「DIYって何?」初心者の疑問を解消!
おうち時間を楽しく、快適に過ごすために、自分で住まいに手を加えるDIYが人気を集めています。ですが、いざDIYを始めようとしても、何をすればよいか分からない…ということも多いもの。DIYでできる作業もあれば、プロにまかせたほうがよい作業もあります。そこで、まずはDIYとは何か、DIYでどんなことができるのかなど、DIYの基本的なことを整理しましょう。
そもそもDIYとは?
自分の好みや使い勝手に合わせたモノを、自分の手でつくること
DIYとは英語の「Do It Yourself」の略語で、日本語では「自分でやってみよう」という意味。住まいのあれこれを専門業者にまかせるのではなく、自分でモノをつくったり、修理や装飾をしたりすることをいいます。
DIYのメリットは、自分の好みや部屋のサイズ、使い勝手に合わせてモノづくりができること。自分でつくる分、時間や手間はかかりますが、専門業者にお願いするより安価になることが多く、費用の節約になります。
なにより、材料の調達から仕上げまで自分の手で行うことで、つくる楽しさや、出来上がりの達成感が味わえることがDIYの大きな魅力となっています。
どこまで手を加えていいの?
家具の製作や仕上げ材の変更が中心。危険な工事はプロに依頼を
一口にDIYといっても、ちょっとした小物や家具の製作から、自分で住まいをリフォームするDIYリフォーム(セルフリフォーム)まで、作業の範囲はさまざま。DIYリフォームの場合、自分の思い描いたとおりに住まいを変えられるのは魅力的ですが、手を加えるのは壁紙やフローリングといった「仕上げ材」の変更までにしておきましょう。これらの材料は初心者でも使いやすいものが多く、ホームセンターやインターネットのDIY用品サイトなどで入手可能です。
一方で、専門の資格が必要な電気系統や、住宅の基礎や構造にかかわる工事はDIYでは行えませんので、専門業者に依頼してください。
※新築やリフォーム時にできるDIYは、こちらのページで詳しく紹介しています。
賃貸住宅や集合住宅のDIYは?
DIY作業に制約があるので、事前に確認しておく
DIYをする自宅が持ち家の戸建てなら、作業の制約はほとんどありません。
ですが、賃貸住宅の場合は、退去時に原状回復(入居当初の状態に戻すこと)が義務づけられているため、ネジ穴やクギ穴をあけると修繕費用を負担しなくてはなりません(※詳しくは下記参照)。「貼って剥がせる壁紙」のように原状回復可能なDIY材料も多いですが、物件によってルールが異なるため、事前に大家さんや管理会社に確認しておきましょう。
また、持ち家でも集合住宅の場合、手を加えられるのは専有部分のみとなり、バルコニーなどの共用部分のリフォームを無断で行うことはできません。詳しいリフォーム制限などは管理規約をチェックしてください。
ちょこっとメモ!
賃貸住宅の原状回復義務とは? ルールを守って快適なDIYライフを!
賃貸住宅の原状回復義務については、国土交通省が2011年にガイドライン(再改定版)を公表しています。それによると、経年劣化や通常の使用による損傷(画びょうやピンの穴など)は回復の義務はありませんが、ネジ穴やクギ穴は通常の使用を超えた損傷とみなされ、回復の義務があるとされます。
最近ではリフォームOKの賃貸住宅もチラホラ見られるようになりましたが、まだまだ少数です。手を加えられる範囲を確認した上で、ルールを守ってDIYを楽しみましょう。
※賃貸物件でもできるDIYは、こちらで詳しく紹介しています。
あると便利な道具は?
つくりたいモノに応じて、少しずつ用意していくと無駄がない
DIY初心者が木工の家具や小物をつくるときに、あると便利な道具を下記にまとめました。
ただし、100均のボックスや板材を組み合わせた小物入れなどであれば電動工具は不用ですし、道具を買い揃えなくてもホームセンターの工作室(※詳しくは下記参照)を利用したり、レンタルしたりする方法もあります。
はじめから一式揃えるより、必要に応じて買い足していくのがよいでしょう。
- 【基本の道具例】
- ・巻き尺……採寸に使用。金属製で、テープ先端に爪がついているものがよい。
・さしがね……採寸や墨付けに使用。L字なので直角の確認もできる。
・のこぎり……初心者ならコンパクトで扱いやすいものを。手動のほか、「ジグソー」と呼ばれる電動のこぎりもある。
・かなづち……くぎ打ちに使用。コンパクトで扱いやすいものがおすすめ。
・電動ドライバードリル……ビットを使い分けることで、ネジ締めと穴あけを効率よく行える。
・グルーガン……接着剤を熱で溶かして接着させる。ホットボンドとも呼ばれる。
・タッカー……大きなホッチキスのような道具で、板に布などを留めるときなどに使用。
・紙ヤスリ……木材の表面や切断面を整えるときに使用。数字が大きいほど目が細かい。
・はけ……塗装用に。新品を使うときは、手で軽くなでてホコリやおくれ毛を取り除く。
・マスキングテープ……塗装の境目などを覆うために使用。
・クランプ……木材を作業台に固定する道具。
・水平器……棚の取り付け時などに使用する。
道具や作業場所がないときはどうする?
ホームセンターの工作室がおすすめ。スタッフのサポートも受けられる
DIYの道具を持っていない人や、自宅にDIYをする場所がない人におすすめしたいのがホームセンターの工作室。工作室とは、その店舗で購入した材料や商品を加工するための専用スペースで、道具や機械、エプロンなどのレンタルも行っています。また、作業中に分からないことがあれば、スタッフのサポートが受けられます。
大抵は無料で利用できますが、電動工具のみ有料レンタルという場合もあります。すべての店舗で工作室のサービスを提供している訳ではないので、ホームセンターの公式サイトで検索して、工作室の有無やレンタル料金をチェックしてみましょう。
材料や道具はどこで揃える?
100均・ホームセンター・ネットショップなどで購入できる
DIYに必要な材料や道具は、100均やホームセンター、インターネットのDIY用品サイトで購入することができます。それぞれに特徴があるので、自分のつくりたいモノやDIYのスタイルに応じて選択しましょう。
100均
100均は、木材や布、紙類などの材料はもちろん、必要な道具も入手可能。手頃な価格でDIYを楽しみたい人におすすめです。
ホームセンターやインターネットのDIY用品サイトに比べると材料やサイズの種類は限定的ですが、板材なら数センチ~十数センチのミニサイズが揃っており、そのままカットせずに組み合わせて、小物や棚などの自作することができます。
また、100均で買った商品をリメイクして、オリジナルの作品に仕上げる「100均DIY」も根強い人気があります。
ホームセンター
木材や建設資材、プロも使用する電動工具など、DIYに必要なものが一通り揃っているのがホームセンターです。売り場に並んだ材料のサイズ感や質感を見比べたり、分からないことがあればスタッフに相談したりできるのは実店舗ならではのメリットといえるでしょう。
DIYをサポートするサービスも充実しており、専用の機械で木材を好きな長さにカットしてもらえるサービスや、購入した材料や商品を加工するための工作室、レンタル工具、持ち帰り用の軽トラックレンタルサービスや配送サービス、DIY初心者のためのワークショップなどもあります。
インターネットのDIY用品ショップサイト
最寄りに実店舗がなくても、インターネット通販を利用すればDIYの材料や道具を揃えることができます。インターネットのDIY用品ショップは豊富な種類やサイズを取り扱っていることが多く、たくさんの選択肢の中から選びたい人にぴったり。いつでも好きなときに注文できて、自宅に届けてもらえるメリットもあります。
ただし、実物を確認せずに購入するため、商品サイズなどはサイトに記載されているものの、色や質感などについては届いた実物を見て「想像していたものと違う…」といったことも起こりがち。購入前に気になる点があれば、メールなどで問い合わせるのがよいでしょう。
《おまけ》骨董市やフリマアプリ
休日などに開催されている骨董市を覗いたり、フリマアプリで「インテリア小物」のジャンルを検索すると、古い取っ手やプレート、タイルなどの小物や材料に出合えることがあります。気に入ったアイテムを見つけて、その使い道を考えることで、新たなDIYのアイデアが湧いてくるかも知れません。
まとめると…
店舗やネットでDIYのアイデア探し! 「こんなモノがあれば便利」を見つけよう
DIYがブームの今、100均やホームセンターのDIYコーナーにはさまざまな材料や道具が並び、インターネットのSNSではDIYを楽しむ個人による施工例もチェックできます。
暮らしに便利な収納や小物をつくりたい、おしゃれな空間に模様替えしたい…など、DIYを始めるキッカケは人それぞれ。まずは身のまわりのどんなモノをDIYできるのか、どんな道具や材料があるのか、店舗やインターネットで情報収集してみてはかがでしょうか。
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最終更新日 2024年10月30日
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