水道水を一番多く使うのはトイレだった?節約する方法とは!
2018年7月13日

水道代の節約をしたいなら、水道水が何に一番多く使われているのか知っておくことが大切です。お風呂を思い浮かべる人も多いでしょうが、実はトイレが一番水を使うのです。トイレの節水をするには、どうすればよいのでしょうか。
トイレで流れる水の量は少なくなってきている!新型トイレに変えよう!
水に恵まれた日本にいるとなかなか実感できませんが、世界には水不足に悩む国も少なくありません。こうした国では、水洗トイレで流せる水量に制限があるケースが見られます。これをトイレの洗浄水量制限といいます。1回の水量は、イギリスや北米では6.0リットル、サウジアラビアでは4.8リットルまでとなっています(2018年時点)。こうした背景もあり、1回に流れる水の量が少ないトイレが作られるようになっています。日本で普及している節水トイレは、4.8リットルが主流です。ところが、古いタイプのトイレを使っていると、1回に流れる水の量が多くなりがちです。 20年~30年ほど前のモデルのなかには、1回に13リットルも流れるタイプもみられます。人間が1日にトイレに行く回数は7回ほどと考えられているため、旧型と新型とでは、1日に1人当たり(13-4.8)×7=57.4リットルもの差が出ることになります。長い目でみれば、トイレを新型に変えるのが一番節水に役立つのです。
トイレの節水グッズを賢く使おう!
トイレの節水といえば、タンクにペットボトルを沈める方法が広く知られています。しかし、この方法にはリスクがあります。ペットボトルの破損によるトラブルや、詰まりの原因になるためです。特に、詰まりが起こらないよう下水道まで流し切るには、ある程度の水量が必要です。トイレから見えなくなったからといって、途中の管に留まっていれば、いずれ詰まってしまいます。このように、自己判断で水量を減らすことには、リスクがあることを知っておきましょう。
しかし、流し切るのに必要なのは「流し始めの圧力」なので、最後にちょろちょろと流れる水はカットしたいものです。その水をカットするための節水グッズが人気を集めています。タンク内のバルブと交換するだけで、手軽に余分な水をカットできるのです。また、バルブの劣化で、いつまでも水が流れているというトイレにも有効です。トイレを新型に変えればよいとはわかっていても、なかなか踏み出せないという人も少なくないでしょう。そんなときは、このような節水グッズを利用してみるのも良い方法です。
お風呂や洗い物の水を節約するなら?
水道水を使う量が次に多いのはお風呂です。また、食器の洗い物をするときも水は欠かせません。お風呂の水を節約する方法としては、洗濯に再利用する方法や、毎日水を取り換えないといった方法が広く知られています。また、洗い物の節水では、食器をあらかじめ紙などで拭いたり、ため水で洗ったりする方法が有名です。このような節水方法を取り入れている人でも、洗髪や歯を磨いているときに、水を出しっぱなしにする習慣をやめられない人は多いのではないでしょうか。
このようなケースで役に立つのが、お風呂やキッチンの水栓を節水ヘッドにする方法です。シャワーの水に空気を取り込むことで、あたりが柔らかくなるので使う水の量を減らせます。また、ホテルの洗面所のように、手をかざさないと水が出ない自動水栓も市販されており人気となっています。これなら、水が勝手に止まってしまうので、出しっぱなしにすることはできません。自分の意志で節水を心掛けることはもちろん大切ですが、節水グッズを賢く使うのも選択肢のひとつではないでしょうか。
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