【専門家監修】【ランキング】新築一戸建てを探すときのこだわりポイントはどこ?
買い物へのこだわりは人それぞれですが、一生の一度の買い物になる不動産であれば、必ず満足できるものにしたいでしょう。満足できる住まいにするためには、重視すべきポイントを前もって整理しておくことが大事です。本記事では、マイホームとして新築一戸建てを検討している人に向けて、「探すときのこだわり」をランキング形式で紹介します。
【こだわりランキング1位】床暖房
必要というわけではありませんが、導入して良かったと考えている人が多い設備のひとつが床暖房です。冬場に窓辺からしみこんできた寒気は、室内の低いところへ流れていくため、エアコンをフル稼働しても床は冷たいままということも珍しくないでしょう。しかし、床の冷気で足が冷えてしまうと、体がなかなか温まりません。この点、床暖房ならばしっかり足元から温めてくれ、エアコンなしでも室内を温かく保つことができます。さらに、「エアコンよりも自然な温かさがある」「温かさの段階を細かく調節することができる」など、快適性にも定評があります。小さい子どもやペットがいる家庭でも、床暖房は重宝するでしょう。
また、床暖房は経済面でのメリットも期待できます。部屋の広さにもよりますが、エアコン1台のみを稼働させている状態と比べて、床暖房のほうが室内を早く温めやすいでしょう。さらに、十分に温められていれば、床暖房を切っても、しばらくは床が温かい状態が続きます。結果的に、エアコンのみに頼るよりも、光熱費の節約にもつながります。もちろん、寒さ対策、暑さ対策については、家自体の気密性や断熱性能も併せて考えなければなりません。設備だけでなく、家自体の構造や機能性についても十分にチェックすることが大切です。
【こだわりランキング2位】キッチン
キッチンは毎日使う場所であり、使い勝手の良さは、住まいの快適性に直結します。限られたスペースをうまく活用して、収納力の高いキッチンを目指しましょう。食料品や食器、調理器具など、キッチンに収納するものはたくさんありますが、キッチンに何を置きたいかは人それぞれです。飲料水や米など、重たくかさばるものをストックして買い物の回数を減らしたい人には、パントリー(食品庫)が便利です。パントリーに何を入れるかで適切な設置場所が変わります。買ってきたストック品をすぐに片付けたいのであれば玄関付近に設置するのも手ですが、普段使う食品や調理器具などを収納したい場合は、キッチンに近いほうが便利でしょう。
パントリーは非常時の貯蔵庫にもなるため、キッチンをリフォームするときに新たに設置する人も増えています。パントリーのほか、あると重宝するのは、鍋やフライパンなどをしまえる大きめのキャビネットです。食品類や食器など、こまごまとしたものを整理したい人には、引き出し式のフロアキャビネットが人気です。一覧性が高いので賞味期限のある食品を管理しやすく、何段も重ねれば、開き戸タイプのものをひとつ設置するよりも収納力がアップします。シンクの下など、限られたスペースを有効活用したい場合には、引き出し式も検討してみましょう。
【こだわりランキング3位】浴室
浴室は一日の疲れをとるための場所であるため、少しでも心地よい空間にしたいとこだわるのは当然のことです。特に人気が高い機能は、浴室暖房乾燥機です。あらかじめ暖房をつけておけば、冬でも寒さに震えることなく快適に入浴できますし、乾燥機能があれば天候や時間帯を気にすることなく、自分の都合に合わせて洗濯できます。洗濯機が脱衣所にあれば、浴室までの動線も短いので、洗濯物を干す負担も軽減されるはずです。さらに、浴室のカビが気になる人は、浴室エアコンの有無も重視しましょう。
浴室テレビをオプションで付ける人も増えています。浴室にテレビがあれば、お気に入りの番組を見ながら入浴できるので、時間効率もアップします。忙しくてなかなか子どもと遊ぶ時間が取れない人の場合は、子どもと一緒にお風呂でテレビを観ることを習慣にして、コミュニケーションの時間を確保するのも手です。
【こだわりランキング4位】外壁
新築の第一印象を大きく左右するのは、なんといっても外壁です。たとえば、立体感のあるタイルは、華やかで高級感のある雰囲気に仕上げてくれます。耐久性や耐候性の高さもタイルの特徴であり、ひびが入ったり剥がれたりしにくくできています。メンテンナンスが比較的簡単なこともタイルのメリットです。隙間や継ぎ目のカビや汚れを定期的に落とすというシンプルなお手入れだけで、美しい状態を長く保てます。
デザインや材質のバリエーションが豊富なのはサイディングです。そのため、家主の希望に近い雰囲気に仕上げやすく、自分の好みに合う色や柄を組み合わせることでのオーダーメイド感覚も楽しめます。リーズナブルにシンプルモダンな雰囲気を叶えたい人には、ガルバリウムもおすすめです。金属性ですが、防水性と防食性に優れているためサビに強く、水洗いも可能です。シルバーのほか、住宅ではあまり使われないブラックなどの色もあるため、印象的な外観を演出できます。
モルタルの魅力は、ほかの外壁素材にはない味わい深さです。施工後に職人の手によって塗装を施すのでデザインの自由度が高く、洋風だけでなく和風の家にもよく合います。このように外壁素材だけでもさまざまな選択肢がありますが、家は長く住むものです。初期費用や見た目だけでなく、メンテナンスのしやすさや耐久性も考慮して決めましょう。
【こだわりランキング5位】トイレ
子どもの数が多い家庭やゲストを招く機会の多い家庭では、トイレの数や設置場所もきちんと計算しておくほうがいいでしょう。2階建ての戸建てであれば、スペース的に2階にもトイレを設置することが可能です。1階はゲスト用、2階は家族用と分けることができますし、朝の忙しい時間にも利用を分散できます。2階を寝室にしている場合にも、2階にもトイレがあるほうが楽でしょう。トイレに加えて、洗面台も朝などは混みやすいため、2個あるのが理想的です。
小さい子どもや手助けが必要なお年寄りなど、洗面所のカウンターが使いにくい家族がいる場合は、トイレ内に手洗いカウンターを設けておきましょう。手洗いの負担が軽減されますし、さらに自動水栓タイプにすれば衛生的です。
こだわりの家に住もう!
新築一戸建てを探すときのこだわりランキングのポイントについてお伝えしましたが、理解していただけましたか。注文住宅ほど自由度は高くなくても、建売住宅でも自分のこだわりをもって探せば、理想に近い住まいを見つけることができます。紹介したこだわりポイントも参考にしつつ、自分や家族のライフスタイルに合った住まいを手に入れましょう。
執筆者プロフィール
- 山口 智輝
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不動産コンサルタント
建設会社にて不動産活用(賃貸マンション、戸建賃貸等)の提案営業に14年間従事
不動産活用コンサル個人累計実績30億円達成本当の意味で、中立的・客観的な立場で相談できる窓口となりたい、との思いから2015年5月に独立
2015年11月 著書「大家業を引き継ぐあなたへ」出版
Amazonランキング1位獲得(会社承継部門)9都道府県42会場で講演会、セミナー実績あり。
J-REC公認 不動産コンサルタント
J-REC公認 相続コンサルタント
福井実践する大家の会 代表
一般社団法人日本不動産賃貸経営適正化協会 理事
一般財団法人日本不動産コミュニティー 福井支部長