侵入犯罪から大切な家を守る! あなたの家は大丈夫? 住まいの防犯対策

防犯力をアップ! 暮らしの心構えについて

2024年6月17日 更新
防犯力をアップ! 暮らしの心構えについて

空き巣などの侵入対策は、住まいの防犯性能さえ上げれば大丈夫という訳ではなく、そこに住む人が防犯を意識することが大切。日本の治安はよいというイメージが薄れつつある現在、身の回りから1つひとつ対策をして不安を軽減していきましょう。

戸締まり・鍵の管理を徹底する

鍵をかけるだけでなく、合鍵をつくらせないようにする

鍵をかけるだけでなく、合鍵をつくらせないようにする

ゴミ出しなど短時間の外出でも、在宅中でも、玄関や無人の部屋には鍵をかけるようにしましょう。鍵のほかにも、シャッターや雨戸のある窓なら、夜間にしっかりと戸締まりすることでガード力が高まります。

近年の新築住宅でよく採用される鍵の「ディンプルキー」は精度が高く、複製が難しいのですが、そのような鍵でも鍵番号さえ分かれば合鍵を注文できる場合もあります。
鍵番号を他人に知られないように、他人に見せたり、鍵の写真をSNSに投稿したりするのは絶対に止めましょう。また、鍵の紛失時に備えて合鍵を玄関周辺に置く人もいますが、こちらも厳禁です。

鍵の紛失や第三者の合鍵作成リスクを防ぐために、物理的な鍵ではなくスマートロックを採用する方法もあります(※)。
※スマートロックについては「スマートホームは防犯にも効果あり」を参照してください。

留守と分からないようにする

新聞や郵便物はとめて、SNSの利用にも注意!

新聞や郵便物はとめて、SNSの利用にも注意!

住宅への侵入窃盗で最も多いのが、家人の留守中をねらった「空き巣」。特に旅行などで長期間不在であることが悟られると、空き巣のターゲットになりやすいです。

郵便受けに新聞や郵便物がたまっていると留守と分かってしまうため、出かける前に新聞販売店や郵便局で配達をとめてもらうよう手配しましょう。
旅先の写真をSNSに投稿したことから留守が分かり、空き巣に発展したケースもあります。SNSで情報発信をするなら、旅行当日中の投稿は控えましょう。

ほかにも、照明やカーテンをスマート化して外出先からスマホで遠隔操作したり、タイマー機能を使って照明の点灯・消灯、カーテンの開閉を行う(※)ことも、あたかも在宅のように見えるのでおすすめです。
※スマート照明、スマートカーテンについては「スマートホームは防犯にも効果あり」を参照してください。

知らない人を玄関に入れない

モニターでの確認は必須。面識がない相手との直接対面は避ける

モニターでの確認は必須。面識がない相手との直接対面は避ける

家人の在宅中に、宅配業者やガス点検を装って玄関から侵入する強盗もいます。
被害を防ぐために、カメラ・録画機能付きインターホンを設置して訪問者を確認し、モニター越しに要件を聞きましょう。

玄関ドアを開けるときも、ドアチェーンを外さずに対応します。宅配なら、在宅であっても置き配や宅配ボックス(※)を利用して、非対面で受け取るようにしましょう。

なお、インターホンのモニターに不審人物が映っていると、怖くて居留守を使いたくなりますが、留守ねらいの空き巣の可能性もあるのでモニター越しに応答したほうがベター。
「女性の声で応答したくない」という場合は、インターホンに男性の声で応答する防犯グッズやアプリがあるので活用してみてください。
※置き配や宅配ボックスの盗難対策についてはこの後の「ちょこっとメモ!」を参照してください。

ちょこっとメモ!ちょこっとメモ!

置き配や宅配ボックスの盗難対策は? 錠が破られにくく、固定してあるタイプを選ぼう

置き配や宅配ボックスの盗難対策は? 錠が破られにくく、固定してあるタイプを選ぼう

置き配や宅配ボックスは非対面で荷物を受け取れて便利ですが、長時間荷物を置いていると盗難に遭うリスクもあります。
荷物の盗難を防ぐにも、なるべく防犯性能の高い宅配ボックスを設置しましょう。一戸建て用の宅配ボックスはさまざまな製品が市販されていますが、南京錠だけの簡易なタイプや、固定していない置き型のものだと、簡単に錠を破られたり、ボックスごと持ち去られたりする可能性があります。一般的に盗難リスクが低いとされているのは、ダイヤル式かテンキー式で、床面に据え付けるか、ワイヤーなどで固定するタイプです。

スマートホームは防犯にも効果あり

スマホで家のようすを確認したり、遠隔操作したりできて安心

スマホで家のようすを確認したり、遠隔操作したりできて安心

近年の家づくりのトレンドである「スマートホーム」とは、住宅設備や家電をインターネットにつなぎ、暮らしを快適にする住宅のこと。
外出先から室内の映像を確認する、留守と分からないようにする…など、防犯に役立つ設備も多いので、導入を検討してはいかがでしょうか。

防犯に役立つ主なスマートホーム設備は次のとおり。

スマートロック

スマートロック

物理的な鍵を使わず、スマホやICカードで錠の開け閉めを行うスマートロック。
外出先からスマホで鍵がかかっているか確認したり、遠隔操作で施錠・解錠ができたりと、戸締まりの不安を軽減できます。

また、ほとんどの製品に、ドアに近づくだけで自動的に解錠するハンズフリー機能や、鍵のかけ忘れをなくすオートロック機能が付いています。

ネットワークカメラ

ネットワークカメラ

カメラで撮影した映像を、内蔵コンピューターからインターネットに転送できるデジタルビデオカメラです。
防犯や留守中の子どもの見守りのために設置されるケースが多く、外出先からスマホやパソコンでリアルタイムの家のようすをチェックできます。

防犯や見守り目的のカメラといえば、従来はアナログの防犯カメラが一般的でした。アナログ防犯カメラの場合、カメラの近くに録画機を設置し、映像を見るには専用のモニターが必要ですが、ネットワークカメラはスマホがあればどこでも映像を確認できるため、使い勝手がよいのが特徴です。

スマートセンサー

スマートセンサー

ドアや窓に設置して、開閉や人の動きなどを感知するセンサーです。
人の出入りがあればスマホアプリに通知が届くので、家族の外出・帰宅時間や、侵入者の存在を確認することができます。

上記のネットワークカメラと併せて使用すると、侵入者の早期発見と早期対処に役立ちます。

スマート照明

スマート照明

照明器具のオンオフ切り替えや調光・調色の操作を、インターネットを通じてスマホから遠隔操作できるものです。

夜遅くに帰宅する途中、スマホから遠隔操作で玄関やリビングの照明をつけておけば、1人で真っ暗な家に帰らずに済むので安心。
また、長期の留守中にスマート照明のタイマー機能を使って指定時間に点灯・消灯を行い、不在を悟られないようにすることもできます。

スマートカーテン

スマートカーテン

モーター内蔵の開閉装置をカーテンレールに取り付け、スマホや音声で開け閉めの操作を行います。

わざわざ窓の近くまで行かずに家中のカーテンを開閉できるほか、タイマー機能を使って指定時間にカーテンを自動開閉したり、外出先のスマホからカーテンを遠隔操作することも可能。上記のスマート照明と組み合わせると、長期の留守中でも室内に誰かいるように装えます。

まとめると…まとめると…

安心して毎日を過ごすために、建物の侵入対策と日常の心がけを強化する!

安心して毎日を過ごすために、建物の侵入対策と日常の心がけを強化する!

住まいの防犯は、建物を強化して物理的に侵入を防ぐことも大事ですし、日常の戸締まりなどの習慣や心がけも大事です。
住んでいる地域の防犯事情や、世帯の構成などによって必要な対策は変わってきますが、できることから行動して、犯罪を過度に怖がることなく安心して毎日を過ごしたいものですね。

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最終更新日 2024年10月30日