エアコンの選び方
室内の温度や湿度をコントロールして、快適な環境を保つエアコン。
最近ではセンサーを使った気流制御や自動お掃除機能などを備え、省エネ性能を向上させた商品が続々登場しています。
このページの見どころ!!
気になる2017年モデルをピックアップ!
※2017年4月時点で発表されている主な新製品の紹介です
- 東芝「大清快」C-Rシリーズ 4月発売
- 約8畳分の空間の空気中に漂う汚れや花粉、ウイルスなどの微細な粒子まで集じんする空気清浄機能「プラズマ空清」を備えた新モデル。
冷暖房中に一押しするだけで最小能力の運転になる「節電」ボタンを搭載しています。
- 富士通ゼネラル「ノクリア」Xシリーズ 2016年12月発売
- 温度と速さの違う2種類の気流をコントロールする「デュアルブラスター」に、「涼感アップモード」と「涼感ソフトモード」を追加。室内の温度や湿度を独自に分析し、必要な時だけ自動運転する「おまかせノクリア」機能もあり、エアコンまかせで快適な室内環境に。
エアコン選びはここをチェック!
部屋の広さに合ったパワー
エアコンは、設置する部屋の広さによって適切なパワーが異なります。
部屋の広さとエアコンのパワーが合っていないと、冷暖房が効きすぎて健康を害したり、消費電力のムダが増えたりする原因となるので注意が必要です。
冷暖房時のパワーの目安(東京エリアの木造南向き洋・和室の場合)
6畳程度 … 2.2kW
8畳程度 … 2.5kW
10畳程度 … 2.8kW
12畳程度 … 3.6kW
14畳程度 … 4.0kW
店頭での表示は?
エアコンを使用する地域や部屋の構造、向きなどによって冷暖房の効果が異なるため、店頭やカタログの表示では畳数の広さに幅があります。
広さの目安を示す「最小値~最大値」は、最小値が木造一戸建て、最大値が鉄筋集合住宅での適切な広さをあらわしています。
ただしキッチンや天井の高い部屋、西向き窓の部屋など、冷暖房の負荷が高い室内に設置するなら、8畳の部屋でも10畳用を選ぶなどワンランク上のパワーのものを選ぶとよいでしょう。
期間消費電力量
家庭における電力の4分の1を占めるといわれるほど消費電力量の多いエアコンは、なるべく省エネ性能の高い機種を選んで電気料金を節約したいもの。
エアコンの省エネ性能や電気料金の目安として注目したいのが、「期間消費電力量」です。
これは実際の使用時に近い環境(※)で1年間エアコンを使用した場合の消費電力量のことで、同程度のパワーのエアコンを比較する時に、期間消費電力量を見て省エネ性能を比べたり、電気料金の目安を知る手がかりになります。
例えば…
期間消費電力量790kWh → 電気料金は年間で21,330円(※1kWh単価27円で算出)
エアコンの場合、機能などによって省エネ性能が大きく異なります。
8畳用のパワーの機種を比較しても、期間消費電力量に100kWhくらい差があるケースもみられるため、自分が必要とする機能と省エネ性能のバランスをチェックしましょう。
期間消費電力量の測定方法(エアコン) | ||
---|---|---|
外気温度 | 東京をモデルとしています | |
設定温度 | 冷房時 | 27℃ |
暖房時 | 20℃ | |
時間 | 6:00~24:00の18時間 | |
期間 | 冷房期間 | 5月23日~10月4日 |
暖房期間 | 11月8日~4月16日 | |
住宅・部屋 | 木造住宅の南向きの洋間で、エアコンのパワーに見合った広さの部屋 |
最新機能は?
センシング機能
エアコンに搭載したセンサーで、人や床の温度などを感知するセンシング機能が進化中。
パナソニック「エコナビ」の温冷感センサーや三菱電機の「ムーブアイ極」なら、室内にいる1人ひとりの「寒い」「暑い」といった感覚を見分けて気流を調節し、快適な風を届けます。
自動お掃除機能
エアコンにホコリやゴミが詰まって目詰まりを起こすと、エアコンの効率が低下し、電気料金にすると約5~10%のムダ使いになるといわれています。
エアコンの目詰まりを防ぐには2週間に1回程度のフィルター掃除が欠かせませんが、最近ではフィルターについたホコリを自動的に除去するお掃除機能を持つエアコンが増え、お手入れがラクになりました。
選べる除湿機能
日立「カラッと除湿<再熱方式>」や富士通ゼネラル「選べる除湿モード」の再熱除湿モードは、冷やして湿気をとりながら熱交換器に温めることで温度調節を行う「再熱方式」によって室温を下げずに湿気をカットする除湿モード。他社製品でも、部屋干しの衣類をスピーディに乾燥させるモードや、睡眠中に適した湿度に調節するモードなど、選べる除湿機能を搭載しているエアコンが増えています。
主なメーカーの人気モデル&特徴紹介
- パナソニック「エオリア」Xシリーズ
- 人の居場所や間取り、家具の位置などをセンサーが検知して自動で節電する「エコナビ」機能や、冷房運転をパワフルにスタートする「速冷」機能などで、涼しさをしっかりと感じられます。
- ダイキン工業「うるさら」Rシリーズ
- 室外機に内蔵した加湿ユニットで、外の空気中の水分をエアコンに取り込んで室内を加湿する「うるる加湿(無給水加湿)」機能を搭載。空気が乾燥しやすい冬の室内を、給水の手間なしに加湿します。
- 三菱電機「霧ヶ峰」FZシリーズなど
- 温度センシング機能「ムーブアイ極」を搭載し、1人ひとりの体表温度を0.1℃単位で測り、「寒い」「暑い」という感覚までキャッチして体感温度に合わせた風を届けます。
- 日立「白くまくん」Xシリーズ
- 人工知能によるセンシング機能「くらしカメラAI」で、室内にいる人を識別し、在室時間によって異なる体感温度の変化を予測し、一人ひとりに合った心地よい風を送ります。また、湿度カメラで湿度の高いエリアを優先的に除湿する「カラッと除湿」機能も。
- 富士通ゼネラル「ノクリア」Xシリーズ
- 温度と湿度の違う2種類の気流をコントロールする「ハイブリッド気流」機能を備え、冷房時は部屋全体に冷気を循環させて冷やし過ぎない涼しさをつくり、暖房時は床面から這うような暖気によって足元からぽかぽかに。
- 東芝「大清快」C-DRシリーズ
- 冷房・暖房しながら空気中の汚れや花粉、PM2.5、ウイルス、カビなどまで集じんする「プラズマ空清」機能が人気。エアコン起動時はパワフルに運転して、室温が設定温度に近づくと自動的に運転を切り替えてエネルギーの無駄を省く「エナジーセーブコンプレッサー」を搭載しています。
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最終更新日 2024年10月30日
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