2019年2月25日 更新
- 両親学級
妊娠中や産後の過ごし方、出産の流れ、赤ちゃんのお世話の仕方など、妊娠・出産・子育てで知っておきたい知識や情報を夫婦で学べる場です。「パパママ教室」といった呼び名の場合や、妊婦さんだけを対象とした「母親学級」、パパだけを対象とした「父親学級」を開講するところもあります。
両親学級を大きく分けると、地域の保健センターなどで行われる自治体主催の教室と、出産する産院で受講する教室の2通りがあります。妊娠届出時に市区町村から配布されるチラシや、産院からの案内を参考に、いつ、どんな教室があるのか調べてみましょう。
産院によっては、夫婦で両親学級に参加しないと、出産時のパパの立ち会いができないこともあるため、立ち会い出産を希望する場合は注意が必要です。
母親学級・両親学級の内容や開催時期は自治体や産院によってさまざまですが、主にこんなことを学んだり体験します。
●座学助産師さんが、妊娠中の体の変化、食事など生活の注意点、出産の流れ、出産時の呼吸法などをレクチャーします。
赤ちゃんの人形を使ってオムツ替えや沐浴の練習を行います。
●パパの妊婦体験約7kgの妊婦ジャケットを装着して、妊婦さんのお腹の重さや動きづらさを体験します。
●グループワークママ同士、パパ同士でグループをつくり、「妊娠中の不安」などのテーマに沿ってディスカッションをします。
●マタニティスポーツ教室妊婦さん向けのマタニティヨガやマタニティスイミングなどの教室を開講し、妊娠中の健康をサポートする自治体や産院もあります。
- 産前産後ママヘルパー派遣
大きいお腹を抱えて思うように動けない産前や、産後のママの体力が回復する前の間、専門のヘルパーさんが育児や家事を手伝ってくれるサービスです。
かつては、ママが独自に民営のヘルパー派遣業者に依頼する方法が一般的でしたが、最近では自治体が産前産後ママに対する支援として、産前産後ママヘルパーの派遣事業を行うところが増えています。
自治体による産前産後ママヘルパー派遣の場合、料金は1時間あたり数百円程度で、利用条件や回数、お手伝いの内容は自治体ごとにさまざまです。まずはお住まいの市区町村にお問い合わせください。
- 産婦健診(産婦健康診査)
産後に行われる健診といえば、赤ちゃんの発育を確認する「1ヶ月健診」などが有名ですが、2017年度より産後ママのための「産婦健診」の費用助成がスタートしました。これにより、多くの自治体で産後2週間と1ヶ月の2回、公費負担で健診を受けられるようになっています。
健診の内容は、産後間もないママの体の回復状況の確認と、授乳など子育ての不安や悩みの相談が中心です。
産後はホルモンバランスの変化などから体調や精神面が不安定になりやすく、産後ママの約10人に1人は「産後うつ」を経験するというデータもあります。不調のサインを見逃さないためにも、産婦健診で心身の健康状態をチェックしましょう。
産婦健診の公費負担を導入している自治体では、妊娠届出時などに役所から「産婦健康診査受診票」が交付されます。自治体によって受診方法が異なるため、詳しくはお住まいの市区町村に確認してください。
- 乳幼児健診(乳幼児健康診査)
子どもの発達や健康状態を確認したり、育児相談などを行うための健診です。健診を行う月齢・年齢や健診回数は自治体によりさまざまですが、1歳半から2歳になる前日までに行う「1歳6ヶ月児健診」と、3歳から4歳になる前日までに行う「3歳児健診」は、発達を確認する上で重要な法定健診として、各自治体に実施が義務づけられています。
乳幼児健診は、地域の保健センターなどで実施される「集団健診」と、医療機関で個別に受ける「個別健診」があります。集団健診の場合は事前に自治体から健診日などの案内通知が届きますが、個別健診の場合は案内通知がないこともあるため、お住まいの自治体に健診の対象となる月齢・年齢や受診方法を確認しておきましょう。
3~4ヶ月児健診 | 身体測定、小児科医診察、個別相談など |
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1歳6ヶ月児健診(法定健診) | 身体測定、小児科医診察、歯科検査、個別相談など |
3歳児健診(法定健診) | 身体測定、小児科医診察、歯科検査、尿検査、視力・聴力検査、個別相談など |
- 予防接種
子どもを病気から守るために大切な予防接種。予防接種のワクチンには、国や自治体が接種を強く推奨する「定期接種」と、希望者のみが接種する「任意接種」があり、定期接種の場合は決められた期間内であれば無料で接種が受けられます。任意接種の場合、費用は自費負担となりますが、子どもが重症になったり、死亡の危険性もある病気が対象なので、なるべく受けるようにしましょう。
自治体によっては、任意接種のワクチンであっても公費の助成が受けられることもあります。
予防接種の受け方としては、子どもと保護者の都合のよい時に医療機関で個別に受ける「個別接種」と、地域の保健センターなどで一斉に行われる「集団接種」の2通りがあります。また、接種の案内通知が個別に郵送されるところ、広報誌やWEBサイト上で通知を行うところなどさまざまですので、詳しくはお住まいの自治体に問い合わせを。
定期接種(無料) |
・ヒブワクチン ・小児用肺炎球菌ワクチン ・B型肝炎ワクチン ・四種混合ワクチン ・三種混合ワクチン ・不活化ポリオワクチン ・BCG ・麻疹・風疹混合(MR)ワクチン ・水痘ワクチン ・日本脳炎ワクチン ・二種混合ワクチン ・ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン※ |
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※ヒトパピローマウイルスワクチンは接種後に持続的な疼痛などの多様な症状がみられたため、2018年現在、積極的な接種推奨が一時的に差し控えられています。とはいえ定期接種の対象であることは変わらず、希望者は無料で接種が受けられます。
任意接種(無料) |
・ロタウイルスワクチン ・おたふくかぜワクチン ・インフルエンザワクチン |
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