新築・リフォームのおすすめDIYアイデア
新築やリフォームは、人生の中で何回も経験するものではありません。せっかくの一大イベントですから、自分や家族と一緒にDIYを楽しんではいかがでしょうか?「こんな家に住みたい」という思いを、自分の手で実現できるのはDIYの大きな魅力。DIYを通して、家への愛着が深まり、毎日の生活がもっと楽しくなりそうです。
【新築】内壁のペイント(塗装)
家族で挑戦、壁をお気に入りの色に!
内壁のペイントは壁紙を貼るより難易度が低く、初心者でもチャレンジしやすいDIYの一つ。最近では臭いの少ない無害の塗料がたくさんあり、子どもと一緒に作業できるのも魅力となっています。
自分で塗れば、多少の塗りムラがあっても、かえって味わい深い仕上がりになります。いざとなったらやり直しもできるので、気軽に行いましょう。
作業に取り掛かる前にチェック!
手軽なDIYとして人気の高いペイントですが、足場の必要な吹抜けや天井といった高所の塗装作業は危険をともなうため、素人には危険。また、下地処理まではプロにお願いしたほうが安心です。
DIY作業のステップ
- (1)用意するもの
- ・塗料
・刷毛
・ローラー
・塗料を入れるバケット
・マスキング
・マスカー
- (2)マスキング
- 塗装を行わない床や窓、建具部分などの境目部分にマスキングテープを貼り、その上からマスカー(テープとビニールシートが一体になった養生資材)を貼ってマスキングします。
- (3)1回目の塗装
- 塗装では、まず小さめの刷毛を使って、塗装の境目から数センチの部分を塗ります。それからローラーに塗料を染み込ませて、広い面積をまんべんなく塗っていきます。 全体を塗り終えたら乾燥させます。乾燥中、刷毛やローラーについた塗料が固まるのを防ぐために、ラップを巻いて保管しておきましょう。
- (4)2回目の塗装
- 1回目の塗装が乾いたら、2回目の塗装を開始。1回目と同様に、刷毛で細かい塗装の境目を塗った後に、ローラーで全体を塗っていきましょう。塗りムラを気にして何度も塗り重ねると余計に厚ぼったくなってムラが目立つので、テンポよく進めるのがコツ。
- (5)仕上げ
- 2回目の塗装が完全に乾く前にマスキングテープやマスカーを剥がし、しっかりと乾燥させます。余った塗料は元の容器に移し、刷毛なども洗って乾かせばまた使えます。
【新築】カーテンレールの取り付け
窓辺の必須アイテムをDIYで設置する
新築住宅ではオプション装備(※)となるカーテンレールを、DIYで取り付けてみてはいかがでしょうか。
カーテンレールは、「機能レール」と呼ばれるアルミ製のシンプルなものが一般的ですが、ほかにも素材(木調やアイアン製など)やデザインに凝った「装飾レール」もあります。
※オプション装備については、後ほど説明します。
作業に取り掛かる前にチェック!
カーテンレールを取り付ける際は、壁に下地のある部分を選びましょう。壁をコンコンと叩き、軽い音がすれば「下地なし」、詰まった音がすれば「下地あり」。下地がない場合は、アンカーを使って固定する必要があります。
DIY作業のステップ
※ここでは、機能レールを正面付けする方法を説明します。
- (1)用意するもの
- ・使用するカーテンレール(窓枠外寸より10~20㎝くらい長いものを選ぶ)
・プラスドライバー
・下穴をあけるためのキリなど
- (2)ブラケットの取り付け
- 窓枠の10~20㎝くらい上の高さに、付属のブラケット(支持具)を取り付けます。取り付けたい位置に下地があることを確認してから、キリなどで下穴をあけ、そこにネジを打ち込んでブラケットを固定しましょう。
- (3)レールの取り付け
- 左右のブラケットにレールをはめて、接合部分をネジで固定します。実際の取り付け方は製品によって異なるため、取扱説明書をチェックしてください。
2回目の塗装が完全に乾く前にマスキングテープやマスカーを剥がし、しっかりと乾燥させます。余った塗料は元の容器に移し、刷毛なども洗って乾かせばまた使えます。
ちょこっとメモ!
新築オプションはDIY向き。自分で取り付ければ費用の節約に!
新築(特に建売住宅)の場合、購入時の標準装備には含まれておらず、別途工事が必要となる「オプション」の装備がいくつか存在します。これらのオプション工事を住宅会社に依頼するとそれなりの費用がかかりますが、自分たちでDIYすることで節約につながるケースも見られます。
DIY初心者でも比較的チャレンジしやすい作業は、上で取り上げた「内壁のペイント」「カーテンレールの取り付け」のほかに、「網戸の取り付け」「外構(芝生や砂利の敷設など)」「飾り棚の取り付け」「フロアコーティング」などがあります。
【リフォーム】フロアタイル張り
サネ付きの床材なら、初心者でもキレイに仕上がる
床材を張るのは難しいと思われがちですが、周囲に「サネ」と呼ばれる凹凸の付いたフロアタイルを使ったDIYなら、並べてサネをはめ込むだけで、継ぎ目のないキレイな床に仕上がります。
部屋の広い面積を占める床材を変えると、雰囲気が一気に変わるのでリフレッシュ効果抜群です。
作業に取り掛かる前にチェック!
床材の張り方は、同じ寸法の床材を一定にずらして張る「りゃんこ張り」と、寸法の異なる床材を組み合わせて張る「乱張り」などがあります。DIYなら、「乱張り」で1列分張った余りを次の列で張ると、ムダが少なくなるのでおすすめ。作業に入る前には床掃除をして、ゴミや汚れを取り除いておきましょう。
DIY作業のステップ
※ここでは、既存のフローリングの上に、ボンドやネジを使わずに「並べてはめ込む」タイプのフロアタイルの張り方を説明します。
- (1)用意するもの
- ・使用するフロアタイル(サネ付き・並べてはめ込むタイプ)
・大型カッターナイフ
- (2)幅定規の作成
- フロアタイルを1枚、カッターでサネをカットして幅定規を作成します。幅定規は、フロアタイルをカットするときの長さを確認するために使用します。
- (3)1列目を張る
- 1列目に張るフロアタイルは、壁と接する側のサネをすべてカットします。左端からフロアタイルを置き、隣り合うタイルのサネをはめ込みながら張っていきます。
- (4)1列目のラストから2列目
- 1列目のラストがぴったりと納まるように、幅定規を使ってサイズを調整します。
まず、ラストの1つ手前のフロアタイル(A)の上に重ねてフロアタイル(B)を置き、さらにその上に幅定規を右側の壁に合わせて置きます。幅定規の左側に沿って(B)に切り込みを入れ、カットした部分を1列目のラストにはめ込みます(※図参照)。
2枚目のスタートは、(B)の残り部分を使用し、1列目と同じように張っていきます。
- (5)仕上げ
- ラストの列も、幅定規を使ってサイズを調整したタイルを置いていきます。
【リフォーム】タイル貼り
空間をおしゃれに見せるタイル貼のDIY
色・質感・デザインのバリエーションが豊富なタイル。洗面所の壁やキッチンカウンター、トレイなどの小物などに貼れば、空間のアクセントになります。
ここで紹介する貼り方は、接着剤や目地材を使用するタイプのタイルを使ったものですが、もっとお手軽に、シールを剥がして貼るだけのシールタイプのタイルもあります。
作業に取り掛かる前にチェック!
タイルを選ぶときは、色やデザインだけでなく、使用できる場所(屋外・屋内・浴室など)や用途(壁・床など)もチェックする必要があります。誤った場所や用途で使用すると、破損などにつながるおそれもあるため、必ず目的に合ったものを選びましょう。
DIY作業のステップ
※ここでは、シート状のタイル(裏面がネットで、タイル同士が均等につながっているもの)を使った方法を説明します。シート状タイルなら、目地の間隔を調整する手間がかかりません。
- (1)用意するもの
- ・使用するタイル(シート状のもの)
・タイル用接着剤
・タイル用目地材
・ヘラ
・タイルカッター
・マスキングテープ
- (2)マスキング・タイルシートの準備
- タイルを貼らない場所に接着剤などがつくのを防ぐため、境目部分にマスキングテープを貼ります。タイルを貼る場所のサイズに合わせてハサミでシートをカットします。
- (3)接着剤で貼る
- 端から1列ずつ、ヘラで接着剤を均等にのばしてタイルを貼りつけていきます。ラストの列で、タイルのサイズが合わない場合は、タイルカッターでタイル表面にキズをつけて押し割り、サイズを調整しましょう。貼り終えたら、接着剤が乾くまで待ちます。
- (4)目地を埋める
- ポリ袋に目地材と水を入れて練り混ぜ、適量をとってタイルとタイルの隙間を埋めるように塗っていきます。目地材が全体に広がったら、水を含ませたスポンジやウェットティッシュで表面を軽くふき、タイルが見えるようにします。
- (5)仕上げ
- 目地材がかたまってきたら、柔らかいタオルなどで仕上げ拭きをします。マスキングテープを剥がし、目地が完全にかたまるまで1日ほど陰干しをします。
まとめると…
合言葉は「自分でやってみよう」。自分で手を加えて愛着の湧く住まいに!
DIYというと、広い作業場や高額な道具が必要と思われがちですが、ここで紹介したように、手軽な材料を使ったものや、少ない道具で仕上げられるDIYアイデアもあります。
プロではなく素人が行うものですから、ヨレたり歪んだり、多少の失敗は「味のうち」。作っているときの楽しさや完成後の愛着も含めて、素敵な思い出になるはずです。どうか失敗を恐れず、住まいのDIYを楽しんでください。
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最終更新日 2024年10月30日
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