憧れのマイホームを「こんなはずじゃなかった」にさせないために 失敗例から学ぶ住宅購入

「設備・エクステリア」の失敗例

2025年4月1日 更新
クローゼットとエクステリア

物を片付ける収納、家電を使用する際のコンセントの配置など、設備面の不満は暮らしの質に直結します。毎日を気持ちよく過ごすためにも、忘れずチェックしておきましょう。庭や駐車スペースなどのエクステリアも、ライフスタイルにあっているかどうか確認を。

失敗例⑤【設備】不満だらけの収納

収納は多いのに、使いづらくて部屋が散らかりっぱなし。

納戸

物が多いので、マイホームを買うなら「収納が多い家に!」と決めていました。念願が叶って、広い納戸と天井裏収納のある家をゲットしましたが、納戸は奥行きが深すぎて奥にしまった物を取り出しづらく、天井裏収納は出し入れのたびにハシゴで昇り降りしなければならないのが面倒です。結局、収納を活用する頻度は少なく、部屋が片付きません……。

整理整頓する女性

対策

収納スペースは家の床面積の10~15%程度が最適といわれていますが、収納が多いからといって部屋がスッキリ片付くとは限りません。ポイントとなるのは物の使用頻度で、日常的に使う物はなるべく使う場所のすぐ近くに収納しましょう。これに対して、ふだんあまり使わない物や季節アイテムは納戸や天井裏収納にしまうようにします。

物を片付けるときは「物をしまう→取り出す→使う→再びしまう」というサイクルが発生するため、出し入れのしやすさも重要です。一見、たくさんの物がしまえそうな奥行きの深い収納スペースは、前後にどんどん物を詰めてしまうため奥に何があるか分からなくなり、文字通り「タンスの肥やし」になる可能性大。現地見学で収納をチェックするときは、収納量だけでなく「使いたい場所に収納があるか」、「物を取り出しやすいか」を見極めましょう。

ワンポイントアドバイス

オープンラックや本棚にインテリア小物や趣味のアイテムなどを置く「見せる収納」は、使いたい物をサッと取り出せて便利ですが、おしゃれに仕上げるには見た目の統一感や配置の工夫が必要になり、難易度は高めです。いつも使う物を取り出しやすさ優先で「見せる収納」にするか、スッキリ見せたいなら扉付きの棚などにしまう「隠す収納」にするのが無難です。

失敗例⑥【設備】少ない・使えないコンセント

コンセントが少なく、使いたい場所で家電を使えません。

コンセント

新居のコンセントが足りなくて困っています。リビングや廊下は掃除機のコードがコンセントに届かないし、キッチンは固定して使いたいレンジやポットの近くにコンセントがない、デスクまわりはパソコンと周辺機器でコンセントが埋まってスマホを充電できない……など、とにかく不便! 仕方ないので足りない部分は延長コードで対応していますが、見た目が悪いです(泣)

USB対応コンセント

対策

家庭で使用する電気機器の数は昔よりも増えているため、物件見学時にコンセントの数や位置をしっかりチェックしておかないと、後から「コンセントの数が足りない」「使いたい場所に届かない」といった不満を感じてしまいがちです。

一般住宅のコンセントの数の目安

場所 コンセント施設数(個) 使用する主な電気機器
100V 200V
居室 5m2
(3畳~4.5畳)
2 - 冷暖房機、電気スタンド、オーディオ、DVD、テレビ、パソコン、電話、扇風機、ホットカーペット、掃除機など
7.5~10m2
(4.5畳~6畳)
3 1
10~13m2
(6畳~8畳)
4
13~17m2
(8畳~10畳)
5
17~20m2
(10畳~13畳)
6
キッチン 6 1 電子レンジ、冷蔵庫、食器洗い器、炊飯ジャー、ホットプレート、コーヒーメーカーなど
ダイニング 4 1
トイレ 2 - 温水洗浄式便座、換気扇
玄関 1 - 掃除機、水槽
洗面・脱衣室 2 1 洗濯機、衣料乾燥機、ドライヤーなど
廊下 1 - 掃除機

[備考1]コンセント1個につき2口以上の差込口があるのが理想です。
[備考2]エアコン、据付型電磁調理器、大容量機器、換気扇(トイレ除く)、庭園灯、浄化槽、給湯器、ベランダ、車庫等のコンセントを除きます。
※Panasonicサイト(https://www2.panasonic.biz/jp/basics/electric/electricity/electrical-outlet/)より作成

一般的な住宅に設置するコンセントの数は上記のとおりですが、各家庭で実際に必要となるコンセントの数はライフスタイルによって異なります。旧居で使用していた家電の数を参考に、新居の部屋で使用したい家電を想定して、コンセントの数や位置が適切かどうかを物件見学で確かめましょう。特に、固定して使用する家電が多いキッチンやテレビまわり、周辺機器の多いパソコンまわりは要チェックです。 また、大型のソファなどを配置する部屋では、家具の配置場所によってコンセントが隠れてしまう可能性もあるので注意してください。

ワンポイントアドバイス

近年の住宅は、電気器具のコンセントのほかに、USBを差し込めるUSBコンセントを備えていることも多いです。USBコンセントがあれば、ACアダプタ不要でスマホやタブレットを充電できるメリットがあります。

(参考)Wi-Fiルーターをどこに設置する?

ネットの利用頻度が高い部屋で、障害物の少ない場所が理想

Wi-Fiルーター

Wi-Fiがあれば、家の中で複数のスマホやパソコンからインターネットに無線接続が可能になりますが、ルーターの設置場所によっては電波が届きづらく、安定性や速度が低下することも。インターネットを快適に利用するために、ルーターの設置場所を決めるポイントを見ていきましょう。

ノートパソコンを操作する男性

ルーターの設置に適している場所

Wi-Fiはルーターに近い場所ほど電波が届きやすいので、インターネットを頻繁に利用する部屋があれば、そこにルーターを設置するのがよいでしょう。電波が壁や床などの障害物に当たると弱まってしまうので、なるべく部屋の中心に、かつ床から1~2mの高さの場所(台や棚の上など)に置くのが理想です。

テレビ、電子レンジ

ルーターの設置を避けたほうがよい場所

Wi-Fiの電波は電気機器との相性が悪く、特にレンジやテレビなどの近くにルーターを設置すると、電波が干渉してつながりにくくなることがあります。また、キッチンや浴室などの水まわりや、水が入った水槽の近くなども、水が電波を吸収してしまうので避けるようにします。

失敗例⑦【エクステリア】手間がかかりすぎる庭

雑草むしり、樹木の剪定……キレイな庭の維持管理に一苦労。

雑草の伸びた庭

新居の外構工事で2畳ほどの庭に芝生を張り、玄関アプローチにはシンボルツリーを植えました。ここまではよかったのですが、草むしりをちょっとサボると土部分や芝生から雑草が生えてくるし、成長が早いシンボルツリーは定期的な剪定作業が欠かせません。そのシンボルツリーが秋になると落葉し、落ち葉の掃除に追われる日々。この手間が何年も続くのか~(泣)

芝生のきれいな庭

対策

緑と花でいっぱいの庭は心を豊かにしてくれますが、その一方で、庭や植栽の手入れはそれなりの労力をともないます。庭のある暮らしを気軽に楽しむなら、なるべくお手入れや維持管理の手間がかからない「ローメンテナンスの庭」を目指しましょう。

放っておくとすぐに伸び放題になる雑草は、地面に防草シートを敷き、その上に人工芝や砂利を施工することでかなり抑えられます。雑草は土と光があれば生えてくるので、タイルやコンクリートで地面を覆うのも効果的です。
シンボルツリーや庭木は、成長が遅い木や樹形が整いやすい木を選ぶと、剪定作業の回数を大幅に減らせます。また、一年中緑の葉を茂らせる常緑樹は、決まった季節に大量の葉を落とす落葉樹ほど落ち葉掃除に追われることがありません(ただし、常緑樹も一定のサイクルで新しい葉と古い葉が入れ替わるため、そのタイミングで落ち葉掃除が必要です)。

ワンポイントアドバイス

ローメンテナンスの庭をつくる舗装材や、シンボルツリーや庭木については、それぞれの庭の広さや地域の気候条件によって選び方や対策が変わってくるため、地元の外構・造園業者に相談するのが確実です。

失敗例⑧【エクステリア】使いにくい駐車スペース

駐車スペースが不満。駐車しづらい! 乗り降りが不便!

駐車中の白い車

家を探す際、駐車スペースは「1台分あればいい」くらいの気持ちで、使い勝手のことまで考えていなかったのが失敗でした。購入した新居は前の道路が狭く、車の出し入れのたびに切り返しが必要。なんとか駐車しても、建物と車の間に十分なスペースがないのでドアの開閉や乗り降りも大変です。あまりにも使いづらくて、いっそ外部の駐車スペースを借りようか検討中……。

駐車スペース

対策

住宅の駐車スペースは、駐車したい車のサイズや台数、建物との位置関係や接する道路幅などによって、必要な広さが変わってきます。「スムーズに駐車できるかどうか」「ドアを開閉するスペースは十分か」「乗り降りや荷物の搬入・搬出に支障がないか」……など、使い勝手や安全性なども考慮しながら駐車スペースをチェックしましょう。 なお、今の車なら問題なく駐車できるスペースでも、この先、大きな車に買い替えたり台数が増えたりすると駐車できなくなる可能性も。駐車スペースの広さを考えるときは、将来の家族の人数やライフスタイルの変化を視野に入れることが大切です。

さらに都市部の密集地などでは、限られた敷地に駐車スペースを確保する都合上、玄関までの動線が悪くなるケースも見られます。動線が悪いと、荷物が多いときや雨天時の移動がストレスになりやすいため、現地見学時に忘れずに確かめてください。

ワンポイントアドバイス

自転車があるなら、敷地内に駐輪スペースも確保しておきましょう。駐車スペースの車の隣に駐輪したい場合は、車と自転車の両方が安全に乗り降りできる広さが必要です。

まとめると…まとめると…

設備やエクステリアの見落としは厳禁! 毎日使うものだから入念に確認したい

家の内観をチェックする夫婦

購入前にチェックしたつもりでも、意外と見落としがちなのがコンセントなどの設備面やエクステリアです。使用する頻度が高いからこそ、設置場所や機能、使い勝手などをしっかりと確認しましょう。新居のWi-Fiルーターについても事前におおよその設置場所を決めておくと、家具などの配置を妨げずにスムーズに導入できます。

新着コラム

最終更新日 2025年4月1日