インターネット上に広がる仮想空間を楽しむ!メタバースの基礎知識

メタバースの始め方

2023年3月8日 更新
メタバースの始め方

メタバースの大まかなイメージを掴んだら、早速、メタバースの世界に飛び込んでみましょう。専用の機器などが必要な場合もありますが、PCやスマホがあれば気軽に参加できるプラットフォームもたくさんありますよ。

どんな準備が必要?

気軽に始めるならPC、スマホでOK

メタバースイメージ

メタバースは、基本的にPCまたはスマホがあれば参加できます。まずは手元にある機器で試してみて、慣れてきたら必要に応じて周辺機器などを用意するとよいでしょう。

PCやスマホ(※必須)

メタバースの多くのプラットフォームはPCからアクセスしますが、中にはスマホからアクセスできるものもあります。
プレイしたいプラットフォームの公式サイトなどで、対応する機器や推奨環境を確認しましょう。

VRゴーグル(※必要に応じて)

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)とも呼ばれ、頭部に装着してバーチャル映像を体験できるVR機器です。
目の前に360度のバーチャル映像が広がり、目や頭の動きに合わせて視界も変化するなど、高い没入感を得られるのが特徴。PCやスマホのディスプレイで見る映像よりも、メタバースの世界に集中しやすくなります。
VRゴーグルは、搭載する機能や解像度、重さなどによって価格帯もさまざまなので、用途や予算に応じて選ぶようにしましょう。

コントローラー(※必要に応じて)

メタバース内のポインターや、アバターの腕などを動かす操作に使用します。瞬時の操作が求められるアクションゲームなどでは、キーボードマウスを使うよりも、専用のコントローラーがあったほうが操作しやすいこともあります。

暗号資産取引所の口座とウォレット(※必要に応じて)

メタバース内のアイテムやキャラクター、土地などのNFTを売買するために、特定の暗号資産(仮想通貨)を共通通貨として使用するプラットフォームもあります。
NFTを売買するなら、そのプラットフォームで使われている暗号資産をチェックして、その暗号資産を取り扱う取引所の口座と、暗号資産を保管するウォレットを用意しましょう。

おすすめのプラットフォーム

初心者でも利用しやすいプラットフォームを紹介

メタバースイメージ

メタバースにはさまざまなプラットフォームがありますが、その中でも、初心者を含む多くのユーザーから支持を集める著名なプラットフォームを紹介します。

VRChat(ブイアールチャット)

2017年のリリース以来、世界的な人気を集めるSNS系メタバースプラットフォームです。ユーザーは、VR Chat内のワールドと呼ばれる仮想空間にアクセスして、音声やチャット、身振り手振りを交えたボディランゲージなどで会話をしたり、イベントに参加したりしてコミュニケーションを楽しめます。
「VR Chat」の名前のとおり、VRゴーグルでアクセスすると360度のVR空間を体験できますが、PCからもアクセスできます。

cluster(クラスター)

日本発のSNS系メタバースプラットフォーム。PC、スマホ、VRゴーグルからアクセスでき、仮想空間のワールドで他のアバターと知り合い、交流を深められます。
同じ趣味を持つユーザーの集まりやバーチャルライブなども多彩で、渋谷区が公認する「バーチャル渋谷」「バーチャル原宿」など、実際の街並みを再現した仮想空間でのイベントも活発に行われています。

The Sandbox(ザ・サンドボックス)

The Sandboxは、数あるNFTゲームの中でも世界最大級のメタバースプラットフォームです。PCからアクセスできます。
ユーザーは、ボクセル(3Dのピクセル)を積み木のように重ねてゲームを作ったり、作ったゲームで遊んだりできるほか、SANDと呼ばれる独自の暗号通貨を使ってThe Sandbox内の土地やアイテムなどをマーケットプレイスで売買することができます。

Horizon Workrooms(ホライズン・ワークルーム)

旧Facebookから社名を変更したMetaが提供するメタバースのバーチャルオフィスです。
ユーザーは専用のVRゴーグル(Oculus Quest)を使い、アバターでVR空間のオフィスにアクセスして、同僚と一緒にいるような感じで会議や共同作業を行います。また、バーチャルのホワイトボードに画像を表示して書きこんだり、現実世界のPCデスクトップ画面をVR空間に持ち込んだりすることもできます。

利用時に気を付けたいこと

ルールとマナーを守って安全に利用したい

ルールとマナーイメージ

メタバースの世界は魅力的ですが、使い方を誤ると、思わぬトラブルや健康被害を招くおそれもあります。メタバースを安全に利用するために、以下のことに気を付けましょう。

相手の価値観を否定しない
アバターという仮想のキャラクターに扮していると、対面では言えないことをつい勢いで言ってしまうケースも。世界中からユーザーが集まるメタバースでは、ときには自分と価値観の違う相手と出会うこともありますが、価値観が違うからといって相手を批判したり、自分の意見を押し付けたりするのはトラブルの元になるので絶対に避けましょう。価値観の違いに気づいたら、「ああ、こういう考え方もあるんだな」と受け入れると、人間関係がスムーズになります。
危険を感じたら距離を置く
メタバース内では誰でも気軽に交流ができますが、中には一方的な思い込みで相手に執着するストーカーや、詐欺を働こうとする人がいるかも知れません。会話をしていて「危ない」「怪しい」と感じたら、その場でログアウトするなどして距離を置きましょう。トラブルを未然に防ぐために、自分や他人の個人情報を漏らさないようにすることも大切です。
必要以上にのめりこまない
長時間にわたってディスプレイを凝視してメタバースにのめりこむあまり、肩こりや運動不足、視力の低下、睡眠障害といった健康問題を引き起こすおそれもあります。1日の利用時間を決める、利用中に適度に休憩をはさむなどして、無理なく楽しみましょう。

まとめると…まとめると…

メタバースの世界を楽しもう。ゲームやSNSの感覚で気軽にプレイ!

メタバースの世界を楽しもう。ゲームやSNSの感覚で気軽にプレイ!

メタバースの誕生によって、私たちは現実世界とは異なるもう一つの世界に行き来できるようになりました。なんだか難しそう」というイメージもまだまだ根強いですが、オンラインゲームやSNSの感覚で気軽に始められるものも多数あります。まずは興味のある分野から、メタバースの世界を体験してはいかがでしょうか。