【色選び】内装のイメージから選ぶ
おしゃれで居心地のよい部屋づくりに欠かせないのが内装(インテリア)のイメージ。温かみのあるものやクールな印象のもの、また軽やかなものや重厚なもの…など、「こんなインテリアに囲まれて暮らしたい」というイメージがあれば、使いたい色もハッキリとします。
このページの見どころ!!
自分好みのイメージを色選びに活かす
「こんな部屋に暮らしたい!」というイメージを大切に
自然素材を思わせる茶やベージュ、都会的な雰囲気の黒やメタリックカラーなど、色の個性はインテリアのイメージに直結します。自分好みのイメージを見つけることは色選びの近道と考えて、各部屋のイメージを描いてみましょう。
ちょこっとメモ!
どのイメージにするか迷ったら…「好き」をストックして比較検討する
自分好みのイメージが分からない、見つからない…そんなときにおすすめなのが、インテリア雑誌や家具のカタログ、SNSに投稿されたインテリアコーディネート例などをチェックして、ピンときたものをブックマークすること。
集めたコーディネートや家具、小物などを比較すると、どの部分が気に入ったのか、どんな雰囲気に惹かれたのか、自分の好きなインテリアの傾向が絞り込まれるため具体的なイメージの選定に役立ちます。
代表的なインテリアのイメージは?
イメージごとの基本カラー、コーディネートのコツを紹介
●ナチュラル
基本のカラー:茶系、ベージュ、エクリュ(生成りの麻の色)、緑
木や土、植物など、自然を思わせる色(アースカラー)や素材感を大切にしたスタイル。木製の家具、コットンやリネンのファブリック、ムク材や天然木の突板仕上げのフローリングなどを使い、やわらかな雰囲気を演出します。
ナチュラルなインテリアイメージは、下記のスタイルも含まれます。
・スカンジナビアン
北欧・スカンジナビアで生まれたインテリアスタイルです。自然光が映える白を基調として、明るい白や白木の北欧家具、ファブリックや絵画でアースカラーの挿し色をプラス。部屋全体がすっきりとシンプルな印象に仕上がります。
・コリアン
ベースカラーはくすんだ白やアイボリーで、コットンやリネンのファブリック、ラタン素材のインテリア小物を配して韓国のおしゃれなカフェの内装をイメージ。フェミニンでやわらかな雰囲気が楽しめるスタイルです。
・シャビーシック
「シャビー(古めかしい)」と「シック(上品な)」を組み合わせたインテリアスタイル。白系のくすみカラーをベースに、アンティーク調の家具、ドライフラワーやバスケットなどの小物でほんのり甘くおしゃれな世界を表現。
●シンプル
基本のカラー:白、ベージュ、シルバー、寒色系の緑や青
華美な装飾をそぎ落とし、直線やすっきりとした曲線、スチールやガラスなどの無機質な素材を生かしたデザイン。明るい白やシルバーを組み合わせた空間に、挿し色として寒色系の緑や青を投入すると印象が引き立ちます。
シンプルなインテリアイメージは、下記のスタイルも含まれます。
・ナチュラルシンプル
シンプルスタイルのクールな色みやデザインを残しつつ、木の質感やインテリアグリーンなどを取り入れることで自然のぬくもりも感じられるスタイルです。木製の家具などは、木目が主張しすぎないものを選びましょう。
●モダン
基本のカラー:白、グレー、黒、シルバー、ビビッドカラー
シャープで直線的なデザインが特徴。コンクリートやガラスなどの無機質な素材を使い、白、グレー、黒といった無彩色のベースカラーに、メタリックシルバーやビビッドな赤、緑などの挿し色を投入した都会的なスタイルです。
モダンなインテリアイメージは、下記のスタイルも含まれます。
・シンプルモダン
モダンスタイルをベースとして、明るい白やグレーの配色、透明な樹脂やガラス素材を多用して、クリアでクールな印象を高めたスタイル。シャープで直線的なデザインがもたらす適度な緊張感とともに、明るくのびやかな雰囲気も感じられます。
●インダストリアル
基本のカラー:黒、シルバー、ダークブラウン
インダストリアルとは「工業的」という意味。工業製品のように飾り気がなく、古材やレザー、むきだしになったスチールやコンクリートの素材が無機質で武骨なインテリアスタイルです。配色は黒、シルバー、ダークブランなどが中心。
インダストリアルなインテリアイメージは、下記のスタイルも含まれます。
・ブルックリン
倉庫や工場が立ち並ぶニューヨークのブルックリン地区をイメージ。古材やレザー、スチールなどの素材に加えて、アンティーク家具やレンガでこなれた風合いに仕上げます。使い込まれた古材のダークブラウンやレンガ色、黒などの配色がおしゃれ。
●クラシック
基本のカラー:ダークブラウン、茶、ベージュ、ネイビー、えんじ、ダークグリーン
ヨーロッパの伝統的な装飾を取り入れたスタイル。マホガニーやウォルナットなどの堅木のダークブラウン、ベージュなどを基調に、ネイビーやえんじといったダークカラーを配し、落ち着いた風格のある空間をつくりあげます。
クラシックなインテリアイメージは、下記のスタイルも含まれます。
・エレガンス
上品で優雅、フェミニンなテイストが香るスタイルです。猫足やスクロールのように繊細な曲線の家具や、白、ベージュ、グレイッシュブルーなどのやわらかな色みのシルクやレース、ベルベットなどの素材を使用し、心安らぐ空間に。
●ジャパニーズ&アジアン
基本のカラー:茶、ベージュ、緑系
無塗装の木や土、植物などの自然素材をふんだんに使い、茶色の濃淡のグラデーション、ベージュなどのアースカラーでまとめたインテリアスタイルは、くつろぎ感が満点。ローテーブルやローソファーなど背の低い家具で、床座の暮らしが実現するのも特徴です。
ジャパニーズ&アジアンなインテリアイメージは、下記のスタイルも含まれます。
・和モダン
洋室に、和の情緒漂う格子戸や障子、置き畳、和紙の照明などの要素を配して、洋風の暮らしやすさと和風の落着きを両立したスタイル。現代的なクールなテイストにも、温かみのあるナチュラルなテイストにも取り入れることもできます。
・民芸風
ここ数年の古民家ブームによって人気急上昇中の民芸風。日本の伝統的な民芸家具を取り入れ、濃い茶色の使い込んだ感じのある木、藍染などの素朴なファブリックでまとめたぬくもりあふれるインテリアスタイルです。
・アジアンテイスト
濃い茶系の木製やラタン素材の家具、織物など、アジアの伝統的なインテリアを取り入れたもの。アジアンテイストのインテリアは木材を多用する日本の住宅となじみやすく、非日常なリゾート気分も味わえることから人気があります。
まとめると…
住まいの居心地を左右するイメージ。好みを詰め込んだスタイルを実現して!
取り入れたいインテリアのスタイルによって、素材や質感が異なり、使用する配色も変わってきます。どんなイメージが好みか、どのように暮らしたいか、居心地のよいインテリアについて家族と話しあってみましょう。
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