知らないと恥をかく!お見舞いの際に守るべきマナー
2019年2月14日
親族や友人、職場の関係者などが入院してお見舞いに行く際、マナーを知らないと思わぬ恥をかくことも少なくありません。 恥をかく以上に、どんなに親しい間柄でも、病気や怪我の治療を頑張っている相手に不快な思いをさせないように礼儀は欠きたくないものです。 そこでここでは、お見舞いに行く際に知っておきたいマナーをご紹介します。
行く前は事前に連絡を
相手が入院したらすぐに駆けつけたくなるかもしれません。
しかし、事前の連絡もなしに突然行くことは避けましょう。
入院しているのだから病室に行けばいつでも会えるというイメージがあるかもしれませんが、面会謝絶であったり、検査や診察の予定が入ったりしていて、会う時間が確保できないこともあるものです。
また、入院直後や手術後は容体が悪い場合が多く、会いに行くと相手の負担になってしまいます。
入院している間は体の具合次第では入浴ができず、人に会うことをためらう人もいます。
お見舞いに行っても会うことができなかったり相手を恐縮させてしまったりしては意味がありません。
お見舞いに行く前は必ず事前に連絡をし、行くのは可能か、日時はいつが良いのかなどを確認するようにしましょう。
縁起の悪いものは持ち込まない
入院しているときは、誰しも自分の容態や退院の目処などが気になるものです。
人によっては縁起の良し悪しを考えることもあるため、お見舞い品などを持ち込む際は注意が必要です。
お見舞い品の定番であるお花については、葬儀を連想させる菊、首から落ちる椿、根付く(寝付く)という鉢植えなどはタブーということがよく知られています。
他にも、一見喜ばれそうなパジャマや歯ブラシなどの生活必需品も、入院が長引くことを予感させるため、避けましょう。
また、苦しみをイメージさせるような名前のもの(例「くし」=「苦・死」)などもやめたほうが賢明です。
お見舞金を渡す場合は、お札の枚数に気をつけなければなりません。
贈る相手によって金額の相場は異なりますが、全てに共通しているのが、4、6、9枚は避けるという点です。4は死の「し」、6と9には苦しみの「く」の文字が含まれているため、お見舞金には適さないといえます。
その他、お見舞いの際の服装にも配慮が必要です。全身真っ黒な服装は喪服を思わせるので、できるだけ明るい色の服を着ていくように心掛けましょう。
言葉や話し方に気をつける
入院していると、普段は気丈でポジティブな人でも気分が沈みやすくなったり、マイナス思考に陥ってしまったりすることが少なくありません。
そのため、お見舞いに行った際は普段以上に言葉や話し方に気を遣う必要があります。
まず、当然ながら死を連想させるような言葉は言わないのが鉄則です。
そして、できる限り相手の気持ちに寄り添って話をしましょう。相手の悩みを自分が代わりに背負ってあげることはできませんが、話に耳を傾けて一緒に考える姿勢を持てば、そのまごころは伝わるのではないでしょうか。
また、自分の価値観を相手に押し付けないことも大切です。
価値観は人によって異なるもので、それは病気や怪我をしているときでも同じことです。
相手の入院中の過ごし方について一方的に否定したり、自分が良いと思う健康法や食べ物を必要以上にすすめたりなどしないようにしましょう。
思いやりの心を忘れずに
お見舞いには守っておくべきマナーがいろいろあります。
しかし、難しく考える必要はありません。
大切なのは、入院中の相手を思いやる心です。
それさえあれば自然と失礼のないお見舞いへつながりますので、相手の立場に立って考えることを忘れないようにしましょう。
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