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2018年8月1日 更新

車の交通ルール

車は免許制度があるため、ドライバーは一般的な交通ルールを熟知していると思いがち。けれども意外なルールやマナーの見落としがあるかも知れないので要注意です。

歩行者の交通ルール 自転車の交通ルール 車の交通ルール 子どもの交通事故を防ぐ 高齢者の交通事故を防ぐ

基本の交通ルールをチェック!

  • 車に乗る時は…

自動車に乗る場合、運転者や同乗者はシートベルトを着用し、バイクに乗る場合はヘルメットを着用します。

  • 信号や標識があれば…

信号や交通標識、道路標示の指示に従います。

  • 速度について…

標識や表示で最高速度が指定されているところでは、その速度を超えて運転してはいけません。
最高速度の指定がない場合、高速道路では時速100km、それ以外の道路では時速60kmが最高速度です。

  • 子どもを乗せる時は…

6歳未満の子どもはチャイルドシートの使用が義務づけられています。
6歳を過ぎていても、身長140㎝未満の場合はシートベルトが着用できないため、引き続きチャイルドシートかジュニアシートを使用しましょう。

  • こんな人は運転してはいけません!

お酒を飲んだら車を運転してはいけません。また、運転免許を取得していない人、一定の持病がある人などは運転が禁止されています。

注意! こんなルール違反をしていませんか?

違反例その1「同乗者がシートベルトを着用していない」

ベテランのドライバーであっても、意外と知らない人が多いシートベルトの着用義務。
「ドライバーのシートベルトは必須でも、後部座席の同乗者はシートベルトを着用しなくてもよい」…と思っている人も多いのでは?
かつてシートベルトの着用義務は自動車の前部(運転席と助手席)のみに限られていましたが、2008年の道路交通法改正により、後部を含む全座席のシートベルト着用が義務づけられています(シートベルトが着用できない6歳未満の子どもの場合は、チャイルドシートの使用義務があります)。
シートベルトは、もしもの事故の時に、衝撃で全身を強打したり、車外に投げ出されたりするのを防ぐ役割があります。自動車に乗ったら、必ずシートベルトを着用しましょう。
違反すると…
座席ベルト装着義務違反…違反点数1点(道路交通法第71条の3)

違反例その2「スマホや携帯を使用しながら走行する」

スマホが片時も手放せない!という人も多いかも知れませんが、運転中にドライバーがスマホや携帯を手に通話すると周囲への意識が散漫になる上、咄嗟のハンドル操作を誤るおそれもあり、とても危険です。また、メールチェックなどで画面を見ることも「わき見運転」となり、思わぬ事故を招くことがあります。
運転をしていて、どうしてもスマホや携帯を使用しなければならない時は、安全な場所に停止してから使用しましょう。
違反すると…

携帯電話使用(保持)違反(携帯電話などを手に持って通話やメールなどを行う)
 …違反点数1点、反則金6,000円(普通車の場合)
携帯電話使用(交通の危険)違反(携帯電話などを使用することで事故などの危険を招く)
 …違反点数2点、反則金9,000円(普通車の場合)
 (道路交通法第71条5の5)

違反例その3「むやみにクラクションを鳴らす」

道路交通法では、見通しの悪い交差点や道路、または「警音鳴らせ」の道路標識などで指定されたところを通行する場合に限り、ドライバーがクラクションを鳴らすことを義務付けています。また、危険を防止するためやむを得ない時にもクラクションを鳴らすことができます。
それ以外の場合に、むやみにクラクションを使用する行為はかえって危険を招く恐れがあるため控えましょう。
違反すると…

警音器使用制限違反
 …違反点数なし、反則金3,000円(普通車の場合)(道路交通法第54条第2項)

違反例その4「ロービームで暗い道の走行を続ける」

車のヘッドライトには通常、ロービームとハイビームの2種類がありますが、道路交通法上では「夜間の走行はライトの照射範囲が広いハイビームを使用し、先行車や対向車がある時や、歩行者や自転車利用者がいる時などに照射範囲の狭いロービームに切り替える」としています。つまりヘッドライトの基本はロービームではなくハイビームなのです。
夜間でも比較的明るく、歩行者も車も多い都市部ではロービームのまま走行しても差し支えありませんが、郊外の暗い道や、雨天で見通しの悪い道などではロービームに切り替え、視界悪化による事故を防ぎましょう。
違反すると…
無灯火違反
 …違反点数1点、反則金6,000円(普通車の場合)
 (道路交通法第52条)

高速道路でも… こんなルール違反をしていませんか?

一般道路より速い速度で走行する高速道路では、わずかな運転ミスが重大な事故につながるおそれもあるため、より細やかなルールが設けられています。

違反例その5「十分な車間距離を空けていない」

高速道路上では、前方に落下物がある、前の車が急停止するといった突然の事態にも対応できるよう、十分な車間距離をとりましょう。
目安は速度と同じくらいの数字で、時速100kmなら100m、時速80kmなら80mの車間距離が必要です。また、雨などで路面が濡れている場合、タイヤがすり減っている場合、重い荷物を載せている場合などは車の停止距離が通常より長くなっているため、目安から2倍程度の車間距離を心がけてください。
違反すると…
高速道路車間距離不保持違反
 …違反点数2点、反則金9,000円(普通車の場合)(道路交通法第26条)

違反例その6「追越車線をひたすら走り続ける」

追越車線は追い越しのための車線ですから、追い越しが終わったら、すみやかに走行車線に戻りましょう。追越車線を走り続けていると速度超過になりやすく、事故につながるおそれがあるので危険です。
また、前の車を追い越すために、左側の走行車線から追い越すのもルール違反です。
違反すると…
通行帯違反(追越車線をずっと走行)
 …違反点数1点、反則金6,000円(普通車の場合)
追越違反(左側から追い越し)
 …違反点数2点、反則金9,000円(普通車の場合)
 (道路交通法第20条)

違反例その7「高速道路上でガス欠になる」

道路交通法では、ドライバーが高速道路を走行する前に、あらかじめガソリンの残量や積載している貨物の状態などを点検することを義務付けています。もしも高速道路の走行中にガソリンが切れてしまうと、ロードサービスを呼ぶなどいろいろな対処が必要になるだけでなく、ドライバーが事前点検を怠ったとして行政処分の対象となる可能性もあります。
JAFによると、高速道路からのロードサービス依頼のうち、ガス欠は上位にのぼるそうです。高速道路を走行する前には給油を心がけましょう。
違反すると…
高速自動車国道等運転者遵守事項違反(高速道路上のガス欠など)
 …違反点数2点、反則金9,000円(普通車の場合)
 (道路交通法第75条の10)

「あおり運転」などの危険運転が社会問題に。処分の厳罰化も

「あおり運転」とは、前方を走行する車に対して、車間距離を詰めたり、ハイビームやクラクションなどで相手を威嚇したりして進路を譲るよう強要する嫌がらせ行為のこと。
2017年6月には、神奈川県の東名高速であおり運転の被害を受けて停止させられたワゴン車が後続のトラックに追突され、ワゴン車の夫婦が死亡する事故が発生するなど、悪質なあおり運転が社会問題となっています。
各地で相次ぐあおり運転などの危険運転を防止するために、警察庁は2017年12月、車を使って暴行や脅迫を行うなどして将来的に事故を発生させる可能性があると判断したドライバーに対して、違反点数の累積にかかわらず最長180日間の免許停止ができる道路交通法上の規定を適用して防止するよう、全国の警察に指示しました。

もしも走行中に後続車があおり運転をしてきたら?

追越車線を走行中なら、走行車線に変更する
後続車を気にせず、そのまま走行する(ムリに加速したりブレーキを踏んだりするのはNG)

それでも後続車のあおり運転が続いたら、サービスエリアやパーキングエリアなど事故に遭わない場所に非難し110番する

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最終更新日 2024年10月30日