2014年7月8日 更新
あなたは田舎暮らしと聞いて、どんな生活をイメージしますか?
自然との共存、のんびりした時間、食の安全……など、都心にはない豊かさや生きがいを求めて田舎暮らしにあこがれる人も多いでしょう。
田舎側でも、移住希望者のために相談窓口を開設するなど、積極的に受け入れ制度を整えています。
そこで本特集では、移住・田舎暮らしに興味がある人のために、田舎暮らしのメリットやデメリット、移住前の注意点などについて紹介します。
ただ単に田舎暮らしを夢見るのではなく、まずは移住先で何をしたいのか、移住の目的を考えてみましょう。自分のやりたいことがハッキリしていれば、山の近くや海の近くなど移住先候補も絞られてくるはずです。
気をつけたいのは「田舎に行けばやりたいことが見つかる」と何となく移住を決めてしまうケース。田舎は都心と違って娯楽に乏しく、人やモノも限られているため、やりたいことが見つからずに退屈してしまうことも考えられます。
自分だけではなく家族がやりたいこともチェックして、田舎でどんな暮らしをしたいのかイメージを膨らませてください。
田舎暮らしをしたいと思っても、パートナーや子どもが反対するかも知れません。田舎暮らしは1人でできるものではないので、家族の協力なしに実行するのは難しいと言えます。
ありがちなトラブルは、夫婦の一方が田舎暮らしを熱望するあまり、パートナーの気持ちを無視して突っ走ってしまうパターン。このような状態で無理に移住をしても、夫婦で協力するどころかお互いの溝が深まり、最悪の場合、離婚に至ることもあります。
自分の希望だからといって、パートナーもそれを気に入るかどうかは別問題。まずはパートナーや家族に田舎暮らしに興味を持ってもらうことから始めて、ゆっくり時間をかけて説得しましょう。
- ●日頃から夫婦や家族間のコミュニケーションを大切に
- ●田舎暮らしに関するWEBサイトや本などを見せる
- ●ベランダ菜園を始める
- ●移住候補地に旅行・体験に出かける
- ●アウトドアスポーツを始める
生活するのにお金が必要なのは、田舎も都心も一緒。特に、田舎で一から農業などの仕事を始める場合、軌道にのるまで数年かかることもあるため資金には余裕を見ておきたいものです。
自治体によっては移住奨励金や支援制度などを用意していることもありますが、制度そのものが廃止になる可能性もあるのでアテにし過ぎるのは厳禁です。また、公共交通機関の発達していない田舎では、車が生活の「足」になります。住居費や生活費に加えて、車代とその維持費がかかることもお忘れなく。
都心から田舎に移り住む場合、もともと生まれ育った地域と移住先によって「Uターン」「Iターン」「Jターン」の3つに区別することがあります。
住む場所によって、個人の生き方や働き方は大きく異なります。Uターン、Iターン、Jターンの意味を理解するとともに、これから都心で暮らすか、生まれ育った故郷へ戻るのか、あるいは故郷ではないが気に入った地方を選ぶか、ご自身の気持ちやライフスタイルに応じて暮らしやすい方法を選択しましょう。
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