いつ、どんなときに見直す? 実際に見直しするときに気を付けることは? "保険の見直し"のタイミングと注意点

なぜ保険の見直しが必要?

2023年12月4日 更新
なぜ保険の見直しが必要?

もしもの死亡や病気・ケガなどに備えて、生命保険に加入している人も多いはず。ただ、「加入しているから大丈夫」と内容を見直さずに長年放置していると、いざというときに必要な保障額に満たないこともあるため、注意が必要です。

そもそも保険とは。なぜ加入するの?

いざというときに自分や家族を守るための備え

いざというときに自分や家族を守るための備え

人生には、死亡、病気、ケガ、介護など、さまざまなリスクが存在します。万一このようなリスクが起こったときに、経済的に困らないようにするための備えが「保険」です。
保険は、自分の身に起こりうるリスクのうち、必要とする保障に対応する保険商品を選んで加入します。
たとえば、一家の大黒柱が死亡したときに遺された家族の生活を守るなら「死亡保険」に加入しますし、病気やケガをしたときの治療費などの負担を軽くするなら「医療保険」に加入します。

保障内容保険商品
死亡のリスクに備える
「死亡保障」
死亡したときに、遺された家族が経済的に困らないようにする・死亡保険
病気やケガのリスクに備える
「医療保障」
病気やケガをしたときの入院費
・治療費の確保や、長期間の収入減に備える
・医療保険
・がん保険
・就業不能保険
老後や介護のリスクに備える
「老後の保障」
長い老後の生活費や、寝たきりや認知症になって介護が必要になったときの介護費用を確保する・個人年金保険
・介護保険
・認知症保険

必要な保障は変化していく

年月とともにライフステージが変わり、必要な保障も変わる

必要な保障は変化していく

保険に加入した当初は自分や家族にとってベストの保障であっても、5年後、10年後も同じ保障が必要であるとは限りません。
小さな子どもがいる家庭では、万一の死亡時に生活費や子どもの教育費などを確保するために死亡保障のニーズが高くなりますが、子どもが大きくなって独立した後は手厚い死亡保障は不要になります。
自分や家族に必要な保障は、ライフステージや家族構成、収入などによって変化していくため、加入中の保険の内容がその時々の状況に見合っているか見直すようにしましょう。

見直しをしないとどうなる?

もしものときの保障額の不足や、保険料のムダにつながるかも

見直しをしないとどうなる?

長年にわたって保険の見直しを行わず、保障内容などが自分や家族の状況に見合っていない場合、もしものときに必要な保障額に満たなかったり、不要な保障のために高い保険料を払い続けたりするおそれがあります。 以下の「いつ見直しをするとよい?」を参照して、定期的に保険の内容を確認したいものです。

いつ見直しをするとよい?

人生の節目や、節約を考えたときなどに見直しを検討

いつ見直しをするとよい?

保険は一度加入したらそこで終わりではありません。次のようなことがあったら、保険の見直しのタイミングと考えましょう。

ライフステージが変化したとき

ライフステージが変化したとき

就職、結婚、妊娠・出産、住宅購入、子どもの独立…など、家族のライフステージが変化するときは、これからの暮らしや人生のリスク、必要な保障などについて考えるチャンスでもあります。
それぞれのライフステージごとに考えたい保障については、「保険を見直すタイミング」で詳しく解説します。

家計の支出を減らしたいとき

家計の支出を減らしたいとき

日本保険文化センターによると、生命保険に加入している世帯の年間保険料の平均は37万1000円で、月額にすると3万円強を支払っている計算になります(※)。
保険料は毎月定額を支払う固定費であるため、保険を見直して保険料を削減することで、固定費の節約につながります。この機会に、不要な保障や保険料のムダがないか見直してみましょう。
※生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」(2021年度)より

保険の更新時期

保険の更新時期

生命保険は更新時の年齢で保険料が再計算されるため、大抵は契約更新のタイミングで保険料が値上がりします。
更新後の保険料と、もしものときに受けられる保障内容が見合っているかどうかを確かめるためにも、保険の契約更新時期が近づいたら、一度保険を見直してみることをおすすめします。

まとめると…まとめると…

保険を見直して、今と将来の「安心」を得る。必要な保険と保障で暮らしを守ろう

保険を見直して、今と将来の「安心」を得る。必要な保険と保障で暮らしを守ろう

生命保険の必要な保障は、ライフステージや家族構成、収入などと密接に関わっています。
つい数年前まで要らなかった保障が、自分や家族の状況の変化にともない必要になるケースは珍しいことではないため、今やこれからの自分と家族の暮らしを思い描いて、必要な保険や保障について考えることは大切です。