2020年4月13日 更新
早くシミを取り除きたい!と焦ってしまいがちですが、対処を誤るとシミがとれないばかりか、繊維を傷めてしまうことも。以下で紹介するシミ抜きのコツを知り、落ち着いて行いましょう。
・ついたらすぐに落とす
シミは時間が経てば経つほど落ちにくくなるため、見つけたら時間を置かず、すぐに落とすのが鉄則です。
・こすらない
こすると汚れが広がり、繊維のダメージも大きくなります。必ずトントンと叩いて落とします。
・外側から中心に向かって落とす
シミの中心から落とそうとすると周囲に広がり、輪ジミになってしまいます。外側から中心に向かって落としましょう。
・事前に色落ちテストを行う
タグの洗濯表示を見て取扱い方を確認した上で、使用する洗剤や漂白剤少量を綿棒につけて衣類の目立たないところにつけ、色が落ちないかどうか確認してからシミ抜きを行います。
シミを大まかに種類分けすると、水性、油性、混合性、その他があり、それぞれ対処法が異なります。
シミがとれたら、水洗いをして洗剤の成分を忘れずに取り除きましょう。
・水性のシミ(しょうゆ、お茶、ジュース、コーヒーなど)
シミがついた直後なら、水洗いすれば落ちる場合がほとんど。
もしも落ちなかったら下に当て布をして、洗剤を水で薄めた液をつけた古歯ブラシをシミの上からトントンと叩いて当て布にシミを移します。
・油性のシミ(チョコレート、ファンデーション、口紅、機械油など)
下に当て布をして、ベンジンを含んだ布で叩いて当て布にシミを移します。
色が残ってしまったら、洗剤を溶かしたぬるま湯で軽くもみながらすすぎます。
・混合性のシミ(カレー、ミートソース、マヨネーズ、ドレッシングなど)
水性と油性が混じった混合性のシミには台所洗剤が効果的。
下に当て布をして、シミ部分に台所洗剤の原液を塗ってなじませたら、ぬるま湯でもみ洗いします。
・泥ハネ
シミを落とす前に、ドライヤーなどで泥を乾かしてから古歯ブラシで泥をかきだします。
下に当て布をしてシミ部分に洗剤の原液を塗り、少し置いてから古歯ブラシで軽く叩きましょう。しつこい泥汚れの場合は、洗剤の上から歯磨き粉をつけて古歯ブラシで叩き、ぬるま湯でもみ洗いします。
・血液
ついた直後の血液汚れは水で洗い流せますが、時間が経つと固まって繊維に奥にこびりついてしまうので厄介です。下に当て布をして、酵素入りの洗剤の原液をつけた古歯ブラシでトントン叩いて汚れを落としましょう。それでも落ちない場合は漂白剤で浸け置き洗いをします。
※熱いお湯だと血液が固まってしまうため、必ず水を使用してください。
原因不明のシミが見つかったら、霧吹きを使ってシミ部分に水を吹きかけてみましょう。シミが水を弾いたら油性のシミ、はじかなければ水性のシミです。
また食べ物系のシミの可能性が高い場合は、シミ部分に台所用洗剤を直接塗り、ぬるま湯でもみ洗いする方法もあります。
「外出先でシミをつけてしまった!」そんなときはティッシュを使った応急処置がおすすめです。
・外出先でのシミ抜きの手順
(1)シミの下にティッシュを厚めに敷き、当て布代わりにします。別のティッシュに石けんをつけて泡立て、シミ部分をトントンと軽く叩きます。
(2)汚れが浮いてきたら、下に敷いたティッシュで吸い取ります。
(3)新しいキレイなティッシュに水を含ませてたたき、石けんの成分を取り除きます。
それでも落ちないときは、帰宅後にシミの種類に合った処置をしましょう。
シミ抜きのプロであるクリーニング店に相談するのがベターですが、家庭でのシミ抜きにこだわるなら「煮洗い」という方法を試してみましょう。
煮洗いができる素材は丈夫な綿や麻に限られます。強力な漂白効果でシミや黄ばみがスッキリ落ちますが、繊維のダメージも大きいため、最終手段と考えてください。
・煮洗いの手順
(1)大きめの鍋を用意し、水と規定量の漂白剤を入れて溶かします。
(2)洗濯物を入れて、弱火で50℃くらいの温度を保ち10分ほど煮てから取り出します。
(3)流水でもみ洗いをして洗剤の成分を落とします。
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最終更新日 2024年12月02日
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