かくれ脱水に気をつけて!原因と対策方法について
2016年8月10日
脱水症状というと激しいスポーツの後や炎天下の行事を思い浮かべますが、実は熱中症の半分は室内で起こっていることをご存じでしょうか。そこで今回は実は怖い、かくれ脱水の原因と対策方法についてご紹介します。
人間の体は6割が水分で出来ている!脱水症状を起こしやすい人とは?
人間の体は成人の場合、約60%が水分で出来ており、男性と女性では女性の方が少ない傾向にあります。その原因は実は筋肉量にあり、人間の体で最も水分を含んでいるのが筋肉です。そのため男性に比べて筋肉量の少ない女性や、加齢によって筋肉の衰えた高齢者、筋肉量の少ない子供ほど、水分量が少なく、水分を体内に留めて置く力も低いとされています。1日に必要な水分量は成人の場合、約2,000ml必要で、ほとんどが食事から摂取しています。
口が渇く、唇が渇く、それってかくれ脱水のサインかも?
人間は自分の体内の水分をわずか2%失っただけでも脱水症状が起こることが知られています。2~4%の水分を失うと、ひどい喉の渇きや皮膚の渇きを自覚します。口が渇いている、喉が渇いてきた、口の中が粘つくなどの症状があればすでに脱水症状を起こしているサインです。一度に水分を取るのではなく、一口ずつ小まめに水分を補給することが大切です。体重の4~6%の水分を失うと脱力感、しびれ、眠気、頭痛などが引き起こされて、水分を摂取しようとしても吐いてしまったり、うまくのみこめなかったりする恐れがあります。ここまでくると危険なので涼しいところに移動し、スポーツ飲料などを少しずつ取りながらできれば病院に行って処置をうけましょう。外での作業中だけでなく、室内でも常に水分補給を意識して無理をしないことが大切です。
水分だけでなくミネラルの補給も忘れずに
汗で失ってしまうのは水分だけではありません。汗がしょっぱいように塩分などの体に必要なミネラル分も汗と一緒に失われています。そのため、炎天下の作業やスポーツなどではミネラルの補給が大切です。スポーツ飲料などの速やかなミネラル補給ができる飲み物がおススメです。逆に、室内での作業や短時間の軽作業の場合はスポーツ飲料の場合カロリーの摂り過ぎなどの心配もあります。この場合は麦茶や水などの水分補給を心掛けましょう。水分をあまりに摂り過ぎてしまうと逆に腎臓にふたんをかけ、むくみを引き起こすこともあります。体のサインを見逃さず、必要な水分量をしっかりとることが必要です。
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