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さあ投票!その前に…

2021年7月1日 更新
さあ投票!その前に…

投票日が近づくと、選挙が行われることを知らせる「投票所入場券」が選挙管理委員会から送られてきます。投票当日、そこに記載されている投票所に行って投票するのですが、投票所での受付の手続きや投票など、どのように進むのでしょうか。ここでは投票の流れや便利な投票制度、投票先の決め方など、投票する前に知っていると役立つ知識を紹介します。

投票の流れをチェック!

1.投票所に出かける

1.投票所に出かける

投票は、原則として住民票のある市区町村の小学校や公民館などに設置される投票所で行われます。投票できるのは午前7時から午後8時までですが、投票所によっては投票時間が異なる場合もあります。投票所の場所や投票時間については、選挙管理委員会から送られてくる「投票所入場券」に記載されているので確認しておきましょう。投票所には、投票を行う有権者だけでなく、子どもや介護者も一緒に入場できます。

2.受付で本人確認~投票用紙をもらう

2.受付で本人確認~投票用紙をもらう

受付で「投票入場券」を手渡すと、その地域の選挙人名簿に登録がある本人かどうかの確認が行われます。ちなみに「投票入場券」をなくしたり当日忘れたりしても、住所・氏名・生年月日を伝えればOKです。 確認が済むと、投票用紙をもらえます。衆議院議員選挙なら、投票用紙は「小選挙区選挙」「比例代表選挙」「最高裁判所裁判官国民審査」の3枚です。

3.投票用紙に記入して投票する

3.投票用紙に記入して投票する

投票記載台で、投票用紙に候補者名などを記入します。それぞれの投票記載台には候補者や政党名の一覧が掲示されているので、それを見ながら誤字などのないように記入しましょう。記入が終わったら、投票箱に投票用紙を入れて、そのまま出口へと進みます。投票所内は入口から出口まで一方通行になっており、順路に沿って進めばスムーズに投票できるようになっています。

ちょこっとメモ!ちょこっとメモ!

投票所に一番乗りすると…空っぽの投票箱を見せてもらえるイベントが

投票所に一番乗りすると…空っぽの投票箱を見せてもらえるイベントが

投票当日、朝一番に投票所に行くと、選挙管理委員会の人から「投票箱に何も入っていないことの確認」を依頼されます。これは「零票確認」といって、投票前から既に投票箱に票が入っていた…なんてことがないように、有権者に空っぽの投票箱を確認してもらって、選挙が公正であることを明らかにする目的で行われます。零票確認をするために、朝早く投票に出かける有権者もいるそうです。

投票用紙の開票・集計作業

厳重なチェックを重ねて開票ミスや不正を防ぐ

厳重なチェックを重ねて開票ミスや不正を防ぐ

投票用紙が入った投票箱は、午後8時に投票所が閉鎖された後に開票所に運ばれます。開票立会人の監視のもとで投票箱が解錠され、広い台の上に取り出された投票用紙が開票スタッフの手で候補者や政党別に分類されます。分類後、他の候補者や政党の票が紛れ込んでいないか1枚1枚点検され、もう1度再点検が行われます。それから機械で100票の束にまとめます。さらに開票管理者・開票立会人が点検を行い、確定した得票数が発表されます。

すぐに出る当確情報。一体なぜ?

各報道機関が世論調査や出口調査をもとに発表している

各報道機関が世論調査や出口調査をもとに発表している

開票が始まると、テレビの速報などで候補者の「当選確実(当確)」という情報が流れます。当確情報は、各報道機関が事前に行った世論調査や、投票所の出口で誰に投票したかを聞き取る出口調査をもとに発表するもので、開票のスタート直後の午後8時に当確情報が出ることもよくあります。ただ、報道機関による当確情報はあくまでも予測であり、実際の開票結果ではありません。実際の開票結果は、選挙管理委員会が開票・集計作業の終了後に当選者を発表します。

注意!こんな票は無効になる

大切な1票をムダにしないために、正しい記入方法を!

大切な1票をムダにしないために、正しい記入方法を!

せっかく投票しても、正しい記入方法でないとその票は「無効投票」となり、ムダになってしまいます。例えば…

  • ・所定の用紙を使用していない(メモ用紙など)
  • ・候補者ではない人の名前を書いた
  • ・2人以上の候補者名を書いた
  • ・候補者の名前以外の情報を書いた(「○田△太さんへ」「がんばれ」など)
  • ・誰の名前か確認できない
  • ・白紙投票(白票)
  • …など

無効投票を防ぐには、投票記載台に掲示されている候補者名や政党名を見ながら記入するとよいでしょう。地方選挙では、有権者が候補者名を記入するのではなく、投票用紙にあらかじめ印刷された候補者名に「○」をつける記号式投票が行われることもあります。

当日に投票に行けない!そんなときは…

「期日前投票」や「不在者投票」という投票制度も

「期日前投票」や「不在者投票」という投票制度も

投票当日に仕事があったり、旅行などで遠方に出かけていたりしても、投票できる便利な制度もあります。

・期日前投票制度
投票当日に用事があって、投票に行けない場合に利用できます。選挙の公示日から投票前日まで、各市町村に「期日前投票所」が1カ所以上設置されているので、そこに行くと選挙当日と同じように投票用紙に記入して投票することができます。
※期日前投票所の場所や投票時間などは、選挙管理委員会から送られる「投票所入場券」で確認できます。
・不在者投票制度
一人暮らしの学生や単身赴任などで住民票を移していない場合、「不在者投票制度」を利用すれば今住んでいる市区町村で投票できます。住民票のある市区町村のWEBサイトから「不在者投票宣誓書(請求書)」をダウンロードして必要事項を記入し、郵送すると投票用紙などの種類が送られます。この書類一式を今住んでいる市区町村の選挙管理委員会に持参し、その場で投票用紙に記入して投票します。
※郵送に日数がかかるため、投票用紙などの請求は早めに行いましょう。また投票用紙は自宅などでは記入せず、選挙管理員会で記入してください。

投票先、どうやって決めればよい?

インターネットやSNSを使って政策などをチェック

インターネットやSNSを使って政策などをチェック

選挙で投票する候補者や政党を選ぶなら、日頃から新聞やテレビのニュースなどで各政党の政策をチェックするほか、候補者や政党が発信しているSNSアカウントをフォローしたり、政党WEBサイトや選挙公報(新聞折り込みなどで配布されます)でチェックできる「選挙公約集(マニフェスト)」を確認してみましょう。すべてを読むのは大変という場合は、「子育て支援」「雇用対策」など、自分の関心のある分野の政策に絞って比較・検討するのがおすすめです。また、インターネットの「ボートマッチサイト」を利用すると、いくつかの質問に答えるだけで自分の考え方と一致する候補者や政党が示されるので、投票先を選ぶのに役立ちます。

まとめると…まとめると…

選挙の1票が政治を変える。よりよい暮らしと社会のために、選挙に参加しよう

選挙の1票が政治を変える。よりよい暮らしと社会のために、選挙に参加しよう

新型コロナウイルスの感染拡大による社会不安の中で、政治について考える機会が増えるようになった人も多いのではないでしょうか。「政治は難しい」と思われがちですが、暮らしや社会をよりよくしていくためには、私たちの意見を政治に届けることが大切。あなたの1票で政治を変えるために、投票に出かけませんか。

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最終更新日 2024年10月30日