子でDIYを楽しみ、家づくりをした記念や思い出を残してはいかがでしょうか。
なお、一定の強度と安全性が必要とされるフェンスや塀などの設置は、必ずプロに依頼しましょう。

外構費用を節約する方法は?

シンプルなオープン外構や、素材を変更して費用を抑える

シンプルなオープン外構や、素材を変更して費用を抑える

予算の都合で、外構にお金をあまりかけられないときは、なるべくシンプルなデザインを選びましょう。複雑な装飾がないので材料費も少なく、施工費も抑えられます。同様に、塀などで囲むクローズド外構よりセミクローズド外構、オープン外構を選ぶことでコストダウンにつながります。
また、駐車スペースのコンクリート舗装を砂利敷きにする、庭に張る人工芝を、より安価な天然芝にするなど、素材や部材の変更も検討しましょう。砂利敷きや芝張りはDIYも可能ですので、外構工事を依頼する住宅会社や専門業者に、DIYで節約可能な施工について相談するのもオススメです。
どんな家も、住んでみてはじめて必要性や使い勝手が分かる場合があります。ですから最初はポストや駐車スペースなど必要最低限の外構のみ計画して、入居後に必要を感じたら、少しずつ整備していく方法でもよいでしょう。

まとめると…まとめると…

マイホームの満足度を左右する外構工事。しっかりと計画して理想の我が家に!

マイホームの満足度を左右する外構工事。しっかりと計画して理想の我が家に!

好みのデザインやアイテムを選べる外構計画は、家づくりの醍醐味の一つ。家族全員の希望や必要な機能、予算なども考えながら、見栄えがよく、住み心地のよい外構をつくりあげていきましょう。外構・エクステリア関連の雑誌や、インターネットのSNSなどで家づくりをした人たちの投稿を見るのも参考になります。住まいの満足度を高めるために、幅広く情報を収集して、しっかりと計画を立てましょう。

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最終更新日 2024年12月02日