2019年10月01日 更新

不用品を「売る」 要らなくなったものを処分する場合、「捨てる」以外の手段として、それを必要とする誰かに使ってもらう「リユース」があります。ここではリユースの一つ、不用品を「売る」方法について説明します。

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リユースとは

リユースは“繰り返し使う”という意味があり、アイテムを「売る」「譲る」といった方法で人から人へ渡し、使ってもらうことを指します。
ものにあふれた現代は、まだ使える衣類、書籍、食器、ベビー・子ども用品、家具などが不用品として捨てられる、あるいは捨てられずにクローゼットや押し入れで眠ったままのケースも少なくありません。これらのアイテムをリユースに回すことで、財布の節約になりますし、環境保護、地域の活性にも役立ちます。

リユースで「売る」方法

その1 リユースショップで買い取ってもらう

リユースショップ(かつてはリサイクルショップと呼ばれていました)には、衣類、ブランド品、書籍など特定のジャンルのみを取り扱う専門ショップと、ジャンルを選ばず買い取ってもらえる総合ショップの2つがあります。
いずれも、買い取って欲しいアイテムがあれば、それをショップスタッフが無料で査定します(査定の結果、買い取り不可になることもあります)。提示された買い取り金額に納得がいけば交渉成立となり、その金額が支払われます。
買い取りの方法には「店舗持ち込み」「出張」「宅配」があり、それぞれ特徴があるので、条件に合った方法を選びましょう。

  • 店舗持ち込み

直接ショップにアイテムを持ち込むと、査定の上、その場で買い取ってもらえます。
自分が持ち込めるサイズや数量に限定されますが、自宅の近くにリユースショップがあれば、最もスピーディに買い取ってもらえる方法です。

こんな人におすすめです
□自分の好きな時に持ち込みたい
□すぐに現金化したい

  • 出張

リユースショップの店員が自宅まで来てくれて、査定の上、その場で買い取ってもらえます。
基本的に出張・査定は無料で、契約不成立となっても出張費などを請求されることはありませんが、ショップによっては出張の条件(アイテムの点数など)があるため、査定申込み時に確認しましょう。

こんな人におすすめです
□店舗まで出向く手間を省きたい
□大きなサイズ、大量のアイテムを買い取って欲しい
□すぐに現金化したい

  • 宅配

買い取って欲しいアイテムを段ボールに詰めて宅配便で発送すると、ショップで査定の上、買い取り金額がメールなどで提示されます。承諾の連絡をすれば、その費用が口座に振り込まれます。
基本的に送料はショップ負担ですが、交渉不成立時の返送料は持ち主の負担となるショップもあるため査定申込み時に確認しましょう。

こんな人におすすめです
□店舗まで出向く手間を省きたい
□大きなサイズ、大量のアイテムを買い取って欲しい

その2 フリーマーケットに出店する

フリーマーケットとは、不用品を売りたい人と、それを買いたい人が集まって取り引きする市場のこと。公園や、ショッピングセンターの駐車場などで行われることが多く、市区町村やリユースを推進する民間団体などが主催しています。
出店する際は、事前に主催団体のサイトなどでスケジュールや会場、出店条件などを確認した上で申込みを行い、出店料(1区画につき1,000~4,000円程度)を振り込みます。
フリーマーケットで販売されるアイテムの値付けは、中古の衣料なら数百円、ブランド品は1000~数千円程度が目安。基本的に売り手が自由に価格を設定でき、買い手からの値段交渉に応じるなど、売り手と買い手のコミュニケーションが楽しめるのも魅力です。

こんな人におすすめです
□野外イベントが好き
□手間はかかっても、買い手の顔が見える取り引きがしたい

その3 インターネットオークション・フリマアプリに出品する

この10年ほどで、利用者が急増しているインターネットオークションやフリマアプリ。パソコンやスマホを使って出品できる手軽さに加え、出品手続きを代行してくれる便利なサービスも登場しています。

  • インターネットオークション

インターネットオークションとは、インターネットのオークションサイトにアイテムを出品し、期限内にそのアイテムの入札があれば、最も高い価格で入札した人が落札できる仕組みです。入札者の競り合いなどがあれば意外な高値で落札されることもあり、その期待感も人気の理由の一つとなっています。
出品者は売りたいアイテムの写真撮影や説明文を準備し、アイテムが落札されたら代金の受け取り、商品の発送などの作業を行います。なお、これらの出品手続きを代行してくれるサービスもあります。
費用はオークションサイトによって異なりますが、利用料として月額数百円、もしくは落札時に販売価格の10%程度の手数料がかかります。

こんな人におすすめです
□自宅のパソコンなどからアイテムを売却したい
□出品手続きや発送作業などが苦にならない

  • フリマアプリ

フリマアプリとは、不用品を売りたい人と、それを買いたい人をつなぐフリーマーケットのような機能を持つスマホ用アプリです。
インターネットオークションとの違いは、競りではなく、基本的に出品者が決めた価格での取り引きとなること。その価格に納得する買い手がいれば、すぐに売買が成立します。決済代行のため、出品者が購入者と代金のやりとりを行うことはありません。
フリマアプリのユーザーの多くは10~30代の若い世代です。アプリごとの特色も大きく、女性向けに特化したアプリ、ホビー系に特化したアプリなどもあります。
費用はアプリによって異なりますが、販売価格の3.5%~10%程度の販売手数料がかかります。

こんな人におすすめです
□スマホから手軽にアイテムを売却したい

「リユースショップ」「フリマ」「インターネット」一番高く売れるのは、どれ?

使わなくなったものでも、なるべく高く売りたい!…というのが心情ですよね。
上記で紹介した方法のうち、最も高く売れる可能性があるのは、プロが査定する「リユースショップ」です。特に、貴金属、ブランド品、時計、カメラ、切手など特定のジャンルに強い専門ショップであれば、専門性が高い分、買い取り金額も高くなります。
また、「インターネットオークション」では、大手サイトはユーザーが多いので、高値で買い手がつきやすい傾向にあります。
ただ、複数のリユース専門ショップを回ったり、インターネットオークションでアイテムを1つ1つ出品・発送したりするのは大変な作業です。不用品の処分が目的であれば、アイテムの数量によっては値段より手間やスピードを優先するなど、臨機応変に対応しましょう。

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最終更新日 2024年10月30日