2015年12月25日 更新
日常的に車を運転する人もいれば、必要な時にしか乗らない人もいます。個人のライフスタイルや利便性に応じて車との付き合い方が多様化する現在、レンタカーより気軽に利用したいという人を中心に人気を集めているのが、ここで紹介する「カーシェアリング」です。

特定の車を会員の間で共同利用できるシステムのことをカーシェアリングと言います。カーシェアリングを利用するには、事前に会員登録と利用予約が必要になりますが、車の空きさえあれば24時間いつでも好きな時間に車を利用することができます。
カーシェアリングの最大の魅力は、車を使いたい時間を予約して車を設置しているステーションに行けば、そのまま利用できるという点。車を所有していても滅多に運転しない人は、車の維持費ばかり発生してしまいますが、カーシェリングなら必要な時だけ効率よく車を運転できます。また、料金や時間の設定はレンタカーに比べてシンプルで安いことから、より気軽な移動手段と言えます。

カーシェアリングに興味があるけれどシステムやメリット・デメリットがいまいち分かりにくい……そんな人のために、カーシェアリングの疑問点をまとめてみました。


一見、パーキングに駐車しているだけなので分かりづらいのですが、パーキングの敷地内に看板やのぼりが立っています。都市部なら、1つのエリアに複数のステーションがあることが多いので、あなたの自宅のすぐ近所にもあるかも知れません。
会員になれば全国どこのステーションでも利用できるため、自宅の近所はもちろん、旅行先などでも利用可能です。


予約開始時期はカーシェアリング会社によって異なりますが、2週間前からという場合が多いようです。希望車種、利用時間などを入力して送信すれば予約完了。あとは直接、ステーションに行けばOKです。


カーシェアリング会社によっては、利用料金が時間単位のほかに距離単位になっていたり夜間割引などが用意されていることもありますので、利用しやすいところを選びましょう。
また、カーシェアリングの利用料金の中にはガソリン代や保険代なども含まれています。


カーシェアリングはレンタカーより短い利用時間を想定している場合がほとんど。近所のお買い物や子どもの習い事の送迎など、数十分から1~2時間程度のちょっとしたお出かけに適しています。


レンタカーの料金設定が1時間や1日単位であるのに対し、カーシェアリングは最短の利用時間が15~30分程度と短いので、短時間の利用であればカーシェアリングのほうが基本的にお得です。また、利用料金の中にガソリン代が含まれているため返却前にガソリンを満タンにする必要がないこと、店舗で契約書にサインなどをしなくても、パソコンやスマホで予約してから直接ステーションに行けば利用できることなどが挙げられます。
ただしカーシェアリングは基本的に乗り捨てがNGで、利用時間が数時間から何日にもわたる場合はレンタカーより割高になります。


ステーションにある車種だけを利用するシステムなので、レンタカーほど豊富な車種の中から選べる訳ではありません。けれどもカーシェアリング会社によっては軽自動車からセダン、輸入車、ハイブリッド車や電気自動車などのエコカーまで車種が充実していることもあります。
便利なカーシェアリングにも、デメリットがあります。例えばこんな点に注意しましょう。
車を使わなくても月額料金が発生する
会員登録さえしておけば気が向いた時に利用できますが、例え利用しなくても、月額料金がかかってしまいます。
予約がいっぱいで使えないこともある
曜日や時間帯によっては予約が埋まってしまうことも予想されます。利用したい日が決まったら、早めに予約しましょう。
長時間の利用だと割高になりやすい
数十分から1~2時間程度の利用ならお得になるケースが多いのですが、突然の渋滞などで延長になった場合などは、レンタカーを借りたほうが安い場合もあります。

特定の車を会員の間で共同利用できるシステムのことをカーシェアリングと言います。カーシェアリングを利用するには、事前に会員登録と利用予約が必要になりますが、車の空きさえあれば24時間いつでも好きな時間に車を利用することができます。
「お住まいの地域 カーシェアリング」などのキーワードでWEB検索を行い、カーシェアリング会社のサービス内容を比較して、使いやすいところを選びましょう。チェックするべき主な項目は次のとおりです。
ステーションとその数 自宅から利用するのであれば、なるべく自宅の近所にステーションがあるところを選びます。さらにステーションが多ければ多いほど、出先でも利用できる幅が増えて利便性が高まります。
料金設定 利用したい状況に応じて、時間単位が便利なこともあれば距離単位がお得になることも。入会金や月額料金とのバランスも考えながら総合的に判断しましょう。
車種や補償内容 利用可能な車種や、料金に含まれている保険の補償内容も忘れずに確認してください。
一般的な申し込み方法は、パソコンやスマホなどWEBから申し込みする方法です。WEBサイトの入会手続きページで、住所や氏名、クレジットカードの番号や有効期限などの基本情報を入力し、デジカメなどで撮影した運転免許証の画像をアップロードすれば、後日会員カードが郵送されてきます。
直接店舗で申し込む場合は運転免許証の画像などを用意する必要はなく、受付で必要事項を記入して運転免許証を見せるだけで、すぐ入会できます。
会員カードが届いたら、予約して車を利用することができます。会員カードは車のキーにもなるため、紛失しないようにしましょう。
パソコンやスマホで予約画面にアクセスし、必要事項を入力して予約します。
予約時間にステーションに到着。車に会員カードをかざせばドアロックが解除され、乗車することができます。
複数の会員で共同利用するカーシェアリングでは、利用上のルールがあります。ルールの内容はカーシェアリング会社により異なりますが、車内禁煙、登録者以外の人が運転しないなど、ルールを守って安全運転をしましょう。
予約時間より長く使用することになった場合は、早めに延長手続きを行います。次の予約が入っていなければ延長が可能ですが、予約が入っていれば延長不可となるので注意してください。返却が遅れた場合の超過料金のシステムなども事前に確認しておきましょう。
利用が済んだら元のステーションに車を戻して、会員カードをかざしてドアロックします。返却する前に、次の人が気持ちよく利用できるようにゴミは各自で持ち帰り、忘れ物をしないように注意してください。

車を所有していない人が車を利用するには、カーシェアリングのほかにレンタカー、タクシーなどもあります。カーシェアリングは基本的に短時間であればレンタカーより安いのですが、最近はレンタカーでも短時間の利用者のためのお得なプランを用意している場合もあるので、近くの店舗などでチェックすればよりお得な手段が見つかるかも知れません。
いずれにせよ移動手段の選び方は、車を使う目的、時間、料金、ステーション(店舗)の立地などによって異なります。さまざまな選択肢の中から、使いやすいものを選んでください。
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