水資源を守るために家庭でできること その3
水と環境について知る
実は水資源に乏しい日本の現実
世界の国々の平均降水量は1年間で約810mm。一方、私たちが暮らす日本の平均降水量は1年間で約1690mmと、約2倍もの降水量を誇ります。
このデータだけを見ると「日本は水資源に恵まれた国だ」と思いがちですが、実は国土面積と人口の割合からいうと、日本人1人あたりの年平均降水量は約5000m³程度で、世界平均(約16400m³)の約3分の1程度なのです。
しかも降水量が多いシーズンは梅雨時と台風が訪れる秋頃に集中しており、この時期に大量に降りそそいだ雨は、水資源として利用されることなく海に注ぎこんでしまいます。つまり、日本は豊富な降雨を水資源として利用しにくい国なのです。
家庭で節水すると社会の節電にもなる!
マンションなどの集合住宅に住んでいる人は、停電時に、電気だけでなく水道も停まって困った……なんて経験はありませんか?
主に3階以上のマンションやビルでは、各階にポンプで水をくみ上げる時に電気を使用します。このほかに、浄水場や下水処理場で処理を行う際も、大量の電気が必要です。
私たちが節水をすれば、これらの電気の節約にもつながり、節水と節電の両方の効果が得られます。社会全体の省エネのために節水を目指しましょう。
災害時にも役立つ、便利な雨水タンク
屋根に降った雨水を貯めて、植木の水やりや洗車、水まきなどに利用できる「雨水タンク」。最近では自治体が雨水タンクの購入費用に対して助成金を出すケースもあるので、ご存じの人も多いのではないでしょうか。
自然にある雨水を生活に使う雨水タンクは節水に役立つのはもちろんですが、災害時にも大きな効力を発揮します。地震などで水道が停まった時であっても、雨水タンクがあればトイレの水やちょっとした手洗いなどに利用できるからです。
雨水タンクはホームセンターやネットショップなどで購入することができます。雨どいをノコギリなどで切断して取り付けるタイプがほとんどですが、商品によっては、業者に設置をお願いしてもらわなければならないタイプもあるので、購入前にチェックしましょう。
私たちの暮らしの中で、水を使わない日はありません。
身近にある資源だからこそ、つい大切さを忘れてしまいがちですが、水資源を守ることは地球の環境を守ることと同じです。
できることからコツコツとエコアイデアを実践していきましょう!
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最終更新日 2024年10月30日
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